愛媛県久万高原町は、山を中心とした豊かな自然に囲まれた移住先です。自然が豊かなことから数多くの名勝地や見どころを有し、その美しさは四国でも有数といわれています。町の平均標高が800mのため夏は涼しい避暑地となり、冬はスキー・スノボが楽しめることが特徴で、「四国の軽井沢」ともいわれるくらいです。
今回は、愛媛県内および四国内でも有数の自然の美しさを誇る避暑地・久万高原町を紹介します!移住先としての魅力やメリット、おすすめエリア、移住で失敗しないためのポイントなどを、くまなく紹介する必見の内容です!久万高原町への移住に少しでも興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください!
久万高原町移住の魅力/メリット3選
観光地・避暑地として人気の高い久万高原町には、移住先としてどのような魅力があるのでしょうか?まずは、久万高原町移住の魅力とメリットを3つ紹介します!
平均標高800mの高原のため夏は涼しい避暑地となる
久万高原町の平均標高は800mであり、夏は涼しい避暑地であることが魅力といえそうです。「四国の軽井沢」といわれ、夏には涼を求めて「四国カルスト」をはじめ多くの観光客が訪れます。人家や農地も標高300m~1,000m地帯に点在し、仮に1,000mの場所へ移住すれば、松山市などの平野部と比較して約6℃気温が低くなる計算です。
豊かな山の自然に透明度の高い川、蒸し暑くない澄んだ空気の中で送る移住生活は、夏の暑さが苦手な人はもちろん、多くの方にとって過ごしやすい移住先といえるでしょう。
登山やキャンプ・川遊び・冬はスキー・スノボなども楽しめる
久万高原町は、全域が豊かな自然に恵まれており、登山やキャンプ・川遊び、冬は雪が積もるためスキー・スノボまで楽しめることも大きな魅力です。西日本最高峰「石鎚山(1,982m)」登山をはじめ、「面河渓(おもごけい)」での川遊びやキャニオリングなど多種多様なアウトドアの趣味を楽しめます。
また、標高の高い久万高原町は、冬に雪が積もるのでスキーやスノボができることも大きなメリットです。「久万スキーランド」は愛媛県内でも有名なスキー場で、初心者ゲレンデやちびっこゲレンデもあるので、家族で小さな子どもと一緒に安心して遊べるのがいいですね。
大自然のなかで癒やしの移住生活を送りながら、休日はアクティブに登山やキャンプ、スキー・スノボなどをぜひ楽しみましょう。
「石鎚山」「四国カルスト」「面河渓」といった四国屈指の豊かな自然環境
久万高原町最大の魅力は、その豊かな自然環境です。四国屈指の豊かで美しい自然の景色には、さまざまな見どころや観光スポットが数多く存在します。
久万高原町と西条市の境界にまたがる西日本最高峰「石鎚山(1,982m)」は、古くから山岳信仰の山として知られ、全国から登山愛好家が集まる「日本百名山」の霊峰です。国指定の名勝地「面河渓(おもごけい)」は、「仁淀ブルー」の名で知られる透明度が日本一といわれる高知県「仁淀川」の源流として、青く澄んだ渓流と山々の緑のコントラストが美しく、秋の紅葉シーズンには多くの観光客でにぎわいます。
「四国カルスト」は久万高原町や西予市、高知県の境界に位置し、「日本のスイス」といわれる牧歌的な風景が広がっている有名観光スポットです。東西約25km、標高1,000m~1,500mに位置し「日本三大カルスト」の1つに数えられています。どこまでもつづくなだらかな高原に点在する白い石灰岩と、そこに放牧された牛が草を食む姿は、たしかにスイスにいるかのような錯覚を覚えるくらいです。夜は星空がとても美しく、満天の星のもとキャンプを楽しめるのもいいですね。
