長野県小諸市(こもろし)は、人口約4.1万人、浅間山の雄大な姿と千曲川(ちくまがわ)の清流に抱かれた、高原の自然と城下町としての歴史が息づく移住先です。市街地が標高約600m地点に広がることから、夏は爽やかで過ごしやすく、冬も雪が少ないため、信州・長野の中でも暮らしやすい気候が魅力といえます。
また、温泉資源も豊富で、9つの源泉と多彩な温泉施設がそろい、日常の中で癒やしを感じられる点も、温泉好きの方にとってうれしい魅力です。東京や軽井沢にも出かけやすい便利さもあり、自然・利便性・歴史のすべてが心地よく調和した移住先として大注目といえるでしょう。
今回は、長野県小諸市移住の魅力やメリット・デメリット、利用できる各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
長野県小諸市へ移住して、その雄大な山の自然と歴史遺産をぜひ体験してみてください!
長野県小諸市の魅力/メリット3選

まずは、長野県小諸市の魅力・メリットを3つ紹介します!かつての城下町であり、豊かな自然や交通利便性など、充実した移住生活が実現可能です。まずはこちらをご覧ください!
豊かな自然と温泉・歴史・文化が充実した高原の城下町
小諸市は、北に浅間山、南西部には千曲川がゆるやかに流れ、四季の変化を豊かに感じられる自然環境が魅力です。高原に位置する市街地は標高約600m地点に広がり、夏でも比較的涼しく、さわやかな風が心地よく感じられます。雄大な山々と川の流れが近い存在であることは、日々の暮らしに癒やしをもたらしてくれるでしょう。
また、小諸市は「温泉のまち」といわれるほど温泉資源が充実しており、9つの源泉と10か所の温泉宿・温泉施設がそろっています。標高2,000mに位置する展望野天風呂では、まるで空と山に包まれるような絶景の中で温泉を楽しめるため、日常の疲れをゆったり癒やせそうですね。泉質やロケーションの異なる温泉が多いため、気分に合わせて選べる点も魅力です。
小諸市といえば、かつての小諸城址(こもろじょうし)を整備した「懐古園(かいこえん)」の存在も欠かせません。園内には三の門や石垣などの歴史遺構が残り、ゆかりのある文豪・島崎藤村の記念館や詩碑なども点在していて、趣ある城下町の雰囲気を存分に感じられます。高原の自然と歴史が寄り添う独特の風情は、小諸市ならではといえるでしょう。自然・温泉・文化が調和した小諸市は、心豊かな暮らしを望む移住者にとって理想的な環境といえるのです。
新幹線で東京駅まで約90分の便利な立地かつ軽井沢へも近い
小諸市は自然豊かな高原都市でありながら、東京都心へのアクセスにも恵まれています。隣の佐久市にあるJR佐久平(さくだいら)駅を利用すれば、新幹線で東京駅まで約90分と、首都圏への移動が非常にスムーズです。週末のレジャーや出張など、気軽に都内へアクセスできる立地は、多方面でメリットを感じられるでしょう。
さらに、人気の観光地・軽井沢へは車で約30分と近く、ショッピングやカフェ巡りなど、軽井沢らしい洗練された雰囲気をいつでも満喫しに行ける点も魅力です。アウトレットや美術館、豊かな自然が楽しめる軽井沢エリアが生活圏に入ることは、小諸市での暮らしにより一層の彩りを添えてくれそうですね。
小諸市は田舎らしいおだやかな環境をもちながら、東京・軽井沢の両方へ気軽にアクセスできる、ちょうどよい距離感が整っています。「自然に囲まれて暮らしたいけれど、都内へのアクセスも重視したい」という方にとって、とても魅力的な移住先といえるのではないでしょうか?
全国屈指の晴天率を誇り冬も雪が少ない気候条件
小諸市は、全国屈指の晴天率を誇る気候も移住希望者にとって大きな魅力です。夏は涼しく冬は雪が少ないというバランスのよさが特徴で、信州・長野にありながら暮らしやすい環境が整っています。平成26年のデータによると、年間降水量は東京の1,800mmに対し小諸市はわずか870mmと半分以下で、雨の日は27日に対し晴れの日は192日と、圧倒的な晴天の多さが特徴です。
晴天が多いということは、洗濯物が乾きやすかったり、冬でも雪かきに追われにくかったりと、生活面でのストレスが少なくなるということでもあります。長野県の山間地域は冬の積雪が多いイメージがありますが、小諸市は浅間山の南側で日当たりがよく、比較的雪が積もりにくい環境であることが、同じ長野県内でも大きなちがいといえるでしょう。
長野県小諸市のデメリット3選

