移住コラム

知らなきゃ損!?東京から移住して得するおすすめ都市5選を紹介

「1度は東京に住んでみたい」「東京に行けば何でもある」そんな思いで東京に長年住んできたものの、地方の魅力を再認識し、東京から地方へ移住する人が増えています。

日本には様々な都市がありますが、それぞれ特色があり生活環境も異なります。果たしてどの地方都市が移住におすすめなのでしょうか?今回は、おすすめの移住先や東京から移住するメリット、移住支援制度などを解説します。

コロナの影響で東京から地方移住への関心が高まっている

コロナ禍でテレワークが普及し、住む場所を選ばずに仕事ができるようになりました。その影響もあり、東京都から他県へ移住する人が増えており、2020〜2021年上期の東京都からの転出者は、2018〜2019年上期と比べて4万人も増加しています。

人口密度の高い東京から都内へのアクセスも良好な神奈川県、埼玉県、千葉県などの首都圏エリアへ移住する関心も高まっています。

出所:No.347 コロナ禍で人口移動はどう変わったか|日本政策投資銀

東京から転出者が増加した都道府県トップ5

東京から転出した人たちは、どこに移住したのでしょうか。ここでは、2020年度東京から転出者が増加した都道府県トップ5を紹介します。

第1位:神奈川県

総務省の調査によると、東京都からの転出者数は神奈川県が1位です。2020年1〜4月の4ヶ月で、2万5,000人の人が、東京から神奈川県に移住しました。

この数字は、東京から他府県へ移住した人数の約3割に上り、3〜4人に1人が神奈川県へ移住したことになります。

神奈川県への移住者が多い背景には、住みやすさがあるようです。神奈川県は東京都に隣接しており鉄道が発達しているため、都内へのアクセスの良さは抜群です。また、スーパーや病院などの施設が整っており、日常生活に困ることはありません。そのため、東京から神奈川県に移住する人が増えています。

参考:
統計Today No.172
住民基本台帳人口移動報告 参考表

第2位:埼玉県

第2位は埼玉県です。

人気の理由は利便性の良さと子育てのしやすさにあります。県内の多くの地域から池袋や新宿、渋谷などに乗り換えなしでいくことができ、通勤・通学にも便利です。

また、手厚い子育て支援も受けられます。例えば、18歳以下の子供と家族を対象に埼玉県内で利用できるクーポンを配布しており、協賛店で商品購入をする際に割引などのサービスを受けられます。協賛店は県内外に2万点以上あり、同様の制度を行う道府県の中で最多です。

以上の特徴から、埼玉県へは東京からの移住者が増加しています。

第3位:千葉県

千葉県は、他県と同様に東京へのアクセスが良いことに加え、自然環境の豊かさから移住先として人気です。

住む場所にもよりますが、交通網が発達しているため、都内へは1時間ほどでアクセスできます。特に、木更津市には東京に隣接する川崎市へ通じる東京アクアラインが通っており、1時間以内に都内に出られます。

また自然が豊かなことも人気の秘訣です。山や海も近く、都内へのアクセスが良いにも関わらず、自然の中で暮らせます。趣味を楽しんだり、自然の中で子育てしたい人に向いた地域が多いです。

第4位:茨城県

第4位は茨城県です。自然豊かで教育に力を入れていることから、東京からの移住先として人気を集めています。

茨城県では農業が盛んで、新鮮な野菜や果物がスーパーや直売所で手軽に購入できます。特に、メロンや白菜、ピーマンなどの生産量が多く、手軽に楽しめるのが特徴です。また、海に隣接していることから、サーフィンなどのマリンスポーツを楽しめるのも人気の秘訣だと言えるでしょう。

茨城県は教育に力を入れている県としても有名です。例えば、つくば市では、公立の小中学校で小中一貫教育が行われていたり、プログラミングなどのIT関連の授業を進んで導入していたりします。

自然豊かな環境と、子供に高いレベルの教育をうけさせられることから移住先として選ばれています。

参考:社会・人口統計体系 / 統計でみる都道府県のすがた2021 / 社会生活統計指標

第5位:長野県

第5位は「長野県」です。首都圏へのアクセスの良さと自然の豊かさから人気を集めています。

首都圏から離れているにもかかわらず、新幹線を使えば最短80分で都内を訪れることができ、交通の便はとても良いです。

また、県内に北アルプス山脈があり、スキーやスノボーなどウインタースポーツやキャンプを手軽に楽しめます。山に囲まれた内陸の県であることから気温が低く、夏は涼しく過ごせるのも人気のポイントです。

