秋田県由利本荘市(ゆりほんじょうし)は、県南西部に位置する人口約6.8万人の移住先です。県内最大の市域をもち、南にそびえる鳥海山(ちょうかいさん・2,236m)や子吉川(こよしがわ)、日本海など、雄大な自然に恵まれています。
また、山・川・海のアウトドアに加え、3つの城下町や北前船交易が育んだ歴史文化も魅力です。東京より夏は比較的涼しく、沿岸部では冬の積雪も山間部ほど多くないため、雪が激しい東北地方においても比較的暮らしやすさを感じられるでしょう。
今回は、秋田県由利本荘市移住の魅力やメリット・デメリット、利用できる各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
自然・歴史・暮らしやすさがそろう由利本荘市で、自分らしい移住生活をぜひ実現させましょう!
秋田県由利本荘市の魅力/メリット3選
まずは、秋田県由利本荘市の魅力とメリットを3つご紹介します!鳥海山や日本海の豊かな自然、城下町として育まれた歴史と文化など、移住後の暮らしを彩るさまざまな魅力をぜひチェックしてみてください!
県内最大の市域に“鳥海山・子吉川・日本海”の自然がそろいアウトドアも充実
由利本荘市は秋田県内で最も広い市域をもち、鳥海山(ちょうかいさん・2,236m)や子吉川(こよしがわ)、日本海といった雄大な自然に恵まれています。山・川・海が市内にそろい、四季を通じて多彩なアウトドアを楽しめることは大きな魅力です。
鳥海山周辺では登山やキャンプ、冬にはスキーを満喫でき、子吉川ではカヌーなどの水辺のレジャーに親しめます。日本海側には本荘マリーナ海水浴場や西目(にしめ)海水浴場があり、夏には海水浴や釣り・サーフィンを楽しめるなど、季節に合わせて休日の過ごし方を選べるでしょう。
さらに、由利本荘市は、鳥海山周辺から日本海、山形県酒田市沖の飛島(とびしま)まで広がる「鳥海山・飛島ジオパーク」の一部を構成しています。美しい景観を眺めるだけでなく、地域ならではの地形や自然の成り立ちに触れられることも特徴です。
山・川・海の自然を日常の身近な場所で楽しめる由利本荘市なら、アウトドアを取り入れた充実の移住生活を実現できそうですね。
本荘藩・亀田藩・矢島藩の3つの城下町と北前船交易によって育まれた歴史文化
由利本荘市には、江戸時代に本荘藩・亀田藩・矢島藩の3つの藩が置かれ、それぞれの城下町を中心に異なる歴史文化が育まれてきました。なかでも本荘藩の居城跡を整備した「本荘公園」は、市民が散歩や花見などを楽しめる公園として親しまれています。春には桜まつりも開催されるため、移住後は日常の散策や家族でのお花見を通して、城下町の歴史を身近に感じられるでしょう。
日本遺産・北前船寄港地「石脇湊」の港町として栄えた石脇(いしわき)地区も、歴史を感じられるスポットとして有名です。“石脇通り”では、背後にそびえる新山(しんざん・140m)の伏流水を活かした醸造業が発展し、現在も酒や味噌、醤油などをつくる伝統が受け継がれています。歴史が古い建物だけでなく、日々の食卓につながる身近な食文化として息づいていることも魅力といえるでしょう。
さらに、本荘地域では歴史ある「本荘大名行列」が市街地を巡るなど、伝統文化が地域行事として今も受け継がれています。観光で史跡を訪れるだけでなく、普段の散歩や食事、季節の祭りを通じて地域の歴史に触れられることは、由利本荘市で暮らす楽しみの1つになりそうですね。
首都圏より夏は涼しく沿岸部では冬も比較的温暖な気候条件
由利本荘市は、東京と比べて夏の気温が低く、暑さを少しでも避けたい方にとって魅力的な移住先です。気象庁のデータによると、由利本荘市の8月平均気温は24.5℃で、東京の26.9℃より2.4℃低くなっています。日最高気温の平均も本荘29.2℃に対して東京31.3℃と約2.1℃低く、日最低気温も本荘20.6℃、東京23.5℃と約2.9℃の差があります。7月も本荘の平均気温23.1℃に対して東京は25.7℃のため、夏を通して東京より比較的涼しいことがわかります。
もちろん、近年は由利本荘市でも真夏日や猛暑日となることがあり、冷房や熱中症対策は欠かせません。それでも、東京から移住した場合は夏の暑さがいくらか和らぎ、とくに朝晩は気温差を感じやすいでしょう。
また、冬の気候は市内でも地域によって異なります。日本海に面した本荘などの沿岸部は、鳥海山周辺の山間部と比べて積雪量が少なく、県内では比較的温暖です。夏の暑さを抑えつつ、冬の積雪負担も比較的少ない地域で暮らしたい方にとって、本荘などの沿岸部は注目したいエリアといえるでしょう。
秋田県由利本荘市のデメリット3選
続いて、秋田県由利本荘市へ移住する前に知っておきたいデメリットを3つ紹介します!交通事情や冬の積雪、生活利便性の地域差を理解し、自分に合った暮らし方を考えていきましょう!
