滋賀県大津市(おおつし)は、日本最大の淡水湖「琵琶湖」の南西部に位置する人口約34万人の県庁所在地です。市域は琵琶湖に沿って南北に長く、南部は市街地・北部には豊かな自然が広がっており、住む場所によって多様なライフスタイルを実現できます。
近年は、京都・大阪方面へアクセスのよい南部の市街地エリアを中心に移住者が増えており、京都駅10分・大阪駅40分という利便性からベッドタウンとしても人気です。また、世界文化遺産・比叡山延暦寺がある街としても知られています。
今回は、滋賀県大津市の魅力やメリット・デメリット、利用できる各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
超便利な市街地から自然豊かなエリアまで、いずれも琵琶湖の雄大な景色を体験できる希少な移住先といえるでしょう。滋賀県大津市の魅力を知って、ぜひ移住を検討してみてください!
滋賀県大津市の魅力/メリット3選
まずは、滋賀県大津市の魅力・メリットを3つ紹介します!目の前が琵琶湖の県庁所在地は、利便性と自然の両方が魅力です。ぜひご覧ください!
湖水浴可能な琵琶湖やスキー場・比叡山など見どころが充実
大津市といえば、琵琶湖での湖水浴やスキー場・世界文化遺産である比叡山延暦寺など、レジャーや見どころがかなり充実しています。
まず、琵琶湖での湖水浴は海水とちがってベタベタせず、波も穏やかなので小さな子どもでも安心です。琵琶湖八景にも選ばれた「近江舞子中浜水泳場」や、「松の浦水泳場」などといった湖水浴スポットがいたるところにあり、琵琶湖ならではの真夏のレジャーとしてぜひ楽しんでみてください。
また、意外ともいえるのが、大津市にはスキー場があることです。「びわ湖バレイ」は関西でも知名度のあるスキー場の1つであり、オフシーズン(グリーンシーズン)には高原の公園としても遊べるため家族連れに人気があり、高台から一望できる琵琶湖の絶景は必見といえるでしょう。
さらに、忘れてはならないのが、世界文化遺産「比叡山延暦寺」です。歴史の舞台として登場する比叡山延暦寺は、その門前町も含め荘厳な世界観を体験できます。これら以外にも、琵琶湖クルージングや雄琴(おごと)温泉など枚挙に暇がなく、大津市はまさに「レジャー王国」といっても過言ではないほど、その充実ぶりが魅力です。
県庁所在地のため市街地が発展し便利な都市生活を送れる
大津市は滋賀県の県庁所在地であるため市街地が大いに発展し、便利な都市生活が送れることも魅力です。中心市街地であるJR大津駅とその周辺は都市化が進み、抜群の利便性を誇ります。日常生活に不便さを感じることはほとんどないでしょう。一方で、昔ながらのアーケード商店街もあり、レトロな雰囲気を体験できることも魅力です。
また、都市空間と琵琶湖の調和した姿が景観として素晴らしく、この景色のよさは大津市ならではといえます。ビルやマンションが立ち並ぶなか、海辺のようなベタベタした潮風が吹かない琵琶湖の湖畔はとても気持ちよく、都会でありながら自然の癒やしや開放感を味わえるのです。これらはまさに、大津市でしか味わえない素敵な日常といえるでしょう。
京都駅10分・大阪駅40分と大都市へのアクセスが抜群
大津市が移住先として人気である最大の理由ともいえるのが、JRを利用すれば京都駅10分・大阪駅40分と、両大都市へのアクセスが抜群であることです。
大津市は、京都・大阪へ遊びに出かけやすいのはもちろん、毎日の通勤・通学が可能であり、ベッドタウンとしてのニーズが急速に高まっています。実際に、2024年は1,078人の転入超過となり、多くの方が大津市へ転入(移住)しました。京都・大阪へのアクセスのよさは、移住先選びにおいてかなりのアドバンテージといえそうですね。
滋賀県大津市のデメリット3選
続いて、滋賀県大津市のデメリットも3つ紹介します!移住先として人気のある便利な街だからこそ、それがデメリットにつながるのかもしれません。ぜひこちらもチェックしておきましょう!
京都・大阪方面への通勤ラッシュや慢性的な道路渋滞がある
大津市から京都・大阪方面へ通勤する方は非常に多く、電車であればJR新快速、車であれば国道1号線は、それぞれ朝の通勤ラッシュや慢性的な交通渋滞があることで知られています。
京都・大阪方面へ通勤・通学する方は、どうしてもこれらに巻き込まれてしまうことを、あらかじめ知っておきましょう。
市の郊外で暮らす場合は車がなければ不便
大津市は、琵琶湖に沿って南北に細長い形となっています。JR大津駅周辺などの市街地であれば日常生活に車は必ずしも必要ありませんが、郊外である北部や南部に住むのであれば、車なしではかなり不便になるため注意が必要です。
移住生活を楽しむためにも、ぜひ車を所有しておきましょう。
2024年度に待機児童が急増し保育園に入りづらい傾向
2024年度に待機児童が急増し、保育園に入りづらい傾向がみられたことは、大津市特有のデメリットといえるかもしれません。2023年度は6人だった待機児童が、2024年度には184人と急増しました。
大津市は移住先としてかなり人気があり、ここ数年のマンション建設ラッシュによってファミリー層が一気に流入したことで、保育園入所の倍率が跳ね上がったことが原因といわれています。今後は改善に向かっていくものと思われますが、子育て世帯の方にとって要注意といえそうです。
滋賀県大津市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、滋賀県大津市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します!お得な支援をフル活用し、ぜひ移住を実現しましょう!
