奈良県下北山村(しもきたやまむら)は、市の南東部に位置する人口約750人の山深い場所にある移住先です。村の人口に対する移住者の割合が1.87%と高く、宝島社の月刊誌『田舎暮らしの本』「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」の新企画「移住者増の人気地ベスト100」で全国6位となり注目を浴びました。実際、毎年10~20名ほどが村へ移住しており、積極的に移住者を誘致している、山岳地帯の元気な村といえるでしょう。
今回は、奈良県下北山移住の魅力やメリット・デメリット、各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
奈良県下北山村が誇る美しい自然や世界遺産、日本有数のダム湖でのアウトドアや各種レジャーの充実度は必見です。関西における「山の移住先」に少しでも興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
奈良県下北山村の魅力/メリット3選

まずは、奈良県下北山村の魅力や移住することのメリットを紹介します!「山移住」に興味のある方は必見です!ぜひご覧ください!
山林が93%を占める深い緑と清流が魅力の「山の移住先」
下山村は村の93%を山林が占め、どこまでもつづく深い緑の景色と清流が魅力の「山の移住先」です。一帯は吉野熊野国立公園に指定された大自然が広がり、癒やしと開放感抜群の移住生活が実現できます。また、前鬼(ぜんき)川の透明度は「前鬼ブルー」と形容されるほど美しく、清流の充実度も魅力です。
豊かな山の自然を有する一方で、村内にはスポーツ・アウトドア施設も充実しています。19万㎡の広大な敷地を誇る「下北山スポーツ公園」には、サッカーコートやテニスコート、コテージやオートキャンプ場、さらには温泉施設などがあり、スポーツ・アウトドア環境も抜群です。全国からスポーツ合宿のため多くの方が村へ訪れるため、小さな村でありながらシーズン中には若い人々の活気が大いに感じられるでしょう。
さらに、村の象徴の1つでもある日本有数のダム湖「池原ダム湖」は、ブラックバスフィッシングのメッカとして全国的にも有名です。もちろん、池原ダム湖以外では渓流釣りも楽しめ、釣りシーズンには多くの釣り人で賑わいます。山の自然とアウトドアを思いっきり楽しみたい移住希望者にとって、下北山村はその理想を叶えられる素敵な移住先といえるでしょう。
海なし県・奈良県で最も海に近く約40分で海水浴場へアクセス可能
奈良県といえば内陸部にある「海なし県」であるものの、下北山村は県の最南東部に位置し、三重県と県境を接しています。そのため海までの距離が近く、三重県熊野市の「大泊海水浴場」まで車で約40分ほどあればアクセスが可能です。山の移住先でありながら海のレジャーも身近であることは、超意外な魅力・メリットといえるのではないでしょうか?
また、海までの距離が近いことから、山岳地帯という立地であっても、熊野灘でとれる新鮮な海の幸を味わえます。下北山村へ移住すると、新鮮な山と海の両方の幸をバランスよく楽しめるため、食生活においても他の移住先と比較して、より一層の充実感を得られるはずです。
普段は山の緑に囲まれたマイナスイオンたっぷりの暮らしをおこない、休日にはビーチでのんびりするといった贅沢な暮らしを実現できることは、下北山村移住ならではといえるかもしれませんね。
世界遺産「大峯奥駈道」と数多くの伝承が残る神秘的な村
下北山村は、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素である「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」と、数多くの伝承が残る神秘的な村であることも、移住の魅力といえるでしょう。
大峯奥駈道は1300年の歴史をもつ修験者の修行の道として、役行者が8世紀はじめに開いたとされています。全長約80kmの大峯奥駈道は、道中にいくつもの伝承や神秘的な自然の景色を有し、人里離れた場所にある「前鬼の里」に残る鬼伝説や、落差80mの「前鬼・不動七重の滝」といった神域など、まさに「聖地」として古くから大切にされてきました。
吉野熊野国立公園に指定された豊かな山林と、世界遺産「大峯奥駈道」を有する下北山村は、人々に癒やしを与える美しい自然にとどまらず、その深い歴史や神秘的な伝承などを体験できる、唯一無二の移住先といえるでしょう。
奈良県下北山村のデメリット3選

つづいて、奈良県下北山村のデメリットも3つ紹介します!メリットだけでなくデメリットも事前に知っておくことが移住成功の秘訣です。ぜひこちらもご覧ください!
村内に高校がないため越境入学する必要がある
下北山村には、保育園と小中学校はあるものの、高校がないため近隣自治体へ越境入学する必要があります。村内から最寄りの高校はかなり遠く、寮生活をおこなう子どもも一定数いるようです。村では実際に、入寮する子どもに対する給付金も支給しています。
奥深い山奥の自然豊かな移住先であるため、通学をはじめとする実生活において不便さがあることは、事前に知っておいたほうがよさそうですね。
山奥の村のため仕事の種類が少ない
周囲を深い山に囲まれた下北山村では、どうしても仕事の種類が少なくなってしまうことも移住のデメリットといえます。村では農業や林業といった一次産業が中心となり、都会からの移住者は仕事を見つけるのが大変かもしれません。
移住を機に、一次産業へチャレンジしてみたいという方であれば問題ありませんが、それ以外の場合は、村での仕事選びを慎重におこなうようにしましょう。
年間降水量が2,500mm~4,000mmと日本有数の多雨地域
下北山村は年間降水量が2,500mm~4,000mmと、日本有数の多雨地域としても知られています。熊野灘から吹く湿った気流が下北山村周辺の山岳地帯にぶつかることで雨雲となり、多量の雨を降らせるのです。
一方で降雪は年に数回と限定的で、雪が積もるといったこともほとんどありません。下北山村は、日本有数の多雨地域という特殊な気象条件であることをぜひ理解したうえで、移住を検討してみてください。
奈良県下北山村移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