久万高原町は四国屈指の豊かな自然環境を有しており、見どころや観光スポットがたくさんあることが最大の魅力といえるでしょう。
久万高原町移住で困ること/デメリット3選
「四国の軽井沢」といわれるくらい、自然環境が豊かな避暑地である久万高原町ですが、移住に対してデメリットも存在します。ここからは、久万高原町移住で困ることやデメリットも紹介するので、1つずつ確認していきましょう。
夏は快適だが冬は最低気温がたびたび氷点下を下回る
平均標高800mの久万高原町は、夏は涼しく快適であるものの、冬の最低気温がたびたび氷点下を下回ることがデメリットといえそうです。
気象庁のデータによると、12月~2月の平年の最低気温が-0.7℃〜-2.5℃と軒並み氷点下を下回っています。そのため、日常生活において寒さへの対策が必要です。雪が降るのでスタッドレスタイヤを準備するのはもちろん、寒さが特に厳しい時期には、水道管の凍結を防ぐために凍結防止ヒーターや保温チューブといった対策をしなくてはなりません。
夏は涼しく快適な分、冬は最低気温がたびたび氷点下を下回ることを事前に知っておきましょう。
参考:気象庁ホームページ
中心地の久万エリア以外は日常の買い物が不便
久万高原町の中心地である久万エリアは、人も多くスーパーやコンビニなど充実していますが、それ以外の地域では日常の買い物が不便なエリアが多いこともデメリットといえます。
中心地である久万エリア以外は農村地帯が占めているため、個人で営業している小さな商店はあるものの、スーパーマーケットやコンビニ・銀行などはほとんどありません。田舎暮らしには最適ですが、気軽に買い物ができないので注意しましょう。食料品や生活必需品は久万エリアまで出かけてまとめ買いをおこない、それ以外のものはネット通販を活用するのがよいかもしれませんね。
電車がないため生活には車での移動が前提
久万高原町には電車が走っておらず、生活には車での移動が前提となっています。町営バスはありますが、本数は2時間に1本程度と少なく、行き先も限られているため便利とはいえません。
車移動が前提となっている久万高原町移住では、車を所有していない方は移住を機に車を購入した方がよさそうですね。駐車場代なども非常に安いため、大きな負担にはならないでしょう。
久万高原町移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス
ここからは、久万高原町移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスなどを紹介します!移住希望者にとって非常にありがたい補助金やサービスが多いので、ぜひ積極的に活用しましょう。
月10,000円でお試し移住!久万高原お試し住宅
久万高原町では移住を検討している方へ向け、短期間の移住生活を体験できるお試し住宅を用意しています。地域のちがう3箇所にそれぞれお試し住宅があるので、好みの場所で短期移住が可能です。移住を検討している方は、本格的な移住の前にぜひ一度活用しましょう。
【使用料】
月額10,000円
【使用期間】
1か月~3か月
参考:お試し住宅で久万高原町を体感!