つづいて、長野県小諸市のデメリットにも着目していきます。暮らしやすい移住先ではあるものの、やはりデメリットは少なからずあるものです。ぜひこちらも移住前にチェックしておきましょう!
晴天率は高いものの冬の寒さはかなり厳しい
小諸市は年間通して晴天率が高く晴れの日が多いものの、冬の寒さがかなり厳しいため注意が必要です。とくに、1月や2月の平均気温は日によって0℃以下となることもあり、また、最低気温は-10℃前後まで冷え込むこともあります。
ただ、小諸市の積雪はあまり多くなく、雪かきや雪下ろしの負担が少ないことはメリットです。長野県全域にいえることではありますが、冬の寒さはかなり厳しいということを事前に理解しておきましょう。
暮らしには車が必須だがガソリン代が高い
都内のように公共交通機関が発達していないため、日常生活は車の所有が前提となるものの、小諸市を含む長野県は、全国トップレベルでガソリン代が高いことは移住のデメリットといえます。
山に囲まれた内陸県である長野県は、輸送コストの高さからガソリン価格が全国でも1、2を争うほど高くなっているのが現状です。ガソリン代が他の移住先よりも高くついてしまうことも、移住前にぜひ知っておきましょう。
大型商業施設や娯楽施設が少なく市外へ出る必要がある
小諸市内には大型商業施設や娯楽施設が少なく、佐久市や上田市など市外へ出る必要があります。ただ、佐久市はすぐ隣のため車や電車でも距離が近く、長野県第3の都市である上田市へも30~40分程度と、そこまで遠くないのでそれほど気にする必要はありません。
小諸市は風光明媚な城下町として歴史スポットが数多く存在し、自然も豊かであるものの、休日の買い物には佐久市や上田市へ出かけてみるのもいいかもしれませんね。
長野県小諸市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

ここからは、長野県小諸市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します!とくに、東京圏・愛知県・大阪府から移住を検討している方は必見です。ぜひこれらの支援を活用しましょう!
東京圏・愛知県・大阪府からの移住に最大100万円以上!「小諸市UIJターン移住支援事業」
東京圏・愛知県・大阪府に在住している方が小諸市に移住し、就業・テレワーク・関係人口などの要件を満たすことで、最大100万円以上を給付してくれる大規模な移住支援事業です。全国で実施されている移住支援ですが、長野県では東京圏だけでなく愛知県と大阪府も対象であるため、より多くの方が活用できます。
単身者には60万円、2人以上の世帯には100万円を給付してもらえ、18歳未満の子どもを帯同する移住の場合、子ども1人につき100万円が加算されるなど、その金額の大きさにも驚きです。要件等がやや複雑なため、詳細は下記のリンク先をぜひ参照してみてください。
住宅の新築・購入に最大30万円以上補助!「小諸市移住促進補助金」
県外から小諸市へ移住し、新築住宅や中古物件を購入する方に対し、最大30万円以上を補助してくれる補助金事業です。基本補助額を最大30万円(新築住宅の場合)とし、各種加算金が設定されているため、すべて満たした場合は70万円以上に補助金が増額します。
かなりお得な補助金のため、移住の際に住宅を購入予定の際はぜひ活用しましょう。
【新築住宅】
- 基本補助額:最大30万円
- 市内業者と契約締結した場合:20万円を加算
- 18歳以下の子どもを帯同する場合:子ども1人につき10万円を加算
- 申請者および配偶者の年齢が45歳未満の場合:10万円を加算
【中古物件】
- 基本補助額:最大20万円
- 市内業者に改修を依頼する場合:最大20万円
- 空き家バンク物件の場合:10万円を加算
- 18歳以下の子どもを帯同する場合:子ども1人につき10万円を加算
- 申請者および配偶者の年齢が45歳未満の場合」:10万円を加算
参考:小諸市移住促進補助金
子どもを帯同した移住に5万円以上!「小諸市子育て世帯移住応援交付金交付事業」
県外から小諸市へ移住する、子育て世帯の方および夫婦ともに45歳以下の方を対象に、移住応援交付金として1世帯あたり5万円を給付する支援事業です。
18歳以下の子どもと同居の場合は10万円が加算されるので、親子3人で移住するといったケースであれば、合計15万円が給付されることになります。家族を帯同する移住を検討中の方は、ぜひ詳細をチェックしておきましょう。
長野県小諸市移住でおすすめのエリア3選

