移住コラム

九州に移住するならどの県がおすすめ?各県の魅力・移住支援を紹介

豊かな自然と歴史に触れ合える九州地方は魅力的な県が多く、移住先として人気です。しかし、魅力的だからこそ、どの県に移住するか迷いますよね。

そこで今回は、自分に合った移住先を選べるよう、九州地方の各県の特徴や移住するメリット、支援制度について解説します。移住先の選び方についても紹介しているので、九州地方への移住を検討中の方は参考にしてみてください。

九州地方は移住希望者に人気の県がたくさん!

ふるさと回帰⽀援センター(東京)調べの「移住希望地ランキング」によると、九州地方には移住希望者に人気の県がたくさんあることが分かります。実際どのくらい人気なのか、各県の順位を見てみましょう。

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
福岡県 5位 6位 7位 6位
佐賀県 10位 8位
長崎県 12位 9位 19位 20位 15位
熊本県 17位 18位
大分県 9位 7位 17位 10位 11位
宮崎県 10位 10位 9位 9位 19位 16位
鹿児島県 19位 13位 20位
沖縄県

※21位以下の公開はされていません

九州地方の中でも、福岡県・長崎県・大分県・宮崎県は特に人気が高く、毎年のように20位以内にランクインしており、移住希望者からは、根強い人気があることがうかがえます。

この調査では沖縄県は20位以内にランクインしていませんが、旅行事業を展開するエアトリの調査によると、「地方(国内)移住したい都道府県ランキング」において1位を獲得しています。アンケートの調査対象者は異なりますが、沖縄県への移住に興味がある人も多いと言えるでしょう。

参考:2020年の移住相談の傾向、移住希望地ランキング公開
参考:地方(国内)への移住、約 4 割の人が検討、海外への移住は 7 割!

九州地方の魅力とは?

九州地方は温暖な気候が特徴で、1年を通して過ごしやすいエリアです。特に、奄美大島や沖縄は冬でも気温があまり下がらず、薄手のシャツで過ごせます。気候が温暖なことに加えて、自然の豊かさも九州地方の魅力です。北部には筑紫山地、中央部には九州山地があり、キャンプや登山に適したスポットが多数あります。

また、阿蘇山や桜島、霧島山などの活火山も分布しているため、温泉施設が発達しているのも特徴的です。さらに、各県が海に面しているため、どこに住んでいても手軽にサーフィンやスキューバダイビングなどマリンスポーツを楽しめます。

九州地方に移住して困ること

九州地方は他の地域に比べて、火山の噴火による被害リスクが高いです。

先ほど触れたように、九州地方には阿蘇山をはじめ、霧島山や桜島、雲仙岳などの活火山が多く分布しています。そのため、火山に近い地域では土石流や噴石などの災害に合う可能性があります。ここ30年ほどは噴火による大きな人的被害は出ていませんが、一部の火山では小規模な噴火が続いており、生活には支障をきたすようです。

例えば、桜島の付近では洗濯物や車に灰が積もったり、マスクなしでの外出は難しかったりする日があります。

参考:九州災害履歴情報データベース「災害詳細調査特集(主な災害)」

九州地方8つの県|特徴や移住支援制度について解説

続いて、各県の特徴や支援制度について見ていきましょう。

「福岡県」国内外へのアクセス良好

福岡県には福岡空港と北九州空港があり、国内外へのアクセスがしやすいです。

東京や大阪などの主要地域をはじめ、沖縄や仙台などの地方都市を結ぶ便が多数運行されており、国内の様々な都市へ手軽にアクセスできます。国際線は韓国や中国、マレーシアなどを結ぶ便が多く、アジアの国々への渡航にも便利です。

また、福岡市にある博多駅には山陽新幹線が停車するため、陸路での移動にも困らないでしょう。

福岡県は九州地方の中では最も人口が多く、人口が100万人を超える政令指定都市を2つ抱えています(福岡市、北九州市)。福岡市は病院やスーパー、ショッピングモールなどの様々な施設が中心地に集まっており、生活のしやすさが魅力です。

都会な地域がある一方、自然にも恵まれており、大刀洗町や上毛町の地域には草原が広がっています。また、多数の鍾乳洞がある「平尾台」や切り立った崖が特徴の「日向神峡」など、特徴的な自然が楽しめるのも魅力です。

