移住コラム

【住みたい田舎ランキングまとめ】『移住者増の人気地ベスト100』を深堀り解説!上位5つの町の魅力も紹介します

宝島社発行の月刊誌『田舎暮らしの本』は、地方移住を検討している方のバイブル的な雑誌として有名です。とりわけ、毎年発表される「住みたい田舎ベストランキング」は、全国の移住先を各カテゴリーでランキングしており、参考にしている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」の特別企画「移住者増の人気地ベスト100」にフォーカスし、移住Style独自の視点から最新の移住トレンドを深堀りして解説します!

「移住者増の人気地ベスト100」とは、単純に「移住者が増えている町」という切り口だけではありません。自治体人口に対する移住者数の比率や、2023年度・2024年度における移住者数の伸びおよび移住相談件数、さらには人口動態などを総合的に集計し数値化したものです。

今回の記事を読むことで、どのような移住先が人気であるかといった傾向がわかります!ベスト100に選ばれた上位5つの移住先の概要も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!

「移住者増の人気地ベスト100」からみる最新の移住トレンド

ビジネスイメージ #381 グラフの様子

まずは、「移住者増の人気地ベスト100」から読み解く最新の移住トレンドを解説します!移住希望者が何を重視しているかがわかるので、ぜひチェックしてみてください!

中部地方が圧倒的な人気

まず、「移住者増の人気地ベスト100」に選ばれた全国の移住先を8つの地方別に分類して集計すると、以下のような結果となりました。

北海道 東北 関東 中部
2 16 13 29
近畿 中国 四国 九州
7 10 8 15

今回、ランキングにもっとも多く選出されたのは「中部地方」の29市町村となり、2位の東北地方(16市町村)に大差をつけての結果です。これは、長野県・山梨県・岐阜県・静岡県などといった「移住人気県」を抱えていることが要因と推測できます。

一方、これまで地方移住先としての人気は、2011年の東日本大震災以来「西高東低」の傾向が続いてきたものの、ランクインした市町村を東西で分類すると東日本60・西日本40となり、とても興味深い結果となりました。また、東北地方が16市町村選ばれており、うち7市町村が福島県です。これだけ多く選ばれたのは震災後の復興が進んだことと、かつての被災地に特化した、より手厚い移住支援を受けられることが理由の1つといえるかもしませんね。

独自の手厚い移住支援に支持が集まる

今回ランクインした市町村はいずれも移住者獲得に力を入れており、とくに、独自の手厚い移住支援を実施している市町村が上位に選ばれました。やはり移住先選びの際は、移住支援の手厚さや内容を重視している方が多いようです。

これらの市町村は単なる金銭的な支援だけに留まらず、自然環境や地場産業といった地域特性を活かしたユニークな移住支援も多数実施しており、教育・子育て支援の手厚さにも定評があります。自然環境や地域性・利便性はもちろん、暮らしをサポートしてくれる移住支援の存在は、移住先選びにおいてなくてはならないものといえるでしょう。

どちらかといえば「海」よりも「山」が人気

今回のランキングでは海に面した移住先よりも、海に面していない内陸部、いわゆる「山の移住先」の方が多く選出され、移住者増の観点からは人気の傾向となりました。

もちろん、日本では海に面していない自治体の方が多いため一概にはいえないものの、海辺での暮らしより山の緑に囲まれた暮らしがしたい、というニーズの方が大きいのかもしれません。移住先として長野県が人気であることも頷ける結果といえそうですね。

自然体験に強みのある移住先が上位にランクイン

山や川・海といった自然が豊かで、かつ、充実した自然体験に強みをもつ移住先が上位にランクインしていることも、今回のランキングの大きな特徴といえます。

例えば、2位の山梨県丹波山村や3位の長野県栄村などは、非常に豊かで特徴的な山と川の自然環境が広がっており、それぞれオンリーワンともいえるさまざまな自然体験が可能です。これらの移住先は決して生活利便性が高いとはいえないものの、それでも移住希望者にとって「豊かな自然+そこで得られる体験」こそ、移住先選びの大きな判断材料になっているものと考えられます。

徹底解説!移住者増加の注目移住先ベスト5!

田染荘の様子

それでは、「2025年版 住みたい田舎ランキング」の新企画、「移住者増の人気地ベスト100」より、ベスト5に選ばれた移住先を紹介します!ランキング上位の移住先はどれもオリジナリティーあふれる自然環境や移住支援が魅力です。ぜひ移住の際の参考にしてみてください!

