移住コラム

【超重要】地震・台風・豪雨などへの対策や改修費用をわかりやすく解説!

近年、地震や台風・豪雨などの自然災害が多発しており、住まいの安全対策はますます重要になっています。突然やってくるこれらの災害に対して無防備であることは、住まいだけでなく大切な家族までも危険にさらしていることといえるのです。

そこで今回は、地震・台風・豪雨・停電などの災害から住まいと家族を守る「防災リフォーム」について、災害ごとに必要な具体的対策や費用等をわかりやすく解説していきます!

「防災リフォーム」は自然災害の多い日本で暮らす、すべての人たちにとって重要です。ぜひ最後までご覧いただき、安心・安全な暮らしを実現させましょう!

今だからこそ知りたい!災害から住まいを守る防災リフォームとは?

家を買う時の注意点の様子

まずは、災害から住まいを守る「防災リフォーム」について、概要を簡単に解説していきます!前提となる知識を得て、安心・安全な暮らしを実現しましょう!

なぜ今、災害から住まいを守る防災リフォームが必要なのか?

近年における自然災害の増加と、空き家をふくめ増え続ける住宅の老朽化は、防災リフォームの必要性を高める2大要因といわれています。今まさに、地震・台風・豪雨などが頻発し、私たちの生活を脅かしているのが現状といえるでしょう。これらの自然災害は予測が難しく、いつ発生してもおかしくありません。だからこそ、事前の備え「防災リフォーム」が重要なのです。

住宅は、建築から年月を経ることで老朽化が進んでいきます。老朽化した住宅は耐震性や防火性などが低下し、災害時のリスクが高まるため注意が必要です。とくに、1981年(昭和56年)5月31日以前の「旧耐震基準」で建てられた住宅は、現行の耐震基準を満たしていない可能性が高く、早急な対策をしなくてはなりません。

参考:

【保存版】地震に強い家とは?大切な家族を守るための知識を完全網羅!家選びのポイントや最新チェックリスト付き!地震大国である日本において、家を買う際には何よりも「耐震性」を考慮する必要があります。 地震に強い家でなければ、大きな地震が起きた際に倒...

防災リフォームはこれらのリスクを軽減し、住まいや家族を守るための有効な手段です。住宅の弱点を補強し、災害に強い住まいづくりを目指しましょう。具体的な対策としては、「耐震補強・暴風豪雨対策・火災対策・停電対策」などが挙げられます。これらを組み合わせることでさまざまな災害から住まいや家族を守れるため、防災リフォームは単なる修繕ではなく、「未来への投資」と捉えるべきでしょう。

耐震補強はもちろん、各種防災リフォームには自治体の補助金を活用できることも多く、金銭的な負担を最小限に抑えられます。地震をはじめ自然災害が頻発する今だからこそ、ぜひ「防災リフォーム」を真剣に検討してみてください!

代表的な災害の防災リフォームの種類と効果

災害から住まいを守る防災リフォームには、さまざまな種類が存在します。ここでは、代表的な防災リフォームと、期待できる効果について解説していきます!

【耐震補強】
地震による建物の倒壊を防ぐためのもっとも重要なリフォームです。壁(※耐力壁)の補強・基礎の補強・屋根の軽量化など、建物の構造や地盤の状態にあわせて最適な処置をおこないます。

※耐力壁(たいりょくへき)=地震や強風などの横から加えられる力(水平荷重)に強い壁のこと。木造建築では、主に筋交い(すじかい)などが使用される。

【暴風・豪雨対策】
台風などによる暴風や豪雨からの被害を軽減するためのリフォームです。窓ガラスの強化・シャッターや雨戸の設置・屋根の補強などが主な対策となります。とくに,窓ガラスは飛来物による破損リスクが高いため,防災ガラスへの交換やシャッターの設置が有効です。

【火災対策】
火災による被害を最小限に抑えるためのリフォームです。防火材料の使用や火災報知器の設置、消火設備の設置などが主な対策となります。防火材料の使用によって火災の延焼をある程度防ぎ、避難時間が確保できるためおすすめです。また、オール電化にすることで給湯や調理に火を使わなくなるため、火災のリスクを大幅に低減できます。

【停電対策】
地震や台風などによる停電に備えるためのリフォームです。太陽光発電システムと蓄電池の設置、非常用電源の確保などが挙げられます。これらを導入することで停電時でも電気を使用でき、非常時における生活の維持に役立つことから、欠かせない防災リフォームといえるでしょう。

防災リフォームの優先順位

防災リフォームを検討する際、住宅の状態や予算にあわせて、どのリフォームを優先的におこなうべきか見極めることが重要です。まず、住宅の耐震性が低い場合は、「耐震補強」を最優先におこないましょう。地震は予測が難しく、発生した場合の被害も甚大であるため、耐震リフォームはもっとも重要な対策です。

