移住コラム

地方の学校で多様性を育む!デュアルスクールを活用して地方移住しよう

デュアルスクール

「地方で子どもとのびのび暮らしたい」「自然に触れ合える環境で過ごしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。リモートワークで仕事をしている方ならなおさら、今の仕事を続けながらの移住が可能なので、地方移住のハードルが低くなります。

そこで気になるのが、子どもが通う学校についてですよね。都市部と地方では生活環境が大きく変わると同時に、教育環境も全く異なるので、不安に感じる方も多いと思います。この記事では地方の学校で困ることや困らないようにするポイント、自治体の選び方について解説していきますので、家族を連れての移住を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

地方の学校で困ること3選

困ること

のびのびとした環境で過ごせたり、学校や友達との関係距離が近かったり、地方ならではの良さがたくさんありますが、その反面困ることもあります。ここでは3つご紹介しますので、転校後のことだけでなく、卒業後の進路についてもイメージしながらご覧ください。

家から学校が遠い

地方は過疎化が進んでいる自治体も多く、子どもの数も少ないため、学校が街に1〜2校ということも珍しくありません。そのため、住む地域によっては家から学校までが遠く、車での送迎が必要な場合があります。学年が違い下校時間が異なったり、小学校と中学校で場所が離れていたり、何度か送迎が必要になることもあるので、移住先の学校の位置については事前に確認しましょう。

進学先の選択肢が少ない

高校になるとさらにその数は少なくなるため、進みたい進路に制限が出てきます。学習したいことがあってもカリキュラムに組み込まれていなかったり、普通科のみだったり、勉強できることが限られるので、学校の位置同様、どんなことが学べるかも事前に調べておく必要があります。逆に、都市部では学べない地方に根ざした授業を組み込んでいる学校が多いので、都市部では学べない分野を学べるのは、地方の学校に通うメリットのひとつと言えるでしょう。

大学進学の際は子供の一人暮らしも検討する

都市部だと近辺に大学が多いので自宅からの通学が可能ですが、地方だと県に2〜3校しか大学がないことも珍しくありません。また、必ずしもそこが自宅から近いとは限らない上に、学部や分野も限られるため、県外への大学進学、一人暮らしの検討が必要です。一人暮らしをするとなると学費に加え、家賃や生活費など金銭面で負担も増えます。

しかし、一人暮らしをすることでお金のやりくりを考えたり、アルバイトをしたり、親元から離れることで学べることも多いので、成長する良い機会になるでしょう。地方から都市部、または違う地方に住むことで新たな発見もあるので、子どもと相談しつつ、進学先も検討してみてください。

参考:学校基本調査

移住先の学校で困らないようにするポイント5選

ポイント

都市部と地方では生活環境も大きく変わるため、困りごとはなるべく減らしたいですよね。ここではそのポイントについて5つ紹介しますので、移住後の生活もイメージしながらご覧ください。

教育に力を入れている自治体を移住先に選ぶ

自治体によっては教育環境に力を入れている自治体もあります。リモートワークが主流になってきているように、教育もタブレット端末やインターネットを活用した教育が進められており、1人1台端末を用意している学校も珍しくありません。

また、ALTの先生が他の自治体より多かったり、海外の姉妹校に留学できたり、英語教育に力を入れている自治体もあります。都市部と比較して地方は英語に触れる機会が少ないので、しっかりとした英語教育が受けられる自治体を選ぶとより視野が広がるでしょう。

大学進学のために一人暮らし用の費用を積み立てる

大学の学費は4年間で国公立が約240〜260万円、私立が390万円〜500万円と、かなり高額です。それに加えて一人暮らしをするとなると家賃や生活費がかかるので、学費と同時に一人暮らしのため費用を積み立てておくことをおすすめします。積立方法は銀行の定期預金や学資保険、つみたてNISAなどがあります。学資保険の場合、多くは受取時期を18歳に設定しますが、推薦入試やAO入試など一般試験よりも早く入学が決まり、それに伴って入学金の納付が必要になります。必ずしもその時に18歳になっているとは限らないので、受取時期には注意しましょう。