問い合わせ先:久万高原町 ふるさと創生課
最高400万円!移住者住宅改修事業
賃貸または購入によって空き家に居住しようとする久万高原町外からの移住者で、空き家の改修等をおこなう方に対し最高400万円を補助金として支給します。移住の際に空き家の利用を検討している方は、ぜひこの制度を活用しましょう。補助対象経費などの詳細は、下記リンク先からご覧ください。
【補助金の額】
売買 | 働き手世帯 | 補助対象金額の3分の2または200万円のいずれか低い額 |
子育て世帯 | 補助対象金額の3分の2または400万円のいずれか低い額 | |
前期高齢者世帯 | 補助対象金額の3分の2または70万円のいずれか低い額 | |
後期高齢者世帯 | 補助対象金額の3分の2または50万円のいずれか低い額 | |
上記以外 | 補助対象金額の3分の2または100万円のいずれか低い額 | |
賃貸借 | 前期高齢者世帯 | 補助対象金額または70万円のいずれか低い額 |
後期高齢者世帯 | 補助対象金額または50万円のいずれか低い額 | |
上記以外 | 補助対象金額または100万円のいずれか低い額 |
参考:令和5年度移住者住宅改修事業
問い合わせ先:久万高原町 ふるさと創生課
最高100万円!木造住宅支援事業
地域の木材などを使い、地元の大工・工務店で移住・定住するための木造住宅建築に対し、最大100万円を支援する大変お得な支援事業です。移住の際に住宅を新しく建築しようと検討している方は、ぜひ詳細情報をチェックしておきましょう。
【対象住宅(一部抜粋)】
- 町内の大工・工務店が施工する木造住宅で、主要部材に久万材を80%使用した、延床面積60㎡以上の住宅。
- 久万材の柱または梁・桁や小屋組を現した部屋及び壁・床等に久万材を用いた木質内装を施した部屋を1部屋以上設置する住宅。
- 建築工事完成後、速やかに入居し10年以上定住するとともに、アンケートに答えるなどモニター協力ができる住宅。
【補助金の額】
100万円
問い合わせ先:木造住宅支援事業ご利用のご案内
参考:久万高原町 林業戦略課
久万高原町移住でおすすめのエリア3選
それでは、久万高原町移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回は、2004年の町村合併により誕生した久万高原町の「合併前の自治体」ごとに分けて、それぞれの特徴をわかりやすく解説しました!個性や魅力が異なるエリアばかりです。ぜひご覧ください!
中心地であり四国の軽井沢といわれるリゾート地「久万エリア」
最初におすすめするのは、久万高原町の中心地として「四国の軽井沢」といわれ、リゾート地のような一面をもつ「久万エリア」です!かつて久万町と呼ばれた現在の久万エリアは、日常生活を送るうえで必要なスーパー・コンビニ・銀行といった施設など一通りそろっています。日常に不便さを感じることはなく、複数のカフェやレストラン、美術館などもあり、彩りある移住生活を送れるでしょう。
メインストリートである国道440線沿いにある道の駅「天空の郷さんさん」では、地元の新鮮な農産物がとても安く直売され、久万高原産の野菜をふんだんに使ったランチバイキングレストランも大人気です。
四国有数のスキー場「久万スキーランド」や、真夏でも涼しい「久万カントリークラブ」なども近く、久万エリアを起点にして石鎚山・面河渓・四国カルストといった県内屈指の観光スポットへ行きやすいのがいいですね。松山市内中心部へも車で1時間ほどあればアクセス可能なため、いざというときも安心感があります。
四国の軽井沢といわれる「久万エリア」は、久万高原町移住の魅力を凝縮させたおすすめエリアといえるでしょう。
日本一の透明度「仁淀川」の源流で田舎暮らし「面河エリア」
日本一の透明度といわれる「仁淀川」の源流で、のんびり田舎暮らしができる「面河エリア」もおすすめです!面河エリアは、「旧面河村」として透明度抜群の面河川を中心とした農村地帯で、思いっきり川遊びが楽しめるエリアといえるでしょう。
面河エリアでもっとも有名なのが「面河渓(おもごけい)」です。日本一の透明度といわれる高知県「仁淀川」の源流として、切り立った崖のふもとに流れるエメラルドグリーンの川床は、国指定の名勝地としても知られています。紅葉のシーズンともなれば多くの観光客で賑わい、夏には川遊びやキャニオリング、キャンプなど山のレジャーを思いっきり楽しめることが特徴です。