次に、台風や強風による被害を受けやすい地域では、暴風・豪雨対策をおこないます。台風と豪雨は同時に発生することが多く、両方の対策を並行しておこなうのがよいでしょう。また、地震はもとより台風が発生すると停電のリスクも高まります。停電対策も優先度が高いため、できる範囲で対処が必要です。

さらに、木造住宅が密集するような火災リスクの高い場所では、火災対策も考えておかなければなりません。これらの災害リスクは、地域のハザードマップを参照することである程度把握できます。地域特有の災害リスクとともに、専門家による住宅診断を受け、住宅の状態を正確に把握することが大切です。

地震災害に備える!最優先すべき耐震リフォーム3選+α

古民家改修の様子

「耐震リフォーム」の範囲は広く、すべてを一気におこなうと莫大な予算が必要です。そこで、最優先でおこなうべき代表的な耐震リフォームを3つ解説します!まずはこの3か所を耐震化することで、かなり地震に強い家となるはずです。各自治体でおこなっている耐震診断を受けて住まいの弱点を把握し、効率的な耐震リフォームをおこないましょう!もちろん、各自治体の耐震リフォーム補助金を活用することで、費用を大幅に抑えることが可能です。

構造体の劣化修復

建物の基礎をふくむ構造体の劣化修復は、耐震リフォームのなかでも優先度が非常に高くなります。とくに、土台となる基礎が劣化している場合,建物が頑丈でも倒壊のリスクが増大するため最優先で補強すべきです。規模によって変わるものの、基礎の補強費用は約20万~30万円程度が相場となります。

つづいて、柱の腐食やシロアリ被害などがみられる場合も、耐震性が大幅に低下しているため修復が必要です。部分的な修復であれば費用は1万~5万円前後といわれていますが、大規模な補修の場合、100万円を超えるケースもあります。

耐力壁の強化

建物を水平荷重から守る耐力壁の強化も重要です。筋交いや耐力面材などを適切な位置に設置することで建物全体のバランスが取れ、地震の揺れを均等に分散させられます。また、防火構造をもつ耐力壁であれば火災対策にもなるので、あわせて検討してみてください。

こちらも築年数や設置箇所の数によって費用は変動するものの、壁1か所あたり約9万~15万円程度がおおまかな相場です。また、住宅全体で耐力壁を新設する場合は、100万円前後必要といわれています。

接合部の金物補強

柱と梁・土台と柱の間など、接合部を金物補強することで耐震性を大幅に向上でき、こちらも重要な耐震リフォームです。耐震金物1個あたりの取り付けは補強場所により変わるものの、1万~3万円前後が相場となります。耐震金物は1か所だけでなく、まとめて取り付けることが多いので、10か所であれば10万~30万円前後必要です。

上記3つの耐震リフォームは、最優先すべき補強ポイントとしてぜひ知っておきましょう。その他にも、屋根の軽量化・ドアや窓の補強など、耐震リフォームは多岐にわたります。耐震診断の結果を受けて、まずはこの3つのなかでさらに優先順位をつけながら、地震に強い家づくりをおこなっていきましょう!

参考:

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各地で頻発!台風・強風・豪雨災害に備えるリフォーム3選

強い雨が道路に当たるの様子

つづいて、台風・強風・豪雨災害に備えるための代表的なリフォームを3つ解説します!ここ数年、毎年のように大きな台風や豪雨災害が発生しており、これらの対策は急務といえるでしょう。ぜひこちらも参考にしてください!

窓ガラスの強化

台風や強風による飛来物は窓ガラスを破損させ、室内に大きな被害をもたらす可能性があります。窓ガラスの強化は、台風・強風対策として非常に有効な手段といえるでしょう。

具体的には、防災ガラスへの交換、飛散防止フィルムの貼り付け、シャッターや雨戸の設置が挙げられます。防災ガラスは通常のガラスよりも強度が高いため割れにくく、割れても破片が飛び散りにくいのが特徴です。

もっと気軽に窓ガラスを強化したい方は、飛散防止フィルムを貼り付けましょう。フィルムを貼るだけで窓ガラスの飛散を防ぎ、室内への被害を抑えてくれます。1㎡あたり1万円前後と安価なため、お手軽な対策といえるでしょう。

屋根の補強とメンテナンス

建物のなかで屋根はもっとも風雨にさらされる場所であるため、台風や豪雨による被害を受けやすい箇所です。屋根の補強として、主に防水シートの設置・屋根全体の葺き替えなどが挙げられます。