東京から移住先へおすすめの地域5選

東京から移住先におすすめの地域を紹介します。

  • 北海道
  • 長野県
  • 神奈川県
  • 静岡県
  • 福岡県

それぞれ確認していきましょう。

北海道

1つ目は、自然豊かな北海道です。小麦や米、じゃがいもなど様々な作物の生産が盛んで、新鮮な食材を手軽に楽しめます。土地が広く北に位置していることから草原が広がっており、十勝平野や石狩平野では広々とした自然に触れられるのが特徴です。

また、年間を通して気温が低く雨が少ないため、夏でもカラッと涼しく過ごせます

生活費も東京に比べて安く済む傾向にあり、特に家賃はかなり安いです。東京では家賃が10万円以上かかることが一般的ですが、北海道では札幌市内でも平均相場は6万円ほどと、約半分弱ほどで済みます。

道内のいくつかの地域ではコンパクトな街づくりが進められており、病院や老人ホーム、スーパーなどの主要施設が徒歩圏内にあり、生活しやすいのも特徴です。

長野県

長野県も移住先にはおすすめです。家賃や物価が安いことから、2人世帯の平均生活費は東京に比べて年間約120万円程安くなります。

自然豊かでありながら、市街地に近いエリアではスーパーや病院などが多くあり、生活に困ることは少ないでしょう。また、鉄道が発達しているため、名古屋などの都会に気軽にアクセスできるのも魅力です。

住む場所によっては古い町並みが残っており、歴史を感じながら生活できます。特に善光寺周辺には多数の寺社仏閣があるため、とても風情豊かです。

神奈川県

3つ目は、転出先No.1だった神奈川県です。月々の家賃相場は10万円弱で、地域によっては平均で6万円ほどで済みます。家賃が安いにもかかわらず、都内へのアクセスが多い地域が多いため、都内への通勤・通学にはとても便利です。

観光名所が多いのも神奈川県の良さだと言えます。ランドマークタワーや江の島水族館など様々な施設があり、娯楽を手軽に楽しめるのが特徴です。住環境が良い地域も多く、特に武蔵小杉には、ショッピングモールが多数あったり自然豊かな多摩川があったりと、快適な環境で過ごせます。

東京に近く、落ち着いたところで過ごしたいという人には特におすすめです。

静岡県

静岡県も魅力的な移住先です。2人世帯で生活した場合、東京と比べて生活費は年間約90万円ほど安くなると言われており、支出を抑えて生活することができます。

静岡と聞くと自然豊かな田舎のイメージが強いですが、県庁所在地の静岡市は政令指定都市にも定められており、博物館や美術館などの施設が数多くあります。もちろん、自然豊かな地域もあり、山や海に手軽に触れられるのも特徴です。特に、焼津では漁業が盛んで、新鮮な魚をいつでも味わえます。

気候が温暖なのも静岡県の魅力です。太平洋に面しているため年間通じて気温が高く、冬は他の地域に比べて暖かく過ごせます。都会と自然の両方を楽しみたい方におすすめの移住先だと言えます。

福岡県

5つ目は福岡県です。人口が多く移住先として人気が高まっているため、他の都道府県ほどではないですが、2人世帯の場合、東京と比べて年間の生活費は70万円ほど安くなると言われています。

市町村の1つである福岡市は、スーパーや病院、ショッピングモールなどの様々な施設が近接して存在するコンパクトシティであり、便利で生活しやすいです。また、空の便が非常に優れているのも特徴です。市内から鉄道で30分ほどの場所に新千歳空港や福岡空港があり、日本国内はもちろん、韓国やフィリピン、ハワイなど国外にも気軽に渡航できます。

海が近いおかげで海産物が手に入りやすく、新鮮な海の幸を味わえます。中でも、明太子や有明海苔などは有名です。あまり知られていないませんが、カキやワタリガニといった水産物の漁獲量も多く、様々な海の幸を楽しめるでしょう。

東京から移住するメリット

ここまで、東京からの移住におすすめの地域について解説してきました。ここからは東京から他府県へ移住するメリットについて見ていきます。

東京から移住するメリットは主に3つです。

  • 満員電車を避けれる
  • 新鮮な食材が買える
  • 自然豊かな環境で子育てできる

それぞれ見ていきましょう。

満員電車を避けられる

1つ目は、満員電車を避けられることです。東京は人口が集中しているため、どうしても通勤や通学の時間帯には人が電車に殺到します。ですが、他の都道府県は東京ほど人口が多くないため、満員電車を避けての移動も容易です。