福岡県の移住支援制度

福岡県の移住支援制度は、下記のとおりです。

  • 三大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)からの移住で最大100万円支給

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 市内に住宅を購入し、市外から転入された方に【基本額】5万円+【加算額】最大25万円(合計で最大30万円)の「奨励補助金」を交付(久留米市)
  • 定住の際に、新築住宅取得の場合は最大100万円の「定住促進助成事業奨励金」を交付(福智町)

参考:福岡県「三大都市圏から福岡県へ移住を考えている方へ!移住支援金を活用し、福岡県で働きませんか?」
参考:久留米市移住定住応援サイト「くるめ暮らし・移住ファミリー支援事業補助金」
参考:福智町「定住促進助成事業」

「佐賀県」自然が豊かで歴史的名所がたくさん

九州の北西部に位置する佐賀県は、自然が豊かな地域です。

玄界灘と有明海に面しており、サーフィンや海水浴などの海ならではのアクティビティを楽しめるスポットが数多くあります。また、国の天然記念物に指定された海洋洞窟の「七ツ釜」や、浜辺にクロマツが群生している「虹の松原」など、一風変わった観光地があるのも魅力です。

佐賀県には山岳もあり、登山コースが整備されている「天山」やキャンプ場の多い「脊振山」などでは、ハイキングやキャンプも楽しめます。

また、縄文時代の遺跡である「吉野ケ里遺跡」や大きな古墳がある「久保泉丸山遺跡」など、歴史的観光名所があるのも特徴的です。

佐賀県の移住支援制度

  • 東京23区(在住者又は通勤者)からの移住で最大100万円支給

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 新規に婚姻した世帯を対象に、住居費及び引越費用の一部を補助(有
    田町)
  • 申請者又はその配偶者が40歳未満である人を対象に、「若者応援家賃補助事業補助金」を交付(神埼市)

参考:佐賀県「佐賀県地方創生移住支援事業を実施しています ~東京から佐賀へ移住を考えられている方へ~」
参考:有田町「令和3年度有田町結婚新生活支援事業補助金について」
参考:神埼市「神埼市若者応援家賃補助事業補助金を交付します」

「長崎県」島での暮らしも選べる

長崎県は対馬や壱岐、五島列島など、51の有人島を有しており、県人口の約1割にあたる、およそ12万人が離島で暮らしています。

島には大型ショッピングモールやテーマパークなどはありませんが、海や山などの自然に囲まれながら人が少ない環境でゆったり過ごせるでしょう。

また、長崎県は西洋諸国との交流が深かったことから、洋風の石畳が特徴の「オランダ坂」や明治時代に建造された洋館の「平戸オランダ商館」など、異国情緒溢れる街並みが数多く残っています。西洋的な雰囲気を感じながら過ごしたい方にはぴったりの県です。

暮らしに関しては、医療が充実しており、病院数(人口10万人比)は全国3位の多さでです。また、医師数(人口10万人比)も全国平均を超えており、外科の医師数でいえば全国1位の多さです。万が一のけがや病気の時にも適切な医療処置を受けられるので、安心して暮らせます。

参考:厚生労働省「医療施設調査」
参考:厚生労働省「平成 30(2018)年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」

長崎県の移住支援制度

  • 東京23区(在住者又は通勤者)から移住し、長崎県が運営する県内就職応援サイト「Nなび」に支援対象求人として掲載された企業に就職した人、又は創業支援金の交付決定を受けた人に最大100円支給

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 新築住宅を取得または中古住宅を購入した方に補助金を交付(雲仙市)
  • 子育て世帯の県外からの移住者に対し、「子育て世帯移住応援助成金」を交付(佐世保市)

参考:長崎県「東京から長崎県へのUIターンを考えている方向けの補助金」
参考:雲仙市移住・定住・婚活応援支援サイト「市内に住宅を取得する方を応援します!」
参考:佐世保市「佐世保市子育て世帯移住応援助成金のご案内」

「熊本県」登山や温泉好きにおすすめ

熊本県は山と草原に囲まれているのが特徴です。

活火山として有名な「阿蘇山」があり、県内には、1,00箇所以上の温泉施設があります。また、「鞍岳」や「根子岳」など、登山初心者に優しいなだらかな山が多いのが魅力です。

また熊本県は、水が美味しい県でもあります。活火山の阿蘇山があるおかげで湧水が豊富で、県全体の生活用水のほとんどは地下水でまかなわれています。そのため、水道水であっても独特の臭みがないのが特徴です。

さらに、他の県へのアクセスが良いところも魅力の1つです。県内には熊本空港があり、東京・羽田までは最短1時間30分、大阪には約1時間10分で到着します。また、熊本駅には新幹線が通っており、九州最大の都市である博多駅までは最短32分と短時間でのアクセスが可能です。

