移住コラム

30代に人気の移住先TOP5!移住するメリット・デメリットも紹介

リモートワークによる働き方の変化やライフスタイルの多様化によって、若者を中心に移住への関心が高まっています。まだまだ若く働き盛りの30代、本格的な子育てを控えた30代は、移住を検討するのには良いタイミングと言えるでしょう。

しかし、「どこに移住したらよいのか分からない」「仕事が見つかるのか」など、疑問や不安を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、30代に人気の移住先を5つ紹介します。また移住するメリット・デメリット、仕事の探し方も解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

地方移住への関心が最も高いのは30代

新型コロナウイルス感染症の影響や働き方改革によって、リモートワークが推進されたこともあり、若者の地方移住への関心が高まっています。認定NPO法人ふるさと回帰支援センターによると、移住相談にくる年代でもっとも多いのは30代とのことです。

またリモートワークを希望する年代も30代が最多で、現職を続けながら地方へ移住したい人が多いことが分かります。

30代で訪れるライフスタイルの変化

30代になると、社会人になりたての頃とは比べ、多くのことを経験しています。キャリアだけでなくライフスタイルや心境も変化することで、働く理由も変わってくるでしょう。

結婚をして子どもがいる家庭であれば「教育資金を稼ぐために働く」、将来を見据えた人は「老後資金を稼ぐため」、仕事熱心な人は「キャリアアップのため」など、人それぞれです。住む場所が変わればライフスタイルだけでなく価値観も大きく変わるでしょう。

30代で地方に移住するメリット5つ

30代で地方へ移住することで、身につけたキャリアを仕事に活かせたり、のびのびと子育てができたりとさまざまなメリットがあります。ここでは、30代で地方に移住するメリットを5つ詳しく解説します。

1.身につけたキャリアを地方の仕事で活かせる

30代は社会人としてある程度経験を積んでおり、中堅の役職に就いている人も多くいる世代です。若さもあり経験も積んでいる働き盛りの30代を欲している地方の企業は多くあるため、30代で地方に移住すれば転職が有利に進むでしょう。

これが40代、50代となってくると転職の難易度が上がってくるため、30代はベストなタイミングといえます。職種にもよりますが、地方の企業はひとつのプロジェクトに携わる人数が少なく、場合によってはすぐに重要なポジションを任せられることもあるでしょう。

2.のびのびと子育てができる

地方は都会と比べて自然が豊かです。移住先によっては海や山、川がすぐ近くにあり、空気も綺麗なため、自然に囲まれた環境でのびのびと子育てできます

また都心の公園は人が多く、子どもが安心して思い切り遊べる場所は限られますが、地方の公園は人がそこまで多くありません。滑り台やジャングルジムなど、遊具の待機時間も少ないため存分に遊べます。

待機児童問題においても、地方は人口が少ないこともあって保育園や幼稚園の定員に余裕があり、待機児童が少ない傾向です。共働きでも子どもを預けられる可能性が高いため、子育て世帯も安心して地方移住できます。

3.都会より安く住める

30代は結婚や子育て、マイホーム取得などの複数のライフイベントによってお金がかかる年代です。できる限り生活費を抑えたいと思う人も多いでしょう。

地方は都会と比べて家賃が安く、条件の良い物件が借りられます。地方で暮らすことで生活費を抑えられ、効率良くお金を貯めることが可能です。

4.通勤ラッシュがない

都市部では電車通勤が主流で、時間帯と路線によっては満員電車になることも多くあります。身動きが取れないほどの混雑は大きなストレスとなるでしょう。

一方、地方では車移動がメインなため電車通勤する人は少ない傾向です。通勤ラッシュのストレスから解放され、座席に座れたり、本を読めたりと快適に通勤できます。

車で通勤する場合も渋滞が発生する可能性はありますが、身動きが取れないほどのストレスは感じないため、比較的通勤が楽に感じるでしょう。

5.助成金が支給される

地方への移住によって起業や就業等をする人に対し、国から移住支援金が支給されます。助成金の金額は世帯で最大100万円、単身で最大60万円です。地域の課題解決に取り組む起業を行う場合は最大で200万円の助成金が支給されます。