満員電車をストレスに感じる人にとってはとても良い点だと言えるでしょう。

新鮮な食材が買える

2つ目は、新鮮な食材を買えることです。移り住む都道府県にもよりますが、農業や漁業などが盛んな地域では新鮮な食材を手に入れやすいです。

例えば、農業が盛んな地域では近所の畑で採れた野菜を買える直売所が各所にあり、取れたての野菜を楽しめます。また、牧場がある地域では、搾りたての牛乳や鮮度が高い肉を味わえます。

農業や漁業などが盛んな地方ならではの良さと言えるでしょう。

自然豊かな環境で子育てできる

3つ目は自然豊かな環境で子育てができることです。

東京はビルや住宅街が多く、自然に触れられる場所はとても少ないです。一方、他の都道府県では、地域にもよりますが、山や海などの自然が多く残っています。そのため、子供を自然の中で育てやすいです。

東京から移住するデメリット

次に、東京から移住するデメリット3点を解説します。

  • 移動が不便になる可能性がある
  • 人付き合いが増える
  • 通える学校や塾が限られる

それぞれ見ていきます。

移動が不便になる可能性がある

デメリットの1つ目は、移動が不便になる可能性があることです。

東京に比べて地方では、電車やバスなどの公共交通機関が発達していません。そのため、隣町や他府県への移動に時間がかかります。また地域によっては、ショッピングモールや病院などの生活に必要な施設が少ないので、車で長距離移動をしなければなりません。

東京は交通機関が発達しており、生活に必要な施設も徒歩圏内にあることが多いため、住む地域によっては不便に感じるでしょう。

人付き合いが増える

2つ目は人づきあいが増えることです。地域によっては、町内会や祭りなどの行事への参加など、人との交流がとても盛んです。そのため、東京にいるときと比べて、人付き合いは増える可能性があります。

人と関わるのが苦手、面倒だと考える人は少し億劫に感じるかもしれません。

通える学校や塾が限られる

3つ目は通える学校や塾が限られることです。住む地域によっては、教育機関の数が少なく、通える学校や塾の選択肢が狭まります。子どもを納得のいく教育を受けさせたい場合、電車やバスで他府県へ長距離移動が必要になるかもしれません。

東京に比べて、受けられる教育のレベルは下がってしまう可能性があります。塾や学校などの施設があるか、事前に調べておくとよいでしょう。

東京から移住する際に利用できる支援金制度

東京から他府県へ移住する際には、支援金制度を利用できる場合があります

移住支援金制度は地方自治体や国によって進められており、家賃の補助や教育費の助成など、様々な金銭的支援を受けられます。

費用を抑えて移住することができるので、気軽に活用してみましょう。また、数日間の体験移住を支援してもらえることもあり、「候補地がどんな地域か」を知るのにも役立ちます。

移住支援金制度は様々ありますが、中でも内閣府が主導する「地方創成移住支援事業」の「移住支援金」がおすすめです。2024年度までに、東京23区に在住または通勤する人が東京圏外や東京圏内の条件不利地域(※)へ移住した際に、最大100万円を受け取れます

「移住支援金」の概要は、以下の通りです。

移住支援金 概要
期間 2019年度~2024年度に移住する場合
支給額 単身の場合:60万円以内

2人以上の世帯の場合:100万円以内で各都道府県が設定する金額

対象者 移住直前の10年間で通算5年以上かつ直近1年以上、東京23区内に在住または東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の条件不利地域を除く)から東京23区へ通勤していた人
移住先 ・東京圏外または東京圏のうち条件不利地域の市町村に移住

・移住先で、

①地域の中小企業への就業※

(※都道府県における本事業のマッチングサイトやマッチング拠点を活用)

②テレワークにより移住前の業務を継続

③地域で社会的企業などを実施

受給 移住してから就業等したのち、移住先の市町村へ申請し、

市町村より移住者に移住支援金を支給

就業等に関する要件 「地域で中小企業へ就業」「テレワークによる業務継続」

「市町村ごとの独自要件」「地方創生企業支援事業を活用」

のいずれかに該当する必要がある

出典:地方創生移住支援事業の概要

情報収集をしてから移住するか決めよう

今回、東京からの移住におすすめの都道府県や移住のメリット・デメリットを詳しく解説しました。地方移住と言っても、自然が豊かな地域から子育てに向いた地域まで様々あります。また、交通の便の良さや生活に必要な施設の有無など、地域によって住みやすさは異なります。

事前に移住先について調べ、「どんな地域に移住するか」をよく知ったうえで移住するか判断しましょう。また、移住支援金制度を利用できる場合があるので、お得に移住したい方は申請を検討してみてください。

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