日常生活を便利に過ごすには車が必須の生活環境
由利本荘市では、大都会と違い日常生活を便利に過ごすには車が必須の環境です。市内にはJR羽越本線や由利高原鉄道「鳥海山ろく線」、路線バス、コミュニティバスなどがありますが、地域によって運行本数や利用しやすさには差があります。
移住前には住まいから買い物先や病院、職場までの距離を確認し、車を前提とした生活設計を考えておきましょう。
山間部は積雪量が多く雪かきや雪道の運転に注意が必要
由利本荘市は沿岸部と山間部で冬の気候が大きく異なり、とくに矢島(やしま)・東由利(ひがしゆり)・鳥海(ちょうかい)の3地域は特別豪雪地帯に指定されています。山間部へ移住する場合は、雪かきや車の雪下ろしなど、冬ならではの作業が日常生活に加わることを理解しておきましょう。
雪の少ない地域から移住する方は、可能であれば冬に一度現地を訪れ、積雪量や道路状況、雪かきの負担などを実際に確かめておくことをおすすめします。
参考:【冬到来!】雪国への移住で欠かせない「雪かき」を多角的に解説!便利グッズや雪かきマナー・おすすめ移住も必見!
市域が広大なため場所によっては医療や買い物などが不便
由利本荘市は県内最大の市域をもつため、住む地域によって買い物や医療などの生活利便性に大きな差があることに注意が必要です。本荘地域にはスーパーや医療機関などが比較的集まっていますが、中心部から離れた地域では、日用品の買い物や通院のために移動距離が長くなる場合があります。
とくに、休日・夜間診療や専門的な医療を受ける際には、本荘地域まで移動するケースも想定しておいたほうがよいでしょう。住まいを選ぶ際は、周辺環境だけでなく日常生活で利用する施設まで実際に足を運び、自分の暮らし方に合うエリアか確かめておくことが大切です。
秋田県由利本荘市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、秋田県由利本荘市への移住で利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します!移住前から活用できる体験型の施策もあるため、対象となる方はぜひチェックしてみてください!
田舎暮らしの子育てを体験できる大注目の施策!「ゆりほん保育園遊学」
子育て世帯にぜひ注目してほしいのが、移住前に由利本荘市での子育てや田舎暮らしを体験できる「ゆりほん保育園遊学」です。秋田県外に住む子育て家族を対象に、7日以上滞在しながら、子どもを地域の保育園へ通わせて実際の生活を体験できます。
短期間の観光では分かりにくい保育園の雰囲気や地域との関わり、車移動を含めた暮らし方などを確認できることが大きな魅力です。宿泊料や保育料、交通費などは自己負担となりますが、移住後の生活を具体的にイメージし、ミスマッチを減らしたい子育て世帯にとって心強い体験型の施策といえるでしょう。
東京圏の方必見!最大100万円以上!「由利本荘市移住支援金」
東京23区内の在住者、または東京圏から23区内へ通勤していた方が由利本荘市へ移住し、就業・起業・テレワーク・関係人口などの要件を満たすことで、最大100万円以上を受給できる大規模な移住支援事業です。
東京圏から由利本荘市への移住を検討している方にとって、非常に心強い支援といえるでしょう。ただし、対象となるための要件が複数あるため、申請を検討する際は公式サイトで詳細を確認してください。
【支援金の額】
● 単身世帯 60万円
● 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、1人につき100万円を加算。
※「由利本荘市定住促進奨励金」との重複受給はできません。
参考:移住支援金について
移住後に一定の要件を満たすと30万円!「由利本荘市定住促進奨励金」
県外から由利本荘市へ移住する2人以上の世帯が、一定の要件を満たすことで30万円を受給できる移住支援です。「由利本荘移住まるごとネットワーク」への登録や、住宅の取得または賃貸住宅への入居などが主な条件となっています。
東京圏に限らず県外からの移住世帯が対象となるため、該当する方はぜひ活用しましょう。ただし、「由利本荘市移住支援金」との重複受給はできません。要件や申請方法の詳細は、下記の公式サイトで最新情報をぜひ確認してみてください。
参考:定住促進奨励金について
秋田県由利本荘市移住でおすすめのエリア3選
それでは、秋田県由利本荘市へ移住する際におすすめのエリアを3つ紹介します!市域が広い由利本荘市は、地域ごとに生活環境や自然の魅力が大きく異なることが特徴です。理想とするライフスタイルを叶えられる素敵なエリアを見つけましょう!
