移住コラム

移住生活のリアル。移住するための手順や支援が手厚い自治体を紹介

「定年後に田舎でのんびり暮らしたい」これまでの移住のイメージは比較的高齢者が多いイメージでしたが、働き方の多様化やライフスタイルの変化から、移住に興味を抱く20〜40代の若い世代にも広がっています。そのため、地方自治体も住まいや子育て、教育や仕事などの支援を充実させるなど趣向を凝らして多くの移住者を誘致しています。

そこで本記事では、移住するための具体的な流れやメリット・デメリット、支援が充実している自治体やおすすめの移住先地域について詳しく解説します。

移住生活に向いている人の特徴


移住生活には向き不向きがあるので、どんな人が移住に向いているのか特徴を確認しておきましょう。

マイペースにのんびり暮らしたい

田舎は閑静な場所が多く、マイペースにのんびりと落ち着いた暮らしが好きな人は、地方や地域での移住生活に向いています

移住生活は人混みや騒音などの都会特有の問題に悩まされることがなく、四季折々の自然を満喫しながらゆっくりと時間が過ぎます。例えば、家族との時間を持ちたい、仕事やお金に縛られたくない、忙しい生活から抜け出したいという人には最適な環境と言えるでしょう。

何事も前向きに考えられる

移住生活に向いている人に共通していることは、何事も前向きに考えられる思考であるという点です。

例えば、都会から田舎へ急に移住するとなると、生活が不便だったり、地域の風習や習慣に慣れるのが大変だったりと多少なりともストレスがかかります。そんな時、物事をポジティブに考えられる人は、まず良い部分を見ようとするため、移住先でも楽しく過ごすことができます

どんな時でも良い部分を見ようと考えられる人は、まずは現状を受け入れられるため、理想の移住生活を実現しやすいでしょう。

コミュニケーション能力が高い

田舎での暮らしは、都会に比べて地域住民との繋がりが深くなるため、コミュニケーション能力が高いほうが移住生活に向いていると言えそうです。

移住先が田舎の場合は、地域行事、地域の祭り、地域での助け合いなど人との繋がりを避けて生活することは難しいです。特に小さな町や村では、住民全員が顔見知りの関係になるケースが多いため、積極的に人との関わりを持ちたい人は移住先でも楽しく生活できます

移住生活のメリット・デメリット

移住生活には良い部分もあれば、イマイチな部分もあるため、本格的に移住をする前にメリットとデメリットを把握しておきましょう。

メリット

移住生活のメリットは以下の項目が挙げられます。

家賃が安い

移住生活では地域で暮らすことになるため、都心に比べて家賃が安く、コストを抑えて生活できるところが大きなメリットです。例えば、賃貸マンションや住居の購入にしても、都会に比べて田舎の方が住居費を安く抑えられます

田舎は地価が安いため費用を抑えながら古民家など、比較的広い住居に住むことが可能です。特に過疎化の進むエリアは希望以上の価格で住める点も嬉しいポイントです。

自然豊かな場所に住める

移住生活では部屋の窓から覗くと、自然豊かな景色や綺麗な夜空を見ることができたり、毎日美味しい空気を吸うことができたりと心が癒されます。また、田舎は交通量が少なく排気ガスによる空気汚染が少ないため、健康的にとても良く、自然豊かな環境でのびのびと生活できるところもメリットです。

移住生活は仕事ばかりの生活ではなくプライベートも充実したライフスタイルを実現できるので、特に自然が好きな人にはおすすめです。

都会の喧騒から離れられる

田舎への移住生活の場合は都会の喧騒から遠く離れることで心に余裕が生まれます。季節の移ろいを感じながらゆったりと暮らせるので、マイペースで生きられるところが移住生活の大きなメリットです。移住生活は季節と共に歩める生き方は穏やかな暮らしを実現でき、自分らしい生き方を見つけられるでしょう。

子供をのびのびと育てられる

移住生活では大自然に囲まれた広々とした生活を送れるので、田舎という環境で川や虫などとふれあい子供達はのびのびと元気に育ってくれます。

田舎は広い敷地があるため遊ぶ場所には事欠かず、キャッチボールやローラーコースター、自転車や芝滑りなど開放的に遊ぶことができます。

また、木のブランコやハンモック、テント張りでキャンプをするなど、自然の多い田舎ではアイデア次第で遊びが広がるので、子育てには最高の環境と言えます。さらに土地や家賃が安い分教育費にお金を充てられるので、塾や習い事など、子供の好奇心を伸ばす手助けをすることもできます。

美味しい食材が比較的安価で手に入る

移住生活のメリットは、鮮度の良い野菜や魚、お肉など産地ならではの美味しい食材が比較的安価で手に入ることです。どれも地元で採れた新鮮な食材なので非常に美味しいです。都会では滅多に食べられない地元食材が普通に食べられます。

また、時にはご近所さんからのおすそ分けで頂いたりと、都会では味わえない人との繋がりは、お金では買えない価値があります。田舎は新鮮で美味しい食材の宝庫なので、移住生活をすると毎日美味しい料理が食べられるでしょう。