ほかにも自治体によってさまざまな支援制度があるため、移住先の情報をよく調べてみるとよいでしょう。

参考:起業支援金・移住支援金 – 地方創生

30代で地方に移住するデメリット3つ

30代で地方に移住するメリットはたくさんありますが、少なからずデメリットもあります。移住を考えている人は、ここで紹介するデメリットについても押さえておきましょう。

1.年収が下がる恐れがある

厚生労働省の『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、全国の平均年収は約307万円となっています。全国平均よりも年収が高い都道府県は、東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県で、もっとも高いのは東京都で約364万円です。

平均年収が250万円〜300万円近くの地方は多く、移住後は年収が下がる恐れがあります。リモートワークであれば年収を下げずに移住できますが、地方で新たに仕事を探す場合は注意が必要です。

参考:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

2.やりたい仕事が見つからない可能性がある

人口の少ない地方では都会と比べて求人数が少ないため、仕事探しに苦労する場合があります。仕事はあっても業種や職種の選択肢が限られ、やりたい仕事や希望の条件に合う仕事が見つからない可能性があるでしょう。

転職活動は長期的になるものと考え、移住の計画を立てることが大切です。地方では採用広告が消極的なだけで、人材を求めている企業は多くあるため、情報収集をきちんとすれば自分に合った仕事を見つけられるでしょう。

3.地方の暮らしが合わない場合がある

地方暮らしは豊かな自然に恵まれ、穏やかに過ごせるイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、生活インフラが整備されていなかったり近所付き合いが大変だったりと、地方暮らし特有のデメリットがあります

またカラオケや飲食店といった遊び場も少なく、都会暮らしに慣れている人にとっては「合わない」「つまらない」と感じることもあるでしょう。

30代に人気の移住先ランキングTOP5

「移住に興味があるけど、どこに行けばよいか分からない」「子育てしやすい街はどこだろう」など、移住先に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ふるさと回帰支援センターが調査した年代別移住希望地ランキングをもとに、30代に人気の移住先の特徴を紹介します。

1位:静岡県

静岡県は太平洋や富士山がある自然豊かな地域です。富士山のふもとではパラグライダーができ、太平洋側ではさまざまなマリンスポーツが楽しめます。

静岡県は一年を通して穏やかな気候で、その影響もあってか人の歩くスピードや話す速さも都会よりゆっくりしているようです。

静岡県は都心へのアクセスが良い点も魅力です。東京まで約1時間、名古屋へは1時間半ほどで行けるため通勤や通学も可能な距離といえます。

温暖な気候の静岡県では、お茶やみかんが多く栽培され、駿河湾ではさまざまな種類の魚介が獲れます。美味しいお刺身やお茶を味わうのもよいでしょう。

また静岡県は小売業やサービス業、製造業が盛んで、求人の職種も幅広くあります。自分に合った仕事を見つけやすい点も静岡県の良いところです。

静岡県についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

静岡に移住すれば海と山を満喫できる!おすすめの移住先や注意点を解説

2位:福岡県

九州の北部に位置する福岡県は、全国8大都市でありながらも自然豊かで農林水産業も盛んな地域です。英国モノクル誌の「世界で最も住みやすい25の都市ランキング-2018年-」では22位に選出され、海外からも住みやすい街として高い評価を受けています。

福岡は食べ物が美味しいことでも知られ、辛子明太子やもつ鍋、博多ラーメンなども有名です。屋台の店舗数は日本一で、ラーメンや焼き鳥、おでんといった料理も味わえます。

県内には約10ヶ所の海水浴場が整備され、夏は海水浴が楽しめます。山や渓谷、自然公園もあるため、ハイキングやキャンプを楽しむのもよいでしょう。

福岡県についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。

福岡県が移住先に選ばれる5つの理由。おすすめの地域も解説!