参考:厚生労働省「令和元(2019)年 医療施設調査」

熊本県の移住支援制度

  • 東京23区(在住者又は通勤者)からの移住で最大100万円支給

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 新たに住宅取得を伴い、転入される場合、「移住促進補助金」を交付(荒尾市)
  • 定住を目的として新築または中古住宅購入・リフォームした方を対象に「定住住宅取得等補助金」を交付(南関町)

参考:熊本県「熊本県移住支援事業について」
参考:荒尾市「荒尾市への定住を支援します!<荒尾市移住促進補助金>」
参考:南関町「南関町定住住宅取得等補助金」

「大分県」温泉が豊富でレトロな街並みが魅力的!

大分県といえば、全国屈指の温泉天国です。温泉の源泉数・湧出量ともに日本一で、「別府温泉」や「由布院温泉」など全国的にも有名な温泉が数多くあります。

また、城下町として栄えていたおかげで、江戸時代のような古い町並みが県内の至る所に残されています。中でも、江戸時代に利用された屋敷が集まる「武家屋敷郡」は規模が大きく、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

大分県は魚の漁獲量が多く、琉球丼や地獄蒸しなどの魚を使ったご当地グルメを楽しめるのも魅力です。

参考:一般社団法人日本温泉協会「都道府県別 温泉ベスト10」

大分県の移住支援制度

  • 移住者に対し、最大100万円支給(支給要件あり)

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 市内に住宅を新築又は購入した場合、「新築応援奨励金」を交付(豊後高田市)
  • 市内に移住した方を対象に、「移住者居住支援事業費補助金」を交付(別府市)

参考:大分県「大分県移住支援事業(移住支援金の支給)について」
参考:豊後高田市「ハッピーマイホーム新築応援奨励金」
参考:別府市「別府市移住者居住支援事業費補助金交付制度」

「宮崎県」晴れの日が多く温暖で過ごしやすい

宮崎県は九州地方の中でも、日照時間・快晴日数が多く、平均気温も高いので、年間を通して過ごしやすいです。

温暖な環境を活かして農作物の生産も盛んにおこなわれており、新鮮な野菜や果物がスーパーやコンビニで手軽に手に入ります。中でも、マンゴーの生産が盛んで、生産量は沖縄県に次いで全国2位です。

南国に近い地域でありながら、五ヶ瀬町には日本最南端のスキー場があり、スキーやスノーボードなどウィンタースポーツも楽しめます。

他の都道府県へのアクセスも良く、宮崎空港を利用すると、東京や大阪、北海道などと簡単に行き来できます。加えて、フェリーも盛んに運行されており、神戸などの地域への往来にも便利です。

参考:1.宮崎のすがた

宮崎県の移住支援制度

  • 移住者に対し、最大100万円支給(支給要件あり)

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 国富町に移住定住するため、住宅を新築または購入する場合「若者定住促進奨励金」を交付
  • 日之影町に移住する方を対象に、「移住定住奨励金」を交付

参考:宮崎県「宮崎県移住支援金制度はじめました!」
参考:国富町「国富町働く若者定住促進奨励金交付事業」の概要
参考:日之影町「日之影で暮らす」

「鹿児島県」特色ある自然に触れられる

鹿児島県には、世界自然遺産の「屋久島」や希少な野生生物が見られる「奄美群島」など、特色ある自然を楽しめる場所が多くあります

また、県内には温泉地がおよそ80箇所あり、温泉源線数は大分県や熊本県に次ぐ多さです。さらに、畜産業も盛んに行われており、かごしま黒豚や鹿児島黒牛といったブランド肉を手軽に楽しめます。

魅力的な部分が多い一方、県内には活火山の桜島があり、小規模な噴火が続いています。そのため、桜島に近い地域では洗濯物や車に火山灰が積もるなどの被害が発生します。桜島付近に移住する場合は、火山灰ともうまく付き合わなければいけないことを頭に入れておくべきでしょう。

参考:一般社団法人日本温泉協会「都道府県別 温泉ベスト10」

鹿児島県の移住支援制度

  • 東京23区(在住者又は通勤者)から移住し、移住支援金の就業要件を満たす就業をした人、または起業支援金の交付決定を受けた人に最大100万円支給

この他、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 移住・住み替えによる住宅の新築又は空き家の増改築に必要な費用に対し補助金を交付(伊佐市)
  • 転入費用一部助成として、30万円又は、引越費用のいずれか少ない方の額を交付(十島村)