デメリット

交通機関が発達していない

移住生活のデメリットは、交通機関が発展していないため、都心へのアクセスが不便であることや、駅から遠い地域に住んでいると車が必要になる点が挙げられます。

例えば、通勤時間や交通アクセスで貴重な時間を取られてしまうため、プライベートの時間が削られてしまったり、休みの日の外出時に億劫さを感じたりと田舎特有の悩みがあります。特に都会生活に慣れている人が田舎へ移住して生活するとなると、始めは慣れることで精一杯で、ストレスを感じてしまうかもしれません。

就労先が限定されてしまう

移住先で仕事を見つけようとした場合、田舎には大企業が少なく中小企業がメインなので、職業の種類が少なくどうしても就労先が限定されてしまうのがデメリットです。

特に田舎は都会と比べ求人自体が少ないので、自分が就きたい仕事があっても、希望した求人が見つけられない場合が多いです。移住先にはどのような仕事があるのか事前に確認してから移住の準備をしましょう。

地方は閉鎖的で溶け込みづらい

移住するのは簡単ですが、中には地域コミュニティに馴染めず、短期間で都会に戻ってしまう人もいるようです。

例えば、会社の所属や組織で判断したり、ナンバープレートや移動履歴を細かくチェックしたりと、移住者に対して目を厳しくしている地域住民も中にはいるかもしれません。特に農村地域では住民同士が生活や生産の両方にわたって、お互いを深く知ることが当たり前の文化なので、移住生活では地域住民との積極的な関わり合いも大切です。

商業施設や娯楽施設が少ない

東京と異なり田舎は商業施設や娯楽施設が圧倒的に少なく、車や電車を利用しなければ辿り着かないことも考えられます。他にも映画館や遊園地、カラオケやボウリングなどもすぐに行ける距離にはなく、車が必要です。

近くにないため浪費せずに済むものの、都心に比べてこれといって遊べる施設がないため、移住生活に飽きてしまう可能性も否めません。しかし、田舎には釣りやBBQ、山登りやキャンプ、温泉などが楽しめるため、商業施設や娯楽施設が少なくても、別の楽しみを満喫できます。

移住先で必要な生活費はどのくらいかかる?


移住生活において必要な「生活費」は重要な確認ポイントの一つです。移住する前にどのくらいの初期費用や生活費がかかるのか、目安を把握しておくことが大切です。

まず移住する時にかかる引越し費用と住居確保のための費用は、夫婦2人子供1人の場合は約67万円、夫婦2人の場合は約143万円の費用がかかります。次に生活費は家族構成やライフスタイルによっても異なりますが、夫婦2人で約月20万円前後が目安となっています。

都会の1人暮らしの平均は約15万円なので、夫婦2人となると都会では約30万円以上の生活費がかかります。引越し費用と住居確保費用などの初期費用は大きくかかるかもしれませんが、移住生活は都会に比べ生活コストを約1.5倍抑えながら生活できます。
出典:「地方移住」で 気になるお金の話 – 日本FP協会

移住先の仕事事情

移住生活を考える人は、どちらの拠点でも仕事が可能な職種に就いているケースが多いでしょう。その場合、PCやWi-Fiなど仕事環境が整っていれば、場所に囚われずに働くことができます。これからそうした仕事を検討しているという方は、エンジニアや動画編集、WEBライターWEBデザイナーであれば、移住先でも働けるためおすすめです。

一方で、事務職のようなホワイトカラーの求人倍率は低いですが、農業や介護、肉体労働の土木関係や接客業は人手が足りない職種なので求人倍率が高いです。ただし、これらの職業は都心での仕事に比べて重労働かつ低賃金であることが多いことも事実です。

移住生活を手に入れる手順

充実した移住生活を手に入れるためには、どんな手順を踏めばいいのでしょうか。ここでは、移住の検討から決定まで、具体的なステップを紹介します。

候補地をリストアップ

まずは自分達がどんな地域に移住したいのか、情報収集を行い候補地をリストアップすることから始めてみましょう。

インターネットでの情報収集がメインになりがちですが、それだけではなく、移住体験者向けのイベントに足を運ぶこともおすすめです。地域住民の声を聞けたり、実際に移住された人のリアルな体験も知れたりするので、自分が実際に移住生活をした場合のイメージができます。

情報を集め相談する

気になる移住先の情報を集めたら、次は家族や大切な人に相談し、移住生活の意志をしっかりと伝え話し合いましょう

例えば、なぜ移住生活をしたいのか、どうしてその地域に移住したいのかなど、とことん気持ちを伝えてお互いの気持ちのすり合わせを行います。

自分が移住生活をしたい気持ちがあっても、家族やパートナーが移住に消極的な場合もあるため、コミュニケーションを図ることは大切です。

現地を訪れて確認する

本格的に移住生活を検討している場合は、収集した情報を自分達の目で確認するため、実際に現地に足を運んで下見をしましょう

自分の目で見て感じることで、インターネット上では把握しきれなかった良い部分やイマイチな部分をハッキリと理解できます。エリアによっては色々な特徴があるので、一つの移住先候補だけではなく、何個かリストアップして移住先を比べることが大切です。