海水浴も可能で暮らしに便利な市の中心地域「本荘」周辺エリア
「本荘(ほんじょう)」は、生活利便性を重視したい方におすすめの市の中心地域です。JR羽後本荘(うごほんじょう)駅にはJR羽越本線と由利高原鉄道「鳥海山ろく線」が乗り入れ、周辺には大型小売店やスーパーなども集まっています。由利本荘市内でも買い物先を確保しやすく、日常生活を便利に過ごせるでしょう。北前船寄港地「石脇湊(いしわきみなと)」の港町として栄えた石脇地区も近く、歴史を感じられるスポットが充実していることも魅力です。
また、本荘地域には由利組合総合病院などといった中核病院が立地し、休日・夜間の病院群輪番制も実施されています。保育・教育施設もそろっているため、子育て世帯にとっても安心感のある環境といえそうです。
さらに、日本海側には「本荘マリーナ海水浴場」があり、夏は鳥海山を望みながら海水浴を楽しめます。オートキャンプ場も隣接しているため、休日のレジャーにもピッタリです。便利な市街地で暮らしながら海を身近に感じたい方は、本荘周辺をぜひ検討しましょう。
秋田市や空港が近く温泉と海辺の景色も魅力「岩城」周辺エリア
「岩城(いわき)周辺」は、秋田市へのアクセスと海辺の自然を両立したい方におすすめのエリアです。JR羽越本線の岩城みなと駅や道川(みちかわ)駅を利用でき、国道7号や日本海東北自動車道の岩城ICもあるため、秋田市方面へ移動しやすい環境です。道川駅周辺から秋田空港までは車で約20分ほどでアクセスでき、出張や帰省で飛行機を利用する方にも便利でしょう。
地域内には保育施設や小中学校、病院もあり、子育てや通院の環境も確保されています。一方、本荘周辺ほど商業施設が集中していないため、まとまった買い物では秋田市や本荘方面へ出かける生活を想定しておくと安心です。
さらに、日本海沿いの道の駅「岩城」には岩城温泉「港の湯」やオートキャンプ場があり、海を眺めながら温泉やアウトドアを楽しめます。都市部へのアクセスを確保しつつ、海辺の穏やかな暮らしを楽しみたい方にピッタリのエリアといえるでしょう。
鳥海山でのアウトドアと城下町文化やグルメを体験「矢島」周辺エリア
「矢島(やしま)周辺」は、鳥海山の豊かな自然と城下町の歴史文化を身近に感じながら、ゆったりと暮らしたい方におすすめのエリアです。由利高原鉄道「鳥海山ろく線」の終着駅・矢島駅があり、市の中心地にある羽後本荘駅までは約40分でアクセスできます。スーパーや診療所などもそろっているため、日常生活に必要な環境をある程度地域内で確保できることも魅力といえるでしょう。
子育て環境では、保育施設に加えて矢島小学校・矢島中学校・秋田県立矢島高等学校があります。3校は同じ敷地内にあり、それぞれの校舎が廊下でつながった県内初の「小中高一体型校舎」として話題となりました。子どもが成長しても同じ場所で学び続けられるのは、親としても安心感が得られるかもしれませんね。
休日には、鳥海山の麓にある鳥海高原矢島スキー場でスキーやスノーボードを満喫できます。また、矢島は江戸時代初期に四国・高松から移ってきた大名家「生駒氏(いこまし)」が治めた地域で、城下町として発展してきました。 こうした歴史を感じながら街を散策したり、郷土菓子「松皮餅(まつかわもち)」など地域ならではの食文化に触れたりするのも楽しそうですね。
自然・歴史・グルメが暮らしのすぐそばにある矢島周辺なら、季節ごとにさまざまな楽しみを見つけながら、充実した移住生活を送れるでしょう。
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秋田県由利本荘市の魅力を知って移住を検討しよう
秋田県由利本荘市は、鳥海山や日本海の豊かな自然、城下町の歴史文化、比較的穏やかな沿岸部の気候など、多彩な魅力をもつ移住先です。市域が非常に広く、地域ごとに異なるライフスタイルを実現できるため、自分の理想に合った移住生活を叶えてみてはいかがでしょうか?
秋田県由利本荘市の魅力を知って、ぜひ移住を検討しましょう!
※内容は2026年7月執筆時のものです。



