佐賀市は、人口約22万人を有する佐賀県の県庁所在地です。コンパクトな市街地に加え、北部には四季折々の自然豊かな脊振(せふり)山地、南部には日本最大の干潟を有する「有明海」など、便利な街と自然が見事にマッチした「ちょうどよさ」が魅力といえます。福岡市博多への通勤・通学も可能なうえ市内には空港もあり、地方移住先として強くおすすめできる街の1つといえるでしょう。
今回は、佐賀市への移住にフォーカスし、魅力やメリット・デメリット、移住の際に利用できる各種支援、おすすめエリアを紹介します!
佐賀市は移住先として決して知名度が高くないものの、超充実した暮らしが可能です。佐賀市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
佐賀市の魅力/メリット3選
最初に、佐賀市の魅力・メリットを3つ紹介します!福岡市への近さや有明海の存在など、佐賀市での素敵な移住生活をイメージしやすくなるでしょう。まずはこちらをご覧ください!
福岡市へ電車で約40分かつ空港もあるなど高い交通利便性
佐賀市の最大の魅力ともいえるのが、その抜群の「交通利便性」です。まず、JR佐賀駅から福岡市中心部のJR博多駅まで、特急約40分でアクセスできます。そのため、福岡市内への通勤・通学、休日のショッピングなども現実的で、大都市へのアクセスに不便さを感じることはありません。また、JR長崎駅へも乗り換え込み約1時間と、まさに立地条件に恵まれた県庁所在地といえるでしょう。
さらに、市内には「佐賀空港」があり、羽田空港への直行便が毎日5便出ているため、東京へのアクセスも便利です。これら抜群の交通利便性によって通勤・通学・旅行など、どの面をみても「ちょうどいい」距離感であることは、佐賀市独自の魅力といえそうですね。
市街地と田園エリアが近く多様なライフスタイルが可能
佐賀市は県庁所在地でありながら、都市部がコンパクトにまとまっているため田園エリアが近く、多様なライフスタイルを実現できます。市の中心部には県庁や大型商業施設・医療機関・飲食店などが集まり、生活に必要な施設はすべてそろっているものの、車でほんの数分走れば広大な田園風景を感じられることが特徴です。
市街地で暮らしていても、すぐとなりに自然が広がっているため、「スローライフ」にピッタリな移住先といえるかもしれません。また、市街地と田園エリアが近いということは、郊外ののどかな場所で暮らしていても、すぐに中心市街地へアクセスできるということでもあります。気兼ねなく多様なライフスタイルを実現できることは、佐賀市の大きなアドバンテージといえるでしょう。
「都市の暮らしやすさ」全国1位に選ばれた子育てしやすい地方都市
交通利便性の高さや田園風景への近さといった街の環境は、そのまま暮らしやすさに直結します。実際に、野村総合研究所が国内100都市を対象に調査した、2017年の「成長可能性都市ランキング」において、「都市の暮らしやすさ」全国1位・「子育てしながら働ける環境がある」全国3位に選ばれました。これらの実績は多くの方にとって、佐賀市への移住を決断できる魅力的な判断材料となるでしょう。
コンパクトにまとまった便利な市街地と田園風景に加え、山と海の両方があり、福岡市の中心部まで電車で約40分という高い交通利便性などなど、地方移住先としてある意味で理想的といえます。佐賀市は、子育て世帯はもちろん単身者やシニア世帯にいたるまで、高い満足度を得られる移住先としてぜひおすすめです。
佐賀市のデメリット3選
続いて、佐賀市のデメリットも3つ紹介します。メリットだけでなくデメリットも知っておくことは、満足度の高い移住に欠かせません。こちらもあわせてチェックしておきましょう!
