福島県いわき市は、東北地方で第3位となる人口約31.3万人の中核市で、広い市域に複数の発展した市街地を有する移住先です。市の東側は太平洋に面しているためいくつもの美しいビーチが存在し、山が広がる西側では緑の景色を存分に楽しめます。また、東北地方にありながら非常に温暖な気候が魅力で、雪もほとんど降らないことは特筆すべき魅力といえるでしょう。
さらに、日本における「フラ文化」発祥の地でもあり、映画『フラガール』の舞台となった場所でもあることは、ご存じの方も多いのではないでしょうか?温暖な気候条件とフラ文化の充実から、いわき市は「東北のハワイ」と呼ばれているくらいです。
今回は、福島県いわき市移住の魅力やメリット・デメリット、利用できる各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
東北地方第3位の人口を誇る発展した都市・福島県いわき市への移住を、ぜひ検討してみてください!
福島県いわき市の魅力/メリット3選

まずは、福島県いわき市の魅力に迫ります!発展した都市機能に加え、温暖な気候やレジャーの充実など、移住先として大注目です。ぜひご覧ください!
都市機能が充実し大学や高専もある東北第3の都市
福島県いわき市は、宮城県仙台市・福島県郡山市に次ぐ、東北地方第3位となる人口約31.3万人を有し、複数の市街地が発展する「多核型都市」です。
「JRいわき駅」がある都心部の「平(たいら)」・副都心に位置づけられ、市内最大級の商工業集積地域である港湾地区「小名浜(おなはま)」・歴史や文化が豊かな「勿来(なこそ)」といった街がそれぞれ独自に栄えているため、移住後の生活スタイルを柔軟に選べる点が魅力といえるでしょう。大型商業施設や専門店も数多く、日々の買い物から休日のお出かけまで、幅広くカバーできる利便性の高さが近隣市と比較して突出しています。
さらに、市内には大学や福島高専などの教育機関がそろい、進学や学びの選択肢が豊富であることは、子育て世帯にとって心強い要素といえるでしょう。子育て世帯や若い世代にとっては安心感につながり、移住生活全体に落ち着きをもたらしてくれそうですね。
都市機能が充実したいわき市は、大都会からの移住であっても不便さを感じにくい、大注目の移住先としてぜひおすすめです。
東北随一の温暖な気候で日照時間が長く雪もほとんど降らない
いわき市は、東北地方に位置しながらも温暖な気候に恵まれ、年間を通じて日照時間が長いことが特徴です。冬場の厳しい寒さが少なく、積雪もほとんどないため、雪かきや雪下ろしといった作業がほぼ不要であることは、移住者にとって大きな安心材料といえるでしょう。
気象庁のデータによると、真冬である1月の平均最高気温はいわき市8.6℃に対し、東京都9.8℃とそれほど変わりません。また、8月の平均最高気温は東京の31.3℃に対し、いわき市では27.9℃と涼しく、夏でも暑さを感じにくい点はかなりの魅力です。
東北地方という立地からは想像できないくらい冬が過ごしやすく、温暖な気候といえるのではないでしょうか?年間日照時間にいたっては東京1926.7時間に対し、いわき市は2068.6時間と、こちらに軍配が上がるくらいです。
一年を通しておだやかな気候で過ごせる環境は日常生活の快適さにつながり、移住後の暮らしをより豊かにしてくれます。東北地方のイメージとは真逆の温暖な気候こそ、いわき市移住を強くおすすめできる最大の理由の1つといえるのです。
海・山の自然と温泉・アクティビティが超充実した「東北のハワイ」
いわき市には雄大な太平洋の海と豊かな山の自然が広がり、「いわき七浜」と総称される海岸線では、白砂青松の景観や美しい岩礁を楽しめます。とくに、日本の渚百選にえらばれた「薄磯(うすいそ)海岸」などはぜひおすすめです。また、サーフィンが盛んな地域としても知られ、四倉(よつくら)海水浴場やウエストコート(岩間海岸)など、初心者からベテランまで楽しめるサーフポイントが点在していることも魅力といえそうですね。
一方、日本のフラ文化発祥の地としても有名で、映画『フラガール』の舞台となった「スパリゾートハワイアンズ」は全国的な人気スポットです。温暖な気候と相まって「東北のハワイ」と呼ばれる理由も納得できるでしょう。
さらに、「湯本温泉」をはじめとした温泉資源に加え、アクアマリンふくしまや塩屋埼(しおやさき)灯台など観光スポットも豊富で、休日の過ごし方に困ることはありません。マリンスポーツやサイクリング、ゴルフなど四季を通して楽しめるアクティビティが充実している点は、移住後の暮らしに大きな彩りを与えてくれそうですね。
福島県いわき市のデメリット3選