それでは、長野県小諸市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!叶えたいライフスタイルにあわせて、ぜひ検討してみてください!
動物園もある歴史情緒あふれる中心市街地「しなの鉄道・JR小諸駅」周辺エリア
小諸市でもっとも利便性の高いエリアといえるのが、しなの鉄道とJRが乗り入れる「小諸駅」周辺エリアです。駅前には市街地が広がり、商店や飲食店、公共施設が集まっているため、移住後すぐに快適な生活を送りやすい環境が整っています。しなの鉄道を利用すれば、軽井沢町や上田市、長野市方面へとアクセスでき、長野市にある長野駅までは約1時間と便利です。
駅のすぐ隣に広がる「小諸城址 懐古園(こもろじょうし かいこえん)」は、市内最大の観光スポットであり、深い歴史を感じられます。園内には桜や紅葉の名所もあり、季節の移ろいを楽しみながら散策できるのも魅力でしょう。さらに、敷地内には「小諸市動物園」や「小諸市児童遊園地」が併設されており、家族連れにとっても身近なレジャースポットとなっています。
歴史・文化・利便性がそろった小諸駅周辺は、まず候補に入れておきたいエリアといえるでしょう。暮らしやすさと情緒の両方を感じられるため、都会から移住しても馴染みやすい環境のため、ぜひおすすめです。
新幹線停車駅まで5分の田舎暮らし「JR美里駅」周辺エリア
小諸市最南端に位置する「JR美里駅」周辺エリアは、のどかな田園風景が広がるおだやかなエリアです。自然に囲まれた暮らしを希望する方にとって、理想的な田舎暮らしを実現しやすい場所といえるでしょう。一方で、佐久市との市境に位置しているため、新幹線停車駅である「JR佐久平駅」までわずか5分という抜群のアクセスも備えています。
佐久平駅が生活圏に入ることで、「イオンモール佐久平」など大型商業施設へのアクセスも非常に良好で、買い物に不自由さを感じにくい点も魅力です。田舎らしいゆったりとした環境にいながら、都市機能を気軽に利用できるバランスは、他にあまりない特徴といえるでしょう。
また、新幹線駅まで近い田園エリアは全国的にも貴重であり、この組み合わせはJR小美里駅周辺エリアならではの強みです。自然の中で心地よく暮らしつつ、利便性も手放したくないという方にピッタリのエリアとして、ぜひ移住を検討してみてください。
車移動に便利で上田市へのアクセスが良好「西小諸地区」周辺エリア
小諸市の西側に広がる「西小諸地区」は、東御市(とうみし)と市境を接するのどかな田園エリアで、ゆったりとしたスローライフを満喫したい方におすすめです。国道18号線沿いにはスーパーやホームセンターがあり、車を使った日常の買い物には困らない環境が整っています。車中心の生活スタイルを望む方にとっては、特に暮らしやすいエリアといえるでしょう。
また、西小諸地区は上越自動車道・小諸ICが近く、高速道路を利用した移動にも強みがあります。さらに、長野県第3の都市である上田市への地理的な近さがあり、下道でも約30分ほどで中心部へアクセスが可能です。休日の買い物や通勤で上田市方面へ出かけたい方は、ぜひ西小諸地区を検討してみてはいかがでしょうか?
移住の相談窓口「スタイルチャット」に相談する

移住に少しでも興味があるけれど何から始めていいかわからない方や、自分の理想が叶えられる素敵な移住先を知りたい方、気軽に移住相談してみたい方などは、LINEの無料移住相談窓口「スタイルチャット」を活用しましょう!
大人気の「移住診断」では、ライフスタイルや移住に関する質問に答えるだけで、移住Styleが全国各地から厳選した、あなたにピッタリの移住先をご提案いたします!これまで思いもよらなかった、新たな移住先候補の再発見となるかもしれません。まずは「移住診断」から始めましょう!
移住に関する疑問・質問、お悩み等は、移住のプロが丁寧にお答えする「移住アドバイザー相談」がおすすめです!どのような相談にも対応でき、具体的な計画がない段階でも問題ありません。少しでも気になることがあれば、ぜひ気軽にご相談ください!
その他にも、「移住お役立ち情報」や、最新の移住トレンド・全国各地のおすすめ移住先の魅力を網羅した「移住BLOG」など、移住への理解を深められるコンテンツが充実しています。あなたにとって、最高の移住実現を強力にアシストする無料の移住相談窓口「スタイルチャット」、ぜひおすすめです!
長野県小諸市の魅力を知って移住を検討しよう

小諸市は、浅間山や千曲川の美しい自然、高原ならではの爽やかな気候、そして多彩な温泉や歴史遺産が調和した素晴らしい環境が整っています。また、東京や軽井沢、上田市へのアクセスにも恵まれていることも大きな強みです。豊かな自然環境を背景に、新幹線停車駅に近い田園地域から歴史を感じられる市街地まで、多様な暮らし方を選べることが、小諸市移住で最大の魅力といえるかもしれませんね。
長野県小諸市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2025年11月執筆時のものです。