【第5位・大分県豊後高田市】圧倒的移住支援を誇る最強移住地

「移住者増の人気地」第5位・大分県豊後高田市(ぶんごたかだし)は、全国でも1、2を争う圧倒的な移住支援によって、「最強移住地」との呼び声高い大人気移住先です。実際に「住みたい田舎ベストランキング」では、全国で唯一の13年連続ベスト3・全国初となる5年連続全部門1位という快挙を成し遂げています。

豊後高田市は県北部の国東半島西部に位置し、美しい海岸線と日本の原風景を感じられる農村集落、さらには温泉の充実など、地方移住への憧れをもつ人々にとって、「全部入り」ともいえる自然環境も魅力です。

2024年度は186項目の多彩な移住支援を実施し、人口約2.1万人の小さな町にこれまで毎年300人以上が移住し続けています。まさに「移住者増の人気地」第5位にふさわしい結果といえるのではないでしょうか?九州への移住に興味がある方は、まずは「最強移住地」大分県豊後高田市をチェックしておきましょう。

【大分県】豊後高田市が「最強の移住地」か?「住みたい田舎ランキング」4年連続全国4冠!圧倒的移住支援の田舎暮らし!大分県豊後高田市は、県北部の国東半島西部にある、周防灘に面した人口約2.1万人の移住先です。日本でもトップレベルといわれるほどの移住支援...

【第4位・大分県由布市】有名な「湯布院」と自然・利便性が両立

「移住者増の人気地」第4位・大分県由布市(ゆふし)は、全国的な知名度を誇る温泉観光地「由布院温泉」がある移住先です。「日本一のおんせん県」で知られる大分県は、別府温泉はじめ数多くの有名温泉地を抱えており、由布市へ移住することで、日々の暮らしに温泉の癒やしがある素敵な移住生活が実現できるでしょう。

他の移住先と由布市を比較した際の大きなちがいは、市内3つのエリアがそれぞれ「観光(湯布院町)・自然(庄内町)・商業(挾間町)」といった明確な強みをもち、住むエリアによって異なったライフスタイルを実現できることです。とくに、県庁所在地・大分市の中心市街地へ20分~30分とアクセスしやすい挾間町は、商業・医療施設の充実度と自然環境の豊かさのバランスが取れており、都会からの移住者でも馴染みやすい環境といえます。

由布院温泉がある由布市自体の知名度もさることながら、各エリアの特徴が明確であるため移住後の暮らしを想像しやすいことは、移住を検討している方にとって強い後押しとなるはずです。移住者が増え続ける大分県由布市で、ぜひ理想のライフスタイルを実現させてみてはいかがでしょうか?

【大分県】「由布院温泉」の由布市へ移住しよう!温泉観光地・山の自然・暮らしの利便性が住み分けられた注目の移住先大分県由布市は、県のほぼ中央に位置する人口約3.3万人の移住先です。日本有数の温泉観光地「由布院温泉」がある場所といわれれば、ピンと来る...

【第3位・長野県栄村】信州長野の自然体験が強みの究極の田舎

「移住者増の人気地」第3位に輝いた長野県栄村(さかえむら)は、県北東部、新潟県と群馬県の県境に位置する人口約1,500人の移住先です。栄村最大の魅力は、2,000m級の山々や千曲川(ちくまがわ)といった信州・長野の圧倒的に美しい自然環境であり、自然と共生した「究極の田舎暮らし」が実現できるでしょう。

また、移住先として大人気の長野県においても栄村の存在は際立っており、豊かな自然環境に加え、南部の秋山郷(あきやまごう)には「マタギ文化」や「平家落人伝説」など、秘境感にあふれた独自の魅力も兼ね備えています。せっかく移住するのなら中途半端な田舎ではなく、良い意味で振り切った田舎暮らしをしてみたい!という方にピッタリといえるのではないでしょうか?

栄村では深い緑の山々に囲まれて、夏は川遊び・冬はスキーといった自然体験が超充実し、都会暮らしとは真逆のストレスフリーかつ最高の癒やし、開放感が得られます。何よりも、村の人々には移住者ウェルカムな温かい風土があり、これこそが「移住者増」につながっているのです。山と川での自然体験をもっとも重視したい方にとって、長野県栄村はその理想を必ず叶えてくれる移住先といえるでしょう。

【長野県】栄村移住で叶える究極の田舎暮らし!移住者増全国3位の移住先で自然と共生したライフスタイルを実現長野県栄村(さかえむら)は、長野県北東部、新潟県と群馬県の県境に位置する、人口約1,500人の移住先です。2,000m級の山々や千曲川(...

