移住コラム

山梨県が移住先に選ばれる理由。山梨の地域ごとの魅力や支援制度を総まとめ

移住希望地ランキングで高い人気を誇る山梨県を、移住先に考えていませんか?東京都や埼玉県、千葉県に隣接し、自然にも恵まれている山梨県は住みやすく移住先にぴったりです。とはいえ、移住という大きな決断をする前に、山梨県について詳しく調べておきたいものです。

そこで今回は、山梨県の特徴や魅力を紹介します。さらに、移住支援制度やデメリットなど、移住を検討中の方が知りたい情報をまとめました。山梨県を移住先に選んで満足できるのか、参考にしてみてください。

山梨県は移住先に人気の県!移住希望地ランキングは常に上位をキープ

認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京都)が発表した「移住希望地ランキング」によると、山梨県は常に上位をキープしていることが分かります。

まずは、過去にさかのぼって2015〜2020年のランキングをチェックしてみましょう。

年度 移住希望地ランキングにおける山梨県の順位
2015年 2位(1位長野県、2位山梨県、3位島根県)
2016年 1位(1位山梨県、2位長野県、3位静岡県)
2017年 2位(1位長野県、2位山梨県、3位静岡県)
2018年 4位(1位長野県、2位静岡県、3位北海道)
2019年 5位(1位長野県、2位広島県、3位静岡県)
2020年(窓口相談者のみ) 2位(1位静岡県、2位山梨県、3位長野県)

参考:2020年の移住相談の傾向、移住希望地ランキング公開

この結果からも分かるように、山梨県は2015年から毎年5位以内にランクインしています。一時ではなく、安定して上位をキープしていることからも移住希望者にとって魅力的な存在だということがわかります。

人気の高さを把握したところで、続いては山梨県の魅力に迫ってみたいと思います。

山梨が移住先に選ばれる理由とは?4つの魅力を解説

山梨県が移住先に選ばれやすい理由は、下記4つの魅力があるからです。

  • 1)自然が豊かで過ごしやすい
  • 2)移住支援制度が充実している
  • 3)首都圏へのアクセスも良好
  • 4)農産物や地場産業が盛ん

魅力は移住するメリットにも直結します。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1)自然が豊かで過ごしやすい

山梨県は富士山や八ヶ岳、南アルプスなど雄大な山々に囲まれ、盆地の地形をした県です。海から流れる湿った風を山がさえぎってくれるので、1年を通して晴れる日が多い傾向にあります。

地域によっては、冬でもポカポカとした陽気で過ごしやすいところもあります。基本的に雪の量は少ないので、積雪によって交通網が止まる心配もほとんどありません。

また山梨県は、川にも恵まれています。富士川をはじめ、釜無川(かまなしがわ)や笛吹川(ふえふきがわ)など、大きな川が流れており、常に自然に触れ合える環境が整っています。豊かな自然の中で、癒されながら過ごしたい方におすすめです。

2)移住支援制度が充実している

山梨県は移住に力を入れている県でもあります。移住支援制度を設けており、山梨県への移住を促しています。移住するにあたって、新居や家具の買い替え、引っ越し代など出費がかさむものです。移住支援金が交付されれば、移住にかかる費用をカバーできます。

他にも、山梨県では移住・就職の相談窓口を用意したり、移住に関連するイベントを開催したりとさまざまな取り組みを実施しています。手厚くサポートしてくれるので、移住後の暮らしをスムーズにスタートできるでしょう。

3)首都圏へのアクセスも良好

山梨県は東京都に隣接しており、首都圏へのアクセスが良好です。交通の便もよく、都心部への通勤・通学、ちょっとしたおでかけに便利です。

例えば、山梨市にはJR中央本線の山梨市駅と東山梨市駅の2駅があります。山梨駅は特急電車の「あずさ号」と「かいじ号」の停車駅になっており、約90分ほどで東京に到着します。他にも、中央自動車道や圏央道、国道20号線などが整備されているので、車でのアクセスにも便利です。

今後は、リニア中央新幹線の開業(予定)や中部横断自動車道の整備などにより、首都圏へのアクセスはますます良くなることでしょう。

4)農産物や地場産業が盛ん

山梨県は日照時間が長く、降水量が少ない県です。さらに、朝晩そして夏冬の寒暖差が激しい盆地特有の気候は、さまざまな農産物を育てるのに適しています。中でも、ぶどうやもも、すももの収穫量は全国1位(令和2年度)です。

また山梨県は、ワインや織物、ジュエリーなど地場産業(立地条件や自然環境などを生かして定着した産業)も盛んです。地場産業で作られた製品は、県の特産品にもなり得ます。特産品が多いほど、魅力がたくさんあるということです。