新婚世帯の住居費を最大60万円補助!「大津市結婚新生活支援事業補助金」
令和7年1月1日~令和8年2月27日までの間に婚姻届を提出し、婚姻日における夫婦の年齢がともに39歳以下であり、かつ、夫婦の所得合計が500万円未満である方を主な要件として、最大60万円を補助してくれる補助金制度です。結婚を機に移住を検討している方にとって、かなりありがたい支援といえます。
詳細は下記のリンク先を参照し、対象となる方はぜひ申請しておきましょう。
参考:【令和7年7月1日受付開始】大津市結婚新生活支援事業補助金
空き家リフォームに限度額60万円補助!「大津市定住促進リフォーム補助金」
建築後1年以上経過した空き家を購入して改修工事をおこなう方に対し、その経費の一部を補助してくれる補助金制度です。補助対象工事費の10%・30万円を上限とし、15歳未満の子どもがいる方や出産予定のある方であれば、20%・60万円まで補助してくれます。
移住の際に空き家を購入予定の方は、ぜひ活用しましょう。
再エネ設備設置に補助金!「スマート・ライフスタイル普及促進事業補助金」
大津市ではなく滋賀県の事業として、太陽光発電システムや家庭用蓄電池・窓断熱設備などを導入した方に対し、それぞれ補助金を給付しています。基本対策推進事業としての給付額は以下の通りです。その他の詳細は下記のリンク先を参照してください。
- 太陽光発電:4万円
- 高効率給湯器:エネファーム 6万円・エネファーム以外 2万円
- 家庭用蓄電池:5万円
- V2H:4万円
- 窓断熱設備:2万円
滋賀県大津市移住でおすすめのエリア3選
それでは、滋賀県大津市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回は、便利な中心市街地・歴史ある世界遺産の門前町・湖水浴やスキーを楽しめる自然エリアの3つをチョイスしました。叶えたいライフスタイルにあわせて検討してみてください!
京都駅10分・大阪駅40分の琵琶湖が目の前の中心市街地「大津駅」周辺エリア
「JR東海道本線・大津駅」周辺エリアは、市の中心市街地として、都市の利便性とともに琵琶湖が目の前という特徴的な魅力を備えたおすすめエリアです。京都駅へ10分・大阪駅へ40分という抜群の立地もあり、市内でも屈指の人気を誇ります。滋賀県庁はじめ官公庁が集積し、総合病院や学校・スーパーなど、生活に必要な施設はもちろん全てそろっているため、日常生活に不便さを感じることはありません。
また、都市化された中心市街地でありながら、琵琶湖が目の前という特性を活かし、自然の癒やしを感じられることも魅力です。琵琶湖をクルーズできる「ミシガンクルーズ」や、高さ40mのライトアップされた「びわこ花噴水」など、見どころが充実しています。
大津市移住で、快適な都市の利便性や大阪・京都へのアクセスを重視したい方は、ぜひ大津駅周辺エリアを検討しましょう!
世界文化遺産・比叡山延暦寺の歴史ある門前町「比叡山坂本駅」周辺エリア
JR湖西線「比叡山坂本(ひえいざんさかもと)駅」周辺エリアは、世界文化遺産・比叡山延暦寺の門前町として、歴史ある町並みが残るおすすめエリアです。エリア一帯に古い家屋や神社仏閣が点在し、城下町のような独特の景観が広がっています。比叡山坂本駅から京都駅へは約15分、大阪駅へは約45分と、京都・大阪への通勤や通学も可能です。ただし、大津市の中心市街地へ行く場合は、すぐ近くにある京阪石山坂本線・坂本比叡山口駅を利用しましょう。
エリア一帯は閑静な住宅街でもあるため日常生活の利便性も申し分なく、幼稚園から小中高校まで全てそろい、「平和堂坂本点」といった大型スーパーなどもあります。少し北へ足を伸ばせば、滋賀県屈指の温泉街「雄琴(おごと)温泉」もあり、リラックスできる環境が身近にあることもおすすめポイントといえるでしょう。
比叡山延暦寺の門前町・比叡山坂本駅周辺エリアは、その歴史遺産を体験できるとともに、日常生活における利便性にも優れたエリアとしておすすめです!
夏は琵琶湖で湖水浴・冬はスキーを楽しめる豊かな自然「志賀駅」周辺エリア
市域北部に位置する「JR湖西線・志賀(しが)駅」周辺エリアは、琵琶湖西岸の自然豊かな環境が魅力のおすすめエリアです。田園風景と比良山地、澄んだ琵琶湖の水辺の景色が広がる抜群の自然環境で、のんびりとした田舎暮らしが実現できます。
こちらのエリアでは、志賀駅の近くにある「松の浦水泳場」で夏には湖水浴やジェットスキー、冬には「びわ湖バレイ」でスキー・スノボを楽しめるなど、リゾート感満載の暮らしが可能です。日常生活に車が必要なエリアではあるものの、市街地のようなにぎやかさとは無縁のため、琵琶湖でのスローライフに最適といえるでしょう。
琵琶湖の自然と田園風景、比良山地の山々の自然に囲まれた志賀駅周辺エリアも、ぜひ移住先として検討してみてください!
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滋賀県大津市の魅力を知って移住を検討しよう
滋賀県大津市は、県庁所在地としての利便性とともに、京都駅10分・大阪駅40分という抜群の立地を誇り、日本最大の淡水湖「琵琶湖」の自然を体験できる移住先です。スキーや湖水浴といったレジャーも豊富で、充実した移住生活が実現できます。また、住む場所によって、便利な都市生活と、のどかな田舎暮らしの両方が可能なこともおすすめポイントといえそうです。
ぜひあなたも、滋賀県大津市の魅力を知って移住を検討しましょう!
※内容は2025年6月執筆時のものです。