つづいて、福島県いわき市のデメリットにも着目していきます!メリットだけでなくデメリットも理解して、失敗のない移住を叶えましょう!
最寄りの空港まで1時間以上かかるため飛行機利用にやや不便
東北第3位の人口を誇り都市化が進むいわき市ですが、弱点の1つともいえるのが、最寄りの福島空港まで1時間以上かかってしまうことです。そのため、飛行機を頻繁に利用したいという方にとって、やや不便な立地といえるかもしれません。
また、新幹線も通っていないため、都内へはJR常磐線の特急を使い2時間強かかるなど、都内へのアクセスに時間がかかるのもデメリットといえるでしょう。
市域が非常に広く移住生活を満喫するには車が不可欠
いわき市は福島県の自治体でもっとも市域が広く、移住生活を満喫するにはやはり車が不可欠です。月極駐車場料金の平均相場は約7,500円と都内と比較してかなり安く、維持費をそこまで気にする必要はありません。
いわき市の都心部で暮らすのであれば、必ずしも車が必要というわけではありませんが、地方移住を最大限楽しむため市内各地へ出かけるのであれば、ぜひ車を所有しておくことをおすすめします。
住むエリアによっては坂道が多く徒歩や自転車での移動が大変
いわき市は市域が広く、山や丘陵がかなりの部分を占めているため、住む場所によっては坂道が多いことも地理的な特徴です。市の都心部であるJRいわき駅周辺にも坂道が多く、実際に、「坂道が多く災害時に最寄りの避難所までの移動が大変」といった声が市民から寄せられています。
丘の上の住宅街など見晴らしはよいものの、徒歩や自転車での移動が大変であることは事前に知っておきましょう。
福島県いわき市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

ここからは、福島県いわき市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを紹介します!要件に該当する方は、ぜひこれらのお得な移住支援を活用してください!
首都圏在住者必見!最大100万円以上!「いわき市UIJターン支援事業」
東京23区内在住者または、通勤者の方がいわき市へ移住し、就業・起業・テレワーク・関係人口などの要件を満たすことで、最大100万円以上を給付してくれる大規模な移住支援事業です。
単身世帯60万円、2人以上の世帯には100万円を給付し、18歳未満の子どもを帯同する移住の場合、子ども1人につき100万円を加算してくれます。
要件等がやや複雑ではあるものの、首都圏在住者にとって必見の内容のため、ぜひ詳細を下記のリンク先からチェックしておきましょう。
参考:UIJターン支援事業
県外からの子育て世帯移住者に最大10万円!「いわき子育て世帯移住支援金」
18歳未満の子どもを養育する子育て世帯の方を対象に、引越し業者等を利用した家財の運送費用や荷造り等のサービス費用に対し、最大10万円を給付する移住支援事業です。転入時において、「IWAKIふるさと誘致センター」への相談登録をしている方などが対象要件となります。
都内など遠方からの引っ越し費用はかなり高額になりがちのため、子育て世帯の方はぜひご活用ください。
現地視察にかかる宿泊費を8,000円×3泊まで補助!「いわき移住活動支援金」
いわき市へ移住を希望する方が、現地での住まい探しや仕事探し、移住に関する相談・生活環境などの調査といった「現地視察」をおこなう際、市内の宿泊費の一部を補助してくれる移住支援事業です。
宿泊費の8割・8,000円を上限とし、同一年度内で最大3泊まで利用できます。移住の際に現地視察は不可欠なもののため、真剣に移住を検討している方は必ず申請しておきましょう。
参考:いわき移住活動支援金
福島県いわき市移住でおすすめのエリア3選