3位:長野県

長野県は3つのアルプスを持つ山岳県で、大自然の中で暮らしたい人におすすめの移住先です。温泉やスキー場、キャンプ場などの自然を満喫できるレジャー施設が多く、旅行先としても人気があります。

そんな恵まれた自然環境に加え、東京や名古屋へのアクセスが良い点も魅力です。北陸新幹線を使えば東京まで約1時間半ほどで行けるため、出張があっても問題ありません。

また鉄道路線やバス、高速道路も整備しているため、市内の移動で困ることも少ないでしょう。家賃や売地も安いためマイホームを取得しやすく、賃貸でもお金を貯めやすいといえます。

長野県についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。

長野県への移住におすすめの地域を紹介!人気の理由と知っておくべきことを解説

4位:宮城県

東北地方の中心に位置する宮城県は、東に太平洋、西に蔵王や栗駒といった山々が連なる自然豊かな地域です。

仙台・県北・県南・三陸の4つのエリアに分かれていますが、東北新幹線や仙台空港、高速バスなどの交通網が整備されているため、市内での移動はもちろん、県外への移動もスムーズにできます。

宮城県はタコやアワビ、フカヒレなどの海産物が豊富に獲れ、新鮮な食事が味わえるのも魅力です。地元のスーパーでは漁港から直行の海産物や産直農家の野菜が並んでいます。

子育てに関しても支援制度が充実しており、七ヶ宿街では第一子の出生で30万円、第二子で50万円、第三子以降は70万円の子育て応援支援金が支給されます。

5位:岐阜県

日本の中央に位置する岐阜県は、関東・関西へのアクセスに優れています。新幹線で東京へ約2時間、大阪は約1時間、名古屋は電車で約20分という近さです。

岐阜県は自然のアクティビティが好きな人におすすめの移住先で、夏はキャンプやラフティング、冬はスキーやスノーボードが楽しめます

また岐阜県は仕事が見つけやすい点も魅力です。有効求人倍率は全国でもトップクラスで、技術職や営業職が多い傾向にあります。お試し住宅を用意している市町村もあるため、試しに住んでみるのもよいでしょう。

岐阜県についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。

岐阜県に移住するお得な情報と注意点!手厚い支援制度まで徹底解説

30代が移住先で仕事を探すには?

仕事は生活の軸となるため、転職先選びは慎重に行う必要があります。仕事探しのタイミングとしては移住前・移住後どちらもありますが、どうしても住みたい地域がある場合を除き、転職先を決めてから移住先を決めるのがおすすめです。

転職先を探す方法は以下の3つがあります。

  • 求人サイトor転職エージェント
  • 自治体の就労支援
  • 地域おこし協力隊

求人サイト・転職エージェントは定番な方法です。求人サイトは自分のペースで求人を探せますし、転職エージェントは自分のキャリアに合った求人を紹介してくれます。

自治体の就労支援は職業訓練があったり求人を紹介してくれたりと、地域によってサポートの内容はさまざまです。山形県では『山形県移住支援金対象求人サイト』に掲載されている求人に就業した場合、最大100万円の支援金が支給される制度があります。

地域おこし協力隊とは、地域おこしに貢献しながらその地域への定住を図る取り組みのことです。活動内容は自治体によって異なりますが、農業や漁業、地場産品の販売・PRなどがあります。

活動中は一定の報酬が支払われるほか、自治体や行政からさまざまな支援を受けられます。ただし任期は1年以上3年未満であるため、長期就労できない点に注意が必要です。

30代は移住のタイミングとしておすすめ!

地方移住は今後の人生において大きな転機となります。30代での移住は仕事面においても子育て面においてもおすすめのタイミングです。豊かな自然の中でのびのびと子育てをし、休日は自然のアクティビティを楽しんでみてはいかがでしょう。

ただし移住はそう何度もできるものではないため慎重に計画を立てることが大切です。移住後の仕事、費用、医療・教育機関など、入念に調べてから移住しましょう。

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