【第2位・山梨県丹波山村】30年の実績ある「親子山村留学」が話題

「移住者増の人気地」第2位は、離島を除き関東でもっとも少ない人口約500人の山梨県丹波山村(たばやまむら)が選ばれました。東京都との県境に位置し、日本百名山にも数えられる2,000m級の山々に囲まれ、多摩川の源流である丹波川の清流が美しい移住先です。

丹波山村といえば、30年の実績がある「丹波山村親子山村留学」という独自色の強い取り組みで知られ、積極的な移住者誘致と山村留学をきっかけに、移住者が増え続けていることから第2位となりました。次世代を担う若者世代に移住してもらうため、子育て・教育支援をかなり手厚く実施しており、子育て世帯の移住者がどんどん増えていることが特徴です。

「丹波山村親子山村留学」とは、全国の小中学生の子どもと親が1年間丹波山村で生活してもらい、豊かな自然環境のもとさまざまな経験を積んでいくプログラムで、これまでのべ80人が利用してきました。親子での留学となるため現地での仕事に不安があるかもしれませんが、もちろん就業先の相談は可能なため、そこまで心配する必要はありません。

都会の喧騒から離れて豊かな自然環境のもと、のびのびと子育てしたいと願う方のニーズをガッチリと掴み、きめ細やかな支援が実施されている山梨県丹波山村は、今後も注目の移住先といえそうですね。

【山梨県】人口約500人の丹波山村へ移住しよう!2024年版住みたい田舎ランキング・村部門総合1位の秘密に迫る!山梨県丹波山村は、人口約500人という離島を除く村では関東でもっとも人口が少ない村です。しかし、宝島社発行の月刊誌『田舎暮らしの本』2月...

【第1位・茨城県境町】土地建物無償譲渡や英語特化の教育に熱い支持

「移住者増の人気地」第1位に輝いたのは、25年間住み続けることで無償譲渡してくれる戸建て住宅や、英語に特化した先進教育が実施されている茨城県境町(さかいまち)です。東京都心から約50kmと近く、車で1時間ほどあればアクセスできる利便性もあり、都内で勤務する子育て世帯や新婚世帯の方にとって、現実的な選択肢として高い評価を得ています。

境町に移住者が増え続けている背景には大きく2つの要因があり、1つが「アイレットハウス」、もう1つが先進英語教育「スーパーグローバルスクール事業」です。25年間住み続けることで、土地・建物を無償譲渡してくれる賃貸住宅アイレットハウスは、マスコミ等にも取り上げられ大きな話題となりました。現在は満室であるものの今後も新設を予定しており、興味がある方はこまめに情報をチェックしておきましょう。

子育て・教育支援の目玉ともいえる「スーパーグローバルスクール事業」では、全小中学校に複数のフィリピン人英語教師を配置し、常に英語でのコミュニケーションを体験できます。また、無料のハワイ・ホノルルへのホームステイや、イングリッシュサマースクール&キャンプといった施策など、子どもの英語教育に特化した支援がかなり評判です。

その他にも、通常は中学3年生または高校3年生までが対象の「子ども医療費助成」が、20歳の学生まで無料、さらには小中学校の給食費も無料などと、子育て・教育支援の充実度はトップクラスといえるかもしれません。地方移住といえども都内との接点を保ち、独自の教育・子育て支援を重視したいという方は、「移住者増の人気地」第1位・茨城県堺町をぜひ検討してみてください。

茨城県境町
【茨城県】境町移住は都心も近く若者や子育て世代にベストマッチ!?先進英語教育やもらえる住宅などは必見!茨城県境町は、東京都心から約50kmという近距離にあり、多岐にわたる移住支援や子育て・教育支援によって近年大きな話題を集める移住先です。...

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ソファーに座ってスマホを操作する若い女性の様子

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移住者増の人気移住先を知って移住を検討しよう

大菩薩嶺の草原から眺める富士山と大菩薩湖の様子

今回移住Styleでは、宝島社発行の月刊誌『田舎暮らしの本』、「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」の特別企画「移住者増の人気地ベスト100」より、独自の視点から最新の移住トレンドを読み解き解説してきました。全国津々浦々の移住先において、移住者が増えている人気の町やその傾向が理解できたのではないでしょうか?とくに、上位5つに選ばれた移住先はそれぞれ明確な強みや手厚い支援が実施されており、移住先候補として参考になりそうです。

移住者増の人気地を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!

※内容は2025年7月執筆時のものです。

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