さらに、農産物や地場産業が盛んであれば、職種も豊富です。いろいろな職業を体験してみたい方、すでに興味のある職種がある方にとっても魅力的に感じるでしょう。

参考:農林水産省「令和2年産日本なし、ぶどうの結果樹面積、収穫量及び出荷量」
参考:農林水産省「令和2年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量」

山梨県に住むなら?各地域の特徴・魅力

山梨県は地域によって、さまざまな特徴が見られます。どの地域なら自分の生活に合っているのか、各地域の特徴と魅力を把握しておきましょう。今回は、県内にある27市町村を、下記4つの地域に分けて紹介します。

  • 中北地域
  • 峡東地域
  • 峡南地域
  • 富士東部地域

移住後の暮らしを想像しながら、1つずつチェックしてみてください。

「中北地域」田舎と街が共存するエリア

山梨県の南北側に位置し、県庁所在地の甲府市があるエリアです。医療施設や教育環境、交通の便など生活機能が充実しているので、快適な暮らしを確保できます。

また中北地域は、便利な街が多く集まる一方で、八ヶ岳や南アルプスなど雄大な自然にも恵まれています。四方は山に囲まれており、田舎と街の共存を楽しめるエリアです。都会の慌ただしい暮らしからは離れたいけれど便利さは失いたくない、という方におすすめです。

中北地域には、甲府市以外に「甲斐市」「昭和町」「中央市」「韮崎市」「北杜市」「南アルプス市」が含まれています。

「峡東地域」伝統や歴史に触れ合えるエリア

甲府盆地の東側に位置する峡東地域は、全国屈指の果樹生産地域として知られるエリアです。中でも、桃とぶどうは日本有数の収穫量を誇っており、ワイナリーや観光農園などもあります。農産物以外には、恵林寺や大善寺など寺社仏閣も多く点在し、観光地としても人気のエリアです。

さらに、首都圏へのアクセスがよいところも特徴の1つです。首都圏の100㎞圏に位置する峡東地域は、都心まで90分ほどで到着できます。国道140号を通れば、埼玉県や長野県へのアクセスも良好です。

峡東地域には「甲州市」「笛吹市」「山梨市」が含まれています。

「峡南地域」豊かな自然と観光資源に恵まれたエリア

山梨県の南側に位置する峡東地域は、富士川や南アルプスなど高い山々に囲まれたエリアです。自然との距離が近く、移りゆく四季を感じる暮らしができます。

さらに、世界最古の温泉旅館や身延山久遠寺がある峡東地域は、歴史や伝統工芸と触れ合える機会が多くあります。あけぼの大豆や身延ゆばなど特産品も多く、たくさんの魅力が詰まっているところも特徴の1つです。

また峡東地域にある身延町は、国内トップクラスの子育て支援を実施しています。出産祝い金をはじめ、18歳まで医療費無料、小中学校の給食費は全額補助、学童保育の利用料無料など、手厚くサポートしています。子育て世帯におすすめの町です。

峡南地域には「市川三郷町」「南部町」「早川町」「富士川町」「身延町」が含まれています。

「富士東部地域」世界的な観光地があるエリア

山梨県の東側に位置する富士東部地域は、「富士北麓」(7市町村)と「東部」(5市町村)の2つの地域で成り立つエリアです。富士北麓には富士山や富士五湖、青木ヶ原樹海などの世界的観光地を有しています。

「東部」は、東京都と神奈川県に隣接し、東の玄関口として活性化しています。JR中央本線や中央自動車道、圏央道、国道20号線など、都心へのアクセスも良好です。また豊かな自然をもつエリアでもあるので、アウトドアを楽しむために都心から訪れる人も少なくありません。

富士東部地域には「上野原市」「大月市」「忍野村」「小菅村」「丹波山村」「都留市」「道志村」「鳴沢村」「西桂町」「富士河口湖町」「富士吉田市」「山中湖村」が含まれています。

移住に関する情報収集はこちらをチェック!