独特の地形による台風や豪雨の水害リスク
市域の北側に広がる脊振(せふり)山地を源流とする川が平野部へと流れ込む地形から、佐賀市は台風や豪雨の際の水害リスクが比較的高い移住先といえます。これは、急峻な山々へ降り注ぐ雨水が川を伝って、下流域である海抜の低い佐賀平野へ一気に集中してしまうことが原因です。近年であれば、2023年7月の嘉瀬川や、2019年8月の六角川・牛津川など、ひんぱんに浸水被害をもたらしています。
移住の際は必ずハザードマップを参照し、極端に川に近い場所や低地を避けるなど、少しでもリスクの低い場所へ住むようにしましょう。
日常生活を不自由なく暮らすには車が必要
佐賀市の公共交通機関として、JR長崎本線は市の東西しか結んでおらず、また、中心市街地へ続く市バスはあるものの本数は限られているのが現状です。そのため、日常生活を不自由なく暮らすには車が必要といえます。
月極駐車場代の平均相場は約8,000円と安いので、維持費をそれほど気にする必要はありません。移住の際は必ず車を所有しておきましょう。
冬は平野部であっても寒暖差があり朝晩に冷え込む
佐賀市は内陸性気候の特徴を示し、冬場は最低気温が低く朝晩に冷え込むため、平野部であっても寒暖差を感じやすい気候といえます。また、基本的には温暖であるものの、九州全体でみても雪が多い地域といわれており、数cmほどではあるものの雪が積もることも珍しくありません。
九州の温暖なイメージを想像している方にとって、ちょっと意外なデメリットといえるかもしれませんね。
佐賀市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、佐賀市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します!少しでもお得な移住を叶えるため、該当する方はぜひ活用しましょう!
東京圏からの移住者に最大100万円以上!「移住支援金」
東京23区内在住者または、通勤者の方が佐賀市へ移住し、就業・起業・テレワーク・関係人口などの要件を満たすことで、最大100万円以上を給付してくれる大規模な移住支援事業です。単身者60万円・2人以上の世帯100万円を給付してもらえ、18歳未満の子ども1人につき100万円が加算されます。
要件等がやや複雑なため、制度の詳細は下記のリンク先を参照してください。東京圏からの移住者は必見の支援です。ぜひ活用しましょう。
参考:東京圏から佐賀市に移住される方へ移住支援金を交付します
全国が対象!最大100万円!「未来につなぐさが移住支援事業補助金」
佐賀県外から佐賀市へ移住する全国の方を対象に、単身世帯60万円・2人以上の世帯100万円を給付してくれる移住支援事業で、こちらは佐賀県が主体となる移住支援です。東京圏からの移住者に最大100万円以上給付する「移住支援金」の全国版ともいえる内容で、必要な要件も似ています。
ただ、子育て加算の100万円がなかったり、関係人口要件がなかったりと違いもあるため注意が必要です。佐賀市へ移住を検討中の方は、ぜひ詳細を確認しておきましょう。
参考:未来につなぐさが移住支援事業を実施しています ~全国から佐賀へ移住を考えられている方へ~
奨学金の返還を最大100万円支援!「佐賀市奨学金返還支援」
佐賀市では、市内企業等で1年以上勤務している若者に対し、奨学金返還額の一部を支援しています。初めて交付申請する年度の4月1日時点で満30歳未満である方を対象に、年上限20万円・最長5年間(合計最大100万円)を支援してもらえるため、かなり助かる制度といえそうです。
申請年度の前年の合計所得が244万円未満(給与収入の場合360万円未満)といった条件はあるものの、該当する方はぜひ申請しましょう。
参考:大学等を卒業し、市内企業等に就業されている方を対象に奨学金返還の支援を行います
佐賀市移住でおすすめのエリア3選
それでは、佐賀市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!発展した市街地やのどかな田園地域など、バリエーション豊かな暮らしが可能です。ぜひ移住の際の参考にしてください!