まず、屋根材の下に防水シートを敷くことで雨水の侵入を防げるため、豪雨時の雨漏り対策として有効です。また、万が一、瓦などの屋根材が強風で飛ばされた場合でも、二次防水として機能することもメリットといえるでしょう。1㎡あたり8,000円前後がおおよその費用相場となります。

屋根全体の劣化が見られる場合は、台風に強い防災瓦や、軽量で耐震性もあるガルバリウム鋼板などへの葺き替えが必要です。屋根全体を一新することで、強風や豪雨に対する耐久性が一気に向上します。100万円~200万円と費用は高額になるものの、耐震リフォームも兼ねておこなう場合は補助金の活用が可能となるため、ぜひ検討してみてください。

雨どいの清掃と点検

屋根に降った雨水を排水する雨どいが詰まっていると、適切に排水されなかった雨水が建物に入り込む恐れがあります。定期的に点検して清掃をおこない、必要に応じて修理や交換が必要です。雨どいには落ち葉やゴミが詰まりやすいので、少なくとも年に数回は清掃し、その際にひび割れやズレがないかを確認します。

雨どいの補修は自分でおこなうことも可能ですが、適切な修理や交換をおこなうためにも、専門業者に依頼したほうがよいでしょう。数万円必要なこともありますが,プロによる施工のため安心感がちがいます。自分で修理できそうな雨どいであっても、安心・安全に暮らすための「投資」と考えたほうがよいかもしれませんね。

こちらも超重要!停電に備えるリフォーム3選

太陽光パネルを設置している家々の様子

地震や台風などによる停電は、日常生活そのものを脅かします。停電が長期間にわたってしまうと生活の質が著しく低下するため、停電への備えもかなり重要といえるでしょう。ここからは、停電に備えるリフォームを解説します!大規模なものから安価なものまで、できる範囲からはじめましょう!

太陽光発電システムと蓄電池の導入

停電の際に威力を発揮するのが、太陽光発電システムと蓄電池です。太陽光発電システムは、送電網に頼らない独立した「自立運転」が可能なため、停電時の非常用電源としてこれ以上ないくらい重宝します。

ただし、太陽が出ているときしか利用できないことから、発電した電力を貯める蓄電池とともに導入するのがおすすめです。太陽光発電システムと蓄電池の導入は、あわせて150万円~250万円程度が相場となり、自治体によっては各種補助金を活用できます。

また、最近のハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車であれば蓄電池としても利用できるので、自家用車としてこれらを購入することも有効な対策としておすすめです。

非常用電源の確保

高価な太陽光発電システムと蓄電池の導入が難しい場合は、ポータブル電源や家庭用発電機を使い停電に備えましょう。これらは数万円から購入できるので、「とりあえず」の対策として有効です。

ポータブル電源や家庭用発電機は値段や性能の差が大きく、想定している使い方(スマホの充電・家電製品の使用など)にあわせて購入を検討してみてください。また、家庭用発電機は、ガソリンや軽油・ガス(カセットボンベ)などの燃料を使用するので、燃料の保管場所も視野に入れる必要があります。

断水対策

大きなマンションでは水道の供給を電動ポンプに頼っているため、停電によって断水する可能性があります。マンションとなると自由にリフォームすることは難しいため、これはマンション特有のデメリットといえるかもしれません。

一方で、一戸建ての場合は電力に頼らない「直結直圧方式」という仕組み上、停電時でも水道を利用できるものの、ごくまれに大規模停電などで浄水場自体が機能しなくなるというリスクは存在します。また、地震などによって水道管が破損した際の断水対策は必要で、主な対策は雨水タンクの設置といえるでしょう。

雨水タンクのサイズはさまざまで、100L前後の小さなものから、1000Lを超える大きなものまで存在しますが、本格的な災害用途であれば500Lの大型タンクがおすすめです。トイレの流し水として代用でき、火災が発生した際の備えとしても利用できます。こちらも自治体の補助を受けられる場合があるので、ぜひ検討してみてください。1万円前後から購入可能なため、費用対効果のすぐれた断水対策といえるでしょう。

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部屋でスマホを操作する女性の様子

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災害に備える防災リフォームで安心・安全な移住生活を

住宅模型を持つ若い夫婦(マイホーム)の様子

「防災リフォーム」は単なる修繕ではなく、災害から住まいと家族を守るための重要な未来への投資です。いつやってくるかわからないからこそ事前の対策が必要で、これらの対策は家族の幸せな生活を支える基盤となります。費用がかかるため、一気にすべてを変えることは難しいかもしれません。予算や住宅の状態にあわせて、最適なプランを立てましょう。自然災害大国といわれる日本において、避けて通ることのできない防災リフォームを、ぜひ前向きに検討してみてください。

災害に備える防災リフォームで、安心・安全な移住生活を実現させましょう!

※内容は2025年3月執筆時のものです。

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