参考:鹿児島県「【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度の御案内!」
参考:鹿児島県内 市町村の移住・交流 支援策一覧表【全体】

「沖縄県」南国の雰囲気が魅力的

沖縄県の年間の平均気温は23.3℃(那覇市)で、真冬でも10℃を下回ることは滅多になく、1年中半袖で過ごせます

また沖縄県は、独自の文化を持ち合わせており、本州にはない魅力がたくさんあります。中でも食文化は特殊で、豚肉料理のラフテーやチビチ、ミミガーをはじめ、海ブドウやソーキそばなど様々です。また、県内各地には琉球王国時代に建造された「首里城」や世界文化遺産に指定された「斎場御嶽」など、沖縄独特の歴史を感じられる場所が多数あるのも魅力です。

温暖で沖縄独自の文化に触れられる一方、台風の通り道になっているので、6~10月は台風が接近・上陸することがあります。台風が近づくと、強い風と激しい雨が長時間にわたり続くので、仕事や買い物などで外出しづらくなるでしょう。

参考:那覇 平年値(年・月ごとの値)

沖縄県の移住支援制度

現在、沖縄県が行っている移住支援制度は、就業希望者に対する相談対応や県内企業とのマッチングなどのサポートを行う「就職支援事業」のみです。移住支援金、起業支援金の支給は行っていません。

ただし、各市町村で仕事・住まい・子育てなどの支援制度を設けています。下記にて、一部紹介します。

  • 島外からの保育士を対象に、移動費用、引越し準備費用を補助(石垣島)
  • 移住・住み替えによる住宅の新築又は購入の場合は「定住住宅建築及び購入奨励金」を交付(多良間村)

参考:沖縄県の移住支援
参考:石垣島「離島保育士確保総合対策事業」
参考:多良間村「多良間村で暮らそう」

九州移住で失敗しない物件の選び方

最後に、移住で後悔しないよう、失敗を防ぐ物件の選び方を紹介します。ポイントは、下記の3つです。

  • 現地に足を運んでみる
  • 移住関連のイベントに参加してみる
  • しばらく候補地に住んでみる

それぞれ詳しく解説するので、九州地方のどの県に移住するか悩んでいる人は参考にしてみてください。

現地に足を運んでみる

気になる県・市町村には、実際に足を運んでみましょう。

インターネットからも様々な情報を得られますが、「空港が近くて騒音が激しい」「標高が高く寒い」などの現地に行かないと分からないこともあります。「駅や病院、学校は近くにあるのか」「自然はあるのか」など、物件を選ぶ前に思い描く環境で生活できそうか事前に確かめておきましょう。

移住関連のイベントに参加してみる

移住後のイメージをより具体化するために、移住関連のイベントに参加するのもおすすめです。例えば、「九州ドラフト会議」というイベントでは、移住希望者に対して地域の暮らしや文化を詳しく説明する取り組みが行われています。

移住先について詳しく知ることができるため、物件を選ぶ際の参考になります。

参考:九州移住ドラフト会議2022

しばらく候補地に住んでみる

各県・市町村では、お試し移住を実施している自治体もあります。実際に、その土地に住んでみて、住み心地を体感できるので、移住後の暮らしを想像しやすくなります。

例えば、大分県では宿泊施設の滞在費用を一部補助したり、宮崎県では林業体験ができるツアーを開催したりしています。他の自治体でもさまざまな取り組みを行っているので、移住体験に興味がある人は、気になる県・市町村に問い合わせてみて下さい。

またリモートワークの人は、出勤する必要がない分、長めに宿泊してみるとよいでしょう。1日や2日だけの宿泊では、情報が不十分なこともあります。仕事に影響が出ないのであれば、長期滞在をして、その土地の魅力を探ったり、地域の人と親交を深めたりするのもおすすめです。

九州には魅力ある県がたくさん!各県の魅力を把握し移住を検討しよう

同じ九州地方でも、各県によって自然や食文化、観光名所など、持ち合わせている魅力が異なります。また、住む地域によって住環境や災害リスクも大きく変わります。

まずは、各県の特徴を整理し、魅力を感じられる県・市町村を絞るところから始めてみましょう。いくつか候補地が絞れたら、現地に足を運んだりイベントに参加したりして、移住先を決定しましょう。

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移住スタイル編集部
移住スタイル編集メンバーが更新します。移住をこれから検討する方のために、移住に関する、最新情報やノウハウをわかりやすく紹介します!
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