それでは、福島県いわき市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回は、都会からの移住者でも比較的暮らしやすい利便性の高いエリアをチョイスしました!ぜひ移住の際の参考にしてください!
高い都市機能を有する城下町の中心市街地「JRいわき駅」周辺エリア
「JRいわき駅」周辺エリアは、いわき市の都心として高い都市機能が集まる拠点で、便利な暮らしを重視したい方にとって理想的なおすすめエリアです。駅の北側にはかつての城下町の象徴「磐城平城(いわきたいらじょう)本丸跡地」があり、エリアの随所で歴史的な街の雰囲気を感じられるでしょう。
また、駅直結の「S-PAL いわき」や、大型商業施設「LATOV(ラトブ)」などがそろい、日常の買い物から休日のショッピングまでスムーズに楽しめる利便性の高さが魅力で、復興飲食店街「夜明け市場」はとくに必見です。市役所や「いわき市立美術館」、「いわき芸術文化交流館アリオス」といった文化施設も充実し、街全体に活気と文化的な豊かさが備わっています。
さらに、夏井川を渡れば「いわき短期大学」や「東日本国際大学」があり、教育面でも安心できる環境です。中心市街地でありながら「松ヶ岡公園」など緑の景色も身近にあるため、自然を感じられる暮らしがしやすいことも魅力といえるでしょう。利便性と文化性をあわせもつ都会的な暮らしを望む方は、ぜひJRいわき駅周辺エリアを検討しましょう!
太平洋に面した商工業&レジャーが充実の副都心「小名浜地区」周辺エリア
市域南東部の「小名浜(おなはま)地区」は、太平洋に面したいわき市の副都心として商工業とレジャーが共存するおすすめエリアです。東日本大震災では大きな被害を受けたものの、現在は見事に復興を遂げ、臨海部を中心に大規模な商業地域と工業地帯が再び活気を取り戻しています。
とくに、臨海工業地帯は工場夜景スポットとしても知られ、幻想的な光景が楽しめるのは小名浜地区ならではといえるでしょう。一方、商業エリアでは「イオンモールいわき小名浜」や水族館「アクアマリンふくしま」など大型施設が集まり、観光地としても人気があります。さらに「いわきマリンタワー」など見どころも多く、休日の過ごし方にバリエーションが生まれる点も大きな魅力です。
また、臨海部を離れると静かな住宅街が広がり、暮らしやすさと娯楽性の両方を享受できる環境が整っています。照島海岸のゴルフ場や小名浜海水浴場などにもアクセスしやすく、海を身近に感じながらアクティブな生活を楽しみたい方にぜひおすすめです!
温泉と緑の自然が身近な住宅街であり観光リゾート地「JR湯本駅」周辺エリア
「JR湯本(ゆもと)駅」周辺エリアは、1300年以上の歴史を誇る「いわき湯本温泉郷」がある観光リゾート地でありながら、住宅街としても整備された落ち着きのある暮らしが可能なおすすめエリアです。日本三古泉の1つに数えられる「湯本温泉」の湯を日常的に楽しめる環境は、移住先として大きな魅力といえるでしょう。
また、全国的に有名な「スパリゾートハワイアンズ」もこのエリアにあり、ちょっとした特別感を身近に感じられる点も、このエリアの素敵な特徴ではないでしょうか?周辺は緑豊かな山々に囲まれ、「21世紀の森公園」やJリーグ・いわきFCのホームスタジアムもあり、自然とスポーツを楽しめる環境も整っています。さらに、JRいわき駅まで電車でわずか10分と、市の中心部へのアクセスも簡単です。
温泉地ならではのゆったりとした空気感と非日常感を味わいたい方は、JR湯本駅周辺エリアをぜひチェックしておきましょう!
移住の相談窓口「スタイルチャット」に相談する

現在移住を検討中の方や、移住に向けて何から始めればいいかわからない方、自分の理想が叶えられる素敵な移住先を知りたい方などは、LINEの無料移住相談窓口「スタイルチャット」を活用しましょう!
大人気の「移住診断」では、ライフスタイルや移住に関する質問に答えるだけで、移住Styleがあなたにピッタリの移住先を、全国各地から厳選してご提案いたします!海の移住先や山の移住先など、これまで知ることができなかった最高の移住先を再発見できるかもしれません。まずは「移住診断」をお試しください!
移住に関する疑問・質問等は、「移住アドバイザー相談」で移住のプロに相談してみてはいかがでしょうか?どのような相談にも対応でき、まだ何も決まっていない段階でも問題ありません。少しでも気になることがあれば、ぜひ気軽に相談してみましょう!
その他にも、「移住お役立ち情報」や、移住コラム・全国のおすすめ移住先を網羅した「移住BLOG」など、面白いコンテンツが充実しています。移住への理解を深め、最短距離であなたの夢の実現を後押しする無料の移住相談窓口「スタイルチャット」、ぜひおすすめです!
福島県いわき市の魅力を知って移住を検討しよう

東北地方第3位の人口を誇る福島県いわき市は、発展した都市環境と太平洋沿岸の美しいビーチ、緑の自然とそれぞれの特徴を活かしたレジャーの充実が魅力です。日本三古泉に数えられる温泉も充実し、日本の「フラ文化」発祥の地というユニークな魅力も兼ね備えています。何よりも、東北地方らしからぬ雪がほとんど降らない温暖な気候条件であることは、多くの方にとってうれしい要素といえそうですね。
福島県いわき市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2025年11月執筆時のものです。