仕事と住居を決める

移住先が決まっても移住後の仕事が決まっていない場合、住まいが借りれない場合があるので注意しましょう。

仮に、移住後に仕事を探すのであれば、数ヶ月程度収入が無くても暮らせるくらいの生活費を準備しておくことが大切です。例えば、田舎での夫婦での生活は約月20万円前後が平均なので、40〜60万程度は貯金しておくことをおすすめします。ただ、インターネットを利用した仕事の場合は、場所にこだわらず働けるため、移住先だけ決めて仕事を探さなくても済みます。

実際に移住してみる

移住生活先で自分の条件に合った仕事と住まいを見つけたら、実際に移住をして暮らしてみましょう。

市区町村によっては住宅に関する補助金制度や、移住支援が充実している場合があるので、積極的に利用することをおすすめします。そして、移住先の身の回りの整理整頓ができたら、ご近所に挨拶をしたり、地域の行事に参加して交流を深めてみましょう。

移住生活が手厚い自治体

最後に移住者に対する支援が手厚い自治体を紹介します。

山口県宇部市

山口県宇部市は、瀬戸内海に面した自然豊かな山と海が広がり、温暖な気候なので暮らしやすい地域です。

都会と田舎の丁度いいエリアなので、商業施設や娯楽施設、大型ショッピングモールなどが充実しており、市内には大学病院などの医療機関から幼稚園などの教育機関も揃い、快適に移住生活ができるところが魅力です。特に宇部市は移住支援制度が充実しており、一定期間住宅を貸す「お試し暮らし住宅」、1泊2日のツアーを行う「移住体験ツアー」、宇部の魅力を知れる「オーダーメイドツアー」などの制度が利用できます。

参考:宇部市公式ウェブサイト

静岡県静岡市

静岡県静岡市は、海、山、川がある大自然に恵まれた地域であり、豊かな自然を感じながら暮らすことができます。日本経済新聞社と日経BP社の調査では、全国政令都市100年の中で「共働き子育てしやすい街第1位」を獲得した地域です。

特に静岡市は子育て支援が充実しており、認定こども園を増やしたり、静岡市独自の待機児童園で待機児童をサポートしています。市内にある子育て支援センターでは、育児相談や親子で参加できるイベントも豊富であり、豊かな自然溢れる環境でのびのびと子供を遊ばせることもできます。

参考:静岡市公式ホームページ

大分県臼杵市

大分県臼杵市は、城下町を中心に海と山に囲まれた地域です。神社仏閣などの歴史的建造物が沢山あり、城下町の風情ある街並みが魅力です。

臼杵市の移住支援は新婚生活に嬉しい補助金制度があったり、子育て支援についての補助金や優遇措置があったりと、支援が充実しています。生活面でも隣接都市の大分市へのアクセスも良く、大型ショッピングモールやホームセンター、保育園や病院など生活に必要な施設がコンパクトにまとまっており暮らしやすいです。

参考:臼杵市

山梨県丹波山村

山梨県丹波山村は、日本百名山に数えられる山々に囲まれた村です。豊かな自然と野生生物が生息し、温泉などの観光スポットが魅力です。

丹波山村の移住支援は、村営住宅の木造2階建4DKを2万〜3万円で住むことができるという内容です。若者や既婚者優先で利用できます。また、賃貸住宅入居者助成金では、民間の賃貸住宅に入居している世帯の世帯主に月額5,000円の助成金が支給されます。さらに就職奨励金として村外から転入してきた人を対象に、転入単身5万円、転入世帯10万円の支給が受けられます。

このように山梨県丹波山村は移住者に対しての支援が充実しているので、候補地の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

参考:丹波山村ホームページ

群馬県沼田市

群馬県沼田市は、他の人気の地方移住先と比べて東京へのアクセスが良く、恵まれた自然と豊富な温泉施設やスキー場なども充実している人気の移住先の一つです。

沼田市の移住支援は「群馬県移住支援金事業」として、東京圏から群馬県に移住し条件を満たすと、単身60万円支給、世帯100万円支給されます。また、起業の件で申請される場合は、起業支援金の交付決定後1年以内に申請する必要があるので注意しましょう。

参考:沼田市

魅力的な地域で実際に移住生活をしてみよう

移住生活は都会の喧騒から遠く離れ、豊かな自然を感じながら暮らせ、充実した日々を送ることができるでしょう。特に自然豊かな環境に魅力を感じて移住した人、地方でのびのびと子供を育てをしたいたいという理由で移住する人が多いです。

最近は働き方の多様化で移住者が増えたこともあり、地方自治体も教育や子育てなど、移住者に対する支援が手厚い自治体が増えてきました。移住生活をしているほとんどが、地方や地域での新しい生活に満足していることからも、移住を検討されている方は、夢の実現に向けて一歩踏み出してみましょう。

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