面河エリアは、西日本最高峰である石鎚山(1,982m)登山の南側の登山口があるため、登山やトレッキングが趣味の方にも最適といえるでしょう。石鎚登山は北の西条市側からおこなうことがメジャーですが、面河渓を抜ける南の「面河ルート」はその景色の素晴らしさに定評がある中級者向けコースといえます。健脚自慢の方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
日本一ともいえる透明度が自慢の川の源流で、川遊びや登山・キャンプなどを中心に移住生活を楽しみたい方は、ぜひ「面河エリア」をおすすめします。
最古級の縄文遺跡があり四国カルストへアクセス抜群「美川~柳谷エリア」
最後におすすめするのは、最古級の縄文遺跡や四国カルストへのアクセスがよい「美川~柳谷エリア」です!久万エリアから見て南に位置し、それぞれ旧美川村・旧柳谷村として自然豊かな農村地帯となっています。山に囲まれ、おだやかな時間が流れるエリアといえるでしょう。
美川エリアは、久万川と面河川の合流地点にそそり立つ「御三戸嶽」がシンボルとなっており、高さ約37m・幅約137mという巨大な岩は、軍艦のような形をしており迫力満点です。また、約14,000年前の最古級縄文遺跡である国指定史跡「上黒岩岩陰遺跡」により旧美川村は一躍有名になりました。日本ではじめて出土した女神石や装身具など大変貴重な出土品が展示されており、ぜひ立ち寄りたいスポットといえるでしょう。
美川エリアのさらに南に位置する柳谷エリアは、日本三大カルスト「四国カルスト」が有名です。「日本のスイス」と呼ばれる牧歌的な高原で、放牧されている牛を眺めながらドライブやツーリングもいいですね。また、中津地区にある450本以上の美しい花桃が咲き誇る「花桃の里」は、毎年4月初旬から中旬ごろに見頃をむかえます。中津地区は地域おこしにも積極的なため、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
中心地である久万エリアの南に位置する「美川~柳谷エリア」はおだやかな農村で、のんびりとした移住生活をしたい方に最適といえそうです。
久万高原町移住で失敗しないポイント3選
最後に、久万高原町移住で失敗しないポイントを3つ紹介します!山に囲まれた移住先だからこそ、事前に確認しておかなくてはならないことがあるため、ぜひ参考にしてください。
中山間地域では日常の買い物やネット環境などを確認しておく
久万高原町において、久万エリア以外は基本的に山に囲まれた農村地域となっており、場所によっては日常の買い物が不便なところも少なくありません。また、リモートで仕事をしている方などは移住先にネット環境が整っているかも確認が必要です。移住後に光回線が引けないエリアだと判明した場合、仕事ができなくなるおそれがあるため、必ず確認しましょう。
その際、ネット上だけで調べるのではなく、実際に現地を訪れ確認することをおすすめします。できれば短期移住して街の空気感を肌で感じておいたほうが、移住後に「失敗した」と感じることも少なくなるでしょう。
移住後のライフスタイルを明確にしておく
久万高原町は、山に囲まれた自然環境がとても豊かな移住先です。毎日、美しい自然のなかでのんびりとした生活が送れますが、都会のような利便性はありません。移住前に、久万高原町でどのような生活を送りたいか明確にしておきましょう。
叶えたいライフスタイルを明確にしたうえで移住しなければ、移住生活に「ミスマッチ」が生じ、結果として移住が失敗に終わる可能性が高くなります。移住後のライフスタイルを明確にし、叶えられると判断したうえで久万高原町へ移住することが大切です。
移住の相談窓口スタイルチャットで相談する
久万高原町移住に興味があるけれど、まだなにも決まっていない場合や何をしていいかわからない場合などは、LINEでおこなう移住の相談窓口「スタイルチャット」に一度相談してみてはいかがでしょうか?
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久万高原町の魅力を知って移住を検討しよう
愛媛県久万高原町は、「四国の軽井沢」といわれるほど自然環境豊かで過ごしやすい移住先です。標高800mに位置することから夏は涼しく、温暖な四国において冬はスキー・スノボが楽しめます。「四国カルスト」や「石鎚山」など独自の魅力にあふれ、リゾート地で過ごすような素敵な移住生活を送れることが最大の魅力といえるでしょう。海よりも山が好き!という方にピッタリの移住先です。
久万高原町の魅力を知って、ぜひあなたも移住を前向きに検討しましょう!
※内容は2023年9月執筆時のものです。