山梨県への移住を前向きに検討している方へ、移住に関する情報収集について紹介します。
「どこに相談したらよいのか分からない…」という方は、ぜひチェックしてみてください。

移住情報を集める

移住情報を集める方法は、下記2つです。

  • やまなし移住・定住総合ポータルサイト
  • ふるさと山梨定住機構

それぞれ詳しく紹介します。

やまなし移住・定住総合ポータルサイト


出典:やまなし移住・定住総合ポータルサイト
山梨県では、移住に関する情報を発信するためのサイト「やまなし移住・定住総合ポータルサイト」を開設しています。暮らしの始め方や各種イベントの詳細、移住支援金に関する情報などを把握できます。

また移住者インタビューでは、先輩移住者の生の声が聞けるので、山梨県の暮らしをより具体的にイメージしやすくなるでしょう。

ふるさと山梨定住機構


出典:ふるさと山梨定住機構 | Information | やまなし移住・定住総合ポータルサイト
東京都にある「やまなし暮らし支援センター」に併せて、「ふるさと山梨定住機構」を山梨県甲府市にも開設しています。移住に関することなら、なんでも相談できるので、住宅や生活、就職など情報を得たいとき便利です。

平日は9時30〜18時30分、土曜は13時〜18時まで開所しています。移住に関して気になることがあれば、気軽に利用してみるとよいでしょう。

仕事情報を集める

移住先で就職を考えているのなら、ある程度は目星を付けておきたいものです。たとえ目星が付けられなくても、どんな職種があるのか求人情報だけでも押さえておきたいところです。


出典:林業労働センター 一般社団法人 山梨県森林協会
山梨県で仕事情報を集めるなら、「やまなし暮らし支援センター」に相談しましょう。情報の提供だけでなく、職探しのお手伝いもしてくれます。また農業に興味がある方は「山梨県農業振興公社」へ、林業に興味がある方は「山梨県林業労働センター」へ相談してみてください。

住まい情報を集める

山梨県には中北地域、峡東地域、峡南地域、富士東部地域の4つの圏域があり、それぞれが持つ特徴や魅力は異なります。当然ながら生活環境も異なるので、どの地域、どの市町村に住むかによって暮らし方にも大きく影響するでしょう。

しかし、どの地域が自分に合っているのかを見極めるのは容易ではありません。判断に迷うときは「やまなし暮らし支援センター」、または「ふるさと山梨定住機構」に相談することもできます。

また、山梨県と県内事業者が制作した「甲斐適生活応援隊」でも物件を紹介しています。こちらも併せて確認してみるとよいでしょう。

参考:甲斐適生活|山梨で暮らす。二地域居住・田舎暮らし応援総合サイト

移住前に把握しておきたい、山梨に住む3つのデメリット

移住希望者にとって、やはり気になるのは「山梨県に住んで困ることはないのか?」ということではないでしょうか。そこで、移住してから後悔しないよう、山梨県に住むデメリットも押さえておきましょう。

今回は3つのデメリットを紹介します。不便はないのか、生活に困らないのか、想像しながらチェックしてみてください。

電車やバスの本数が少ない

山梨県は首都圏のように、電車やバスが頻繁に行き来していません。1時間に1本しか来なかったり、最終電車の時刻が20時台だったり、公共の乗り物だけで過ごすには不便です。特に、首都圏に住んでいる方にとっては、デメリットに感じやすいでしょう。

山梨県に住むのであれば、車のある生活を視野に入れておきましょう。運転免許証を持っていない場合は、移住を機に免許取得を目指すことをおすすめします。

夏は暑く冬は寒い

雄大な山々に囲まれた山梨県の地形は盆地になるので、夏は暑く冬は寒くなりやすい傾向にあります。夏の最高気温は30℃を超え、冬は氷点下になる日もあります。寒暖差が激しいのは、盆地ならではといえるでしょう。

ただし、一方で夏の夜は涼しいので快適に過ごせます。四季の移り変わりも楽しめるので、悪いことばかりではないはずです。

時給が低い

厚生労働省によると、山梨県の地域別最低賃金は866円(令和3年度)と発表されています。全国平均が930円なので、平均よりも低いのは明らかです。

隣接する東京都は1,041円、神奈川県は1,040円、埼玉県と千葉県に至っても950円を超えています。人によっては、同じ時間働いているのに、移住したことで収入が少なくなるケースも考えられます。

ただし、山梨県は物価が安いので、時給が低くても生活に困るほどのことではありません。たとえ収入が減ったとしても支出を抑えやすいので、それほど大きなデメリットにはならないでしょう。

参考:地域別最低賃金の全国一覧

山梨県は幅広い世代に人気。ライフスタイルに合わせた移住を実現しよう

自然が豊かで、移住へのサポートも手厚い山梨県は、移住希望地ランキングで上位に選ばれるのにも納得できます。特定の世代だけでなく幅広い世代から人気を得ており、どの世代にとっても過ごしやすい県です。

そんな山梨県は4つの圏域に分かれています。各地域によって特徴や魅力は異なるので、ライフスタイルに合わせた移住先を選ぶことが大切です。また山梨県では、「やまなし暮らし支援センター」や「ふるさと山梨定住機構」など、移住に関して相談しやすい環境が整えられています。ぜひ、活用して理想の暮らしができる移住を実現しましょう。

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移住スタイル編集部
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