中心市街地で便利な都市生活「佐賀駅」周辺エリア
JR長崎本線「佐賀駅」周辺エリアは、市内で最も都市機能が集積した中心市街地として、便利な暮らしを最優先したい方におすすめです!大型商業施設「ゆめタウン佐賀」「モラージュ佐賀」や、官公庁・総合病院・飲食店などが集まり、快適な都市生活が営めます。また、市立図書館なども併設した都市緑地「どんどんどんの森」や「神野公園こども遊園地」、国立佐賀大学もこのエリアにあるため、子育て・教育環境も抜群です。
地方移住で必須といわれる車も、佐賀駅周辺エリアであれば必ずしも必須というわけではなく、自転車圏内でほとんどの用事が済ませられるのは大きな強みといえるでしょう。便利な暮らしに欠かせない施設がギュッと凝縮した中心市街地・佐賀駅周辺エリアは、都会からの移住者にとって、まずは検討していただきたいおすすめエリアといえるでしょう。
有明海と空港が近いのどかな田園地域「川副・東与賀」周辺エリア
続いてのおすすめエリアは、有明海と空港が近く、のどかな田園風景が広がる「川副(かわそえ)・東与賀(ひがしよか)」周辺エリアです!市域南部の有明海に面した両エリアは、広大な田園風景と日本最大の干潟を有する有明海が魅力で、ゆったりとした田舎暮らしには最高の環境といえます。のんびりとしたスローライフ志向の方は、ぜひ検討してみてください。
田園風景がどこまでも広がる川副・東与賀の両エリアは、注目すべきスポットも充実しています。ラムサール条約湿地「東よか干潟」は、絶滅危惧種を含む貴重な水鳥の国内有数の中継地・越冬地として有名です。広大な有明海の干潟にはムツゴロウやシオマネキといったユニークな生き物が生息し、移住の際は必ず訪れてみましょう。
また、佐賀空港もこちらのエリアにあるため空港利用には最適な立地といえ、中心市街地へは車で約20分~30分とそこまで遠くはありません。佐賀市移住でのんびり穏やかな田舎暮らしを満喫したい方は、川副・東与賀エリアがおすすめです。
山の自然が目の前の住宅街は高速ICが便利「大和町」周辺エリア
3つ目のおすすめエリアは、市域北部の脊振山地の麓に広がる静かな住宅街、「大和町(やまとちょう)」周辺エリアです!大和町は住宅街と田園風景のバランスがよく、山の自然が目の前という立地から、自然に触れつつもある程度の利便性は確保したい、という方にピッタリといえます。スーパー・コンビニはもちろん、「イオンモール佐賀大和」や小中高校とそろっているため、とくに子育て世帯の方におすすめといえるでしょう。
大和町には、約4万株の花菖蒲が咲き誇る「大和中央公園 花しょうぶ園」や、標高200m~300mの地点に10m以上の巨石群が点在する「巨石パーク」といった見どころの充実も魅力です。エリアに流れる嘉瀬川を車で北に進めば、川遊び可能な親水公園も整備されています。また、佐賀大学医学部附属病院へは10分ほどでアクセスでき、医療面に関しても不安はありません。長崎自動車道・佐賀大和ICを利用すれば、福岡市の博多まで約40分でアクセスできるなど、車での広域移動にかなり便利なこともおすすめポイントといえそうです。
脊振山地の山の自然を背景に、住環境と自然環境のバランスがよい大和町も、佐賀市移住でぜひ検討してみてください!
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佐賀市の魅力を知って移住を検討しよう
コンパクトに発展した市街地と、北は脊振山地・南は有明海といった自然が見事にマッチした佐賀市は、「ちょうどよさ」にあふれた移住先です。福岡市博多へ通勤・通学が可能なだけでなく、市内には空港もあるなど交通利便性に優れており、「都市の暮らしやすさ」全国1位に選ばれたことも納得といえそうですね。
便利な都市生活と田舎暮らしの両方が可能な佐賀市へ、ぜひあなたも移住を検討してみましょう!
※内容は2025年8月執筆時のものです。