駅やバス停の近くに住む

多くの学校は近くにバス停や駅があるので、住宅を選ぶ際はバス停や駅に近いエリアに住むと通学しやすいでしょう。しかし、本数は都市部と比較して多くないので、部活動や課外活動などで帰りが遅くなる場合は車での送迎が必要になります。都市部に住んでいるとあまり車を持つ必要はありませんが、地方だと公共交通機関が不便なところも多いので、車が必要になる場合もあります。ガソリン代や車検など維持費がかかりますが、駐車場代は都市部よりかなり安価ですし、車があった方が生活も便利なので、地方に移住する場合は車の購入をおすすめします。

オンラインの塾を契約する

塾や習い事は都市部ほど多くなく、また自宅から離れている場合もありますが、最近ではオンライン授業を行なっている塾も多いので、地方にいても塾に通うことが可能です。オンライン塾は通信環境が必要だったり、モチベーションの維持が難しいなどのデメリットがありますが、対面式よりも授業料が安い、通塾の負担がない、地方でも自分にあった授業や先生を選択できるなどのメリットがあります。進学のためにも塾に通っていた方が勉強する習慣が身につくので、ぜひ検討してください。

デュアルスクールを実施している自治体か調べる

移住を促進している自治体では短期間に実際に住むことができる「お試し移住」を設けているとこも多いですが、気になるのが子どもが通う学校についてですよね。近辺なら通うこともできるかもしれませんが、全く異なる街への移住を検討する場合、通学は難しいでしょう。そこでおすすめなのが、『デュアルスクール』という制度です。デュアルスクールとは二地域居住・地方移住の促進を目的とした事業で、都市部に籍を置きながら地方でも教育が受けられる制度です。異なる環境で過ごすことに不安もあるかと思いますが、期間や出席回数は個人の希望に合わせて調整できる上に、学習進度の違いを調整するための教員が配置されているので、異なる学校でも安心して教育が受けられます。地方と都市部の両方で教育を受けることで、2つの環境の違いや、それぞれの魅力が発見できるので、多様な視点を育むことができる今の時代に合った制度と言えるでしょう。

こちらは徳島県美波町から始まった制度ですが、現在では秋田県と長野県塩尻市も採用しており、コロナ禍でリモートワークが増えたことから、全国に広がりつつあります。気候や文化も地域によって異なるので、どんな環境で過ごしたいかも踏まえて検討しましょう。

参考:デュアルスクール

地方の学校事情で悩んだらスタイルチャットで相談する

相談

「地方移住 学校」で検索すると多くの情報が出てきますが、学校事情や移住費用、自分たちに合う自治体はどこかなど、欲しい情報を探すのは大変ですよね。そこでおすすめなのが、移住Styleの『スタイルチャット』です。LINEで無料で相談できるので、時間や場所を気にせず利用できます。また、質問に答えるだけで自分に合った移住先を診断できるツールもあるので、まずはツールを利用して移住先候補を検討するのも良いでしょう。

スタイルチャット

地方の学校事情を知って移住を検討しよう

移住検討

情報や刺激が溢れる都市部もいいですが、地方には都市部にない魅力がたくさんあり、のびのびとした環境で過ごすことができます。都市部と比較して学校数や進学先は少なくなりますが、地方にはその街に根ざした授業やカリキュラムを取り入れている学校もあるので、地方だからこそ学べることがたくさんあります。

上記でも紹介したように、短期間だけ地方の学校に就学できるデュアルスクールを取り入れている自治体もあるので、「まずはお試し移住をしてみたい」という方も、学校に関する不安を軽減して移住を検討できるのが嬉しいですよね。地方移住は子どもの多様性を育むことができる機会なので、自分たちが過ごしたい理想の生活をイメージしながら移住先を検討しましょう。

※内容は2023年11月執筆時のものです

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