ここからは、奈良県下北山移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します!これらの支援をフル活用して、お得な移住を叶えましょう!
住宅購入・空き家の購入や改修に最大100万円!「下北山村住宅活用促進事業補助金」
空き家および、賃貸で入居している住宅を新たに購入または改修する方に対し、最大100万円を給付してくれる補助金事業です。中学校卒業までの子どもがいる世帯であれば給付上限が150万円までアップします。
移住を機に空き家を購入する方や、賃貸住宅を新たに買い上げようとする方にとってかなりありがたい補助金といえるでしょう。気になる方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
村営住宅や民間賃貸住宅へ家賃補助!「住宅家賃助成金」
50歳未満の移住者の方で村営住宅や民間賃貸住宅等に入居している方に対し、一定金額の家賃補助をおこなってくれる助成金事業です。限度額を5万円とし、勤務先から住宅手当を受給していない場合は、(家賃-1万円)÷2の金額を助成してもらえ、住宅手当を受給している場合では、(家賃-1万円)÷2から住宅手当が差し引かれた金額を助成してくれます。
申請のあった月からその年度末まで助成金が支給されるので、移住の際は速やかに申請しましょう。
参考:住宅家賃助成金について
村内での起業に最大200万円!「起業支援補助金制度」
下北山村が有する地域資源を活用し、村の課題解決に資する事業を新たに起業する方を対象に、起業のための事業費を補助してくれる補助金事業です。施設改修費や備品購入費・設備費・広告宣伝費などが対象となり、最大で200万円まで補助してくれます。
下北山へ移住し、新たなチャレンジをしたい方にとって心強い支援となるため、ぜひリンク先から細かな要件をチェックしてみてください。
参考:起業支援補助金制度
奈良県下北山村移住でおすすめのエリア3選

それでは、下北山移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回は抜群のアウトドア環境が魅力のエリア、山に囲まれてゴルフ三昧のエリア・村役場があり移住者にも安心の3つのエリアをチョイスしました。叶えたいライフスタイルにあわせて、ぜひ検討してみてください!
目新しい保・小・中合同校舎と抜群のアウトドア環境「池原地区」周辺エリア
移住生活を楽しむための各種施設が最も充実した「池原地区」は、子育て世帯やアウトドア環境を重視したい方にとって、ぜひおすすめといえるエリアです。池原地区は日本有数のダム湖である「池原ダム湖」のすぐ横に位置し、「下北山スポーツ公園」では各種スポーツやキャンプ・温泉の他、池原ダム湖でのバスフィッシングやカヤックも楽しめます。
また、令和3年に校舎を新築した村内唯一の保育・小中学校である「下北山保育所」「下北山小中学校」があり、保・小・中同一の校舎において学年や年齢の垣根を超えた保育・教育が実施されていることも大きな特徴です。村役場以外の主要な施設やレジャースポットが集積した池原地区は、子育て世帯を中心に多くの方にとって暮らしやすさを感じられる、超おすすめのエリアといえるでしょう。
ゴルフ場が目の前の贅沢な山暮らし「池峰地区」周辺エリア
各種施設が充実した池原地区の南西部に位置する「池峰(いけみね)地区」は、山の自然と落ち着いた集落、明神池と池ノ平公園、さらには「池ノ平ゴルフ場」があるおすすめエリアです。山深い大自然が魅力の下北山村にあって、9ホールのショートゴルフコースであるものの、ゴルフ三昧の暮らしが実現できます。
標高400m、周囲を山に囲まれた大自然のなかにある村営「池ノ平ゴルフ場」は、良い意味で村の雰囲気とアンバランス感があり、移住生活にちょっとしたアクセントをもたらしてくれるでしょう。用具もレンタルできるので、ゴルフが初めての方でも気軽にチャレンジ可能です。
山での暮らしを満喫しながら、ちょっとした時間にゴルフを楽しめる池峰地区も、ぜひ移住先候補として検討してみてください。
村役場があり移住者も安心して暮らせる「寺垣内地区」周辺エリア
村の南部に位置する「寺垣内(てらがいと)地区」は、村役場や移住交流体験施設など、移住者も安心して暮らすことができるおすすめエリアです。他のエリアと同様に山に囲まれた抜群のロケーションのもと、何かあればすぐに相談できるので移住者向けのエリアといえるかもしれません。
下北山村役場は、2025年1月にかつての旧小学校の校舎を改修し移転されたもので、村民の憩いの場も設置されるなど、目新しさと使い勝手のよさが特徴です。池原地区にある保・小・中の合同校舎とともに各施設のリニューアルが進んでおり、村の活気や勢いを感じ取れることは、移住者としても魅力的といえるでしょう。
移住後の暮らし全般において気軽に相談できる立地が魅力の寺垣内地区も、下北山移住でぜひおすすめです。
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奈良県下北山村の魅力を知って移住を検討しよう

奈良県下北山村は、村の93%を広大な山林が占める「山の移住先」です。世界遺産「大峯奥駈道」を有する神秘の村でもあり、開放感抜群の移住生活が実現できます。日本有数の「池原ダム湖」でのバスフィッシングやカヤック、広大なスポーツ公園など遊びやレジャーも充実し、毎年10~20名が移住し続けていることも納得といえそうですね。
奈良県下北山村の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2025年10月執筆時のものです。



