移住コラム

キッチンリフォームの費用相場と費用を抑える5つのコツを解説

中古物件購入時にキッチンのリフォームを検討している方にとって、費用相場や具体的な施工事例のほかにも費用を抑えてリフォームするコツなど、多くの疑問を抱くと思います。なかでも「どれ程の費用をかければ、どんなキッチンリフォームができるのか」については本格的な検討の前に把握しておきたいものです。

今回は、中古住宅購入時に検討したいキッチンリフォームの費用相場や、最小限に費用を抑える具体的なコツについて詳しく解説します。

築年数別に見るキッチンのリフォーム費用の相場は?

まずは築年数ごとのリフォーム費用の相場や、各設備や部品の耐用年数と、修理・交換のタイミングについて紹介します。

築年数10年

築年数10年のキッチンリフォーム費用の相場は、約50万円です。

築10年以上を超えると、ガスコンロの火が付かなかったり、火力調整ができずガスの臭いが気になったりすることが増えてくるため、早めに点検をしてもらいましょう。また、水道蛇口から異音がしたり、蛇口のレバーが重くなる場合は、パッキンの老化で水漏れしているので、築年数10年はちょうどリフォームするタイミングです。

築年数20年

築年数20年のキッチンリフォーム費用の相場は、約50〜100万円です。

築20年以上を超えると、シンクや天板が変色したり退色が目立つようになったり、錆が落ちなかったり、さらには大きな傷や凹みがあったりと、汚れや傷がひどくなっているでしょう。さらに、キャビネットの扉や引き出しのガタつき、棚板の反りや変形、シンク下のハイストラップ・排水ホースの損傷などが生じている場合もリフォームをするタイミングです。

築年数30年

築年数30年のキッチンリフォーム費用の相場は、約100〜150万円です。

築30年を超えると、水道管の水漏れや異臭がする、掃除をしてもすぐに詰まってしまったり、水の流れが悪くなってきたりなどキッチン全体の損傷が激しくなります。また、水道以外の設備や部品の劣化・故障などを放置している場合、関連する他の設備にも悪い影響を与えてしまうため、キッチン全てを交換する必要が出てきてしまうので早めの対処が必要です。

築年数40年以上

築年数40年以上のキッチンリフォーム費用の相場は、約150〜250万円です。

40年も経ってしまうと、過去に販売されていたキッチンの部品が生産終了していたり、メーカーも廃業していたりするなど、交換や修理対応ができなくなる場合があります。そのため、キッチンリフォームをするタイミングで、対面式キッチンやビルトイン食器洗乾燥機・浄水器付きなど、改築に合わせて大きくリフォームをするケースが多いです。

予算別・リフォーム費用節約のポイント

キッチンリフォームは費用によって、リフォームできる部分が異なります。どのくらいの資金でどの程度のリフォームが可能なのか、また費用を抑えるコツについて解説します。

50万円未満のキッチンリフォームの場合

50万円未満のキッチンリフォームでは、全体的ではなく一部分の工事のみとなり、キッチンのグレードをワンランク上げることが目的となります。

例えば、具体的にかかる費用は、新規キッチンの取付費用(約50,000円)、既存キッチン取外し処分(約40,000円)、配管系工事(約40,000円)、換気扇ダクト工事(約10,000円)などです。費用は物の生産や加工などを行う労力とシステムキッチン本体を計算した金額になり、場合によってはその他工事になる場合もありますが、合計20〜50万円が相場です。

全体を一新して全て買い換えるとなると費用は大きくなりますが、部分的なリフォームなら大きく節約可能なので、予算が限られている場合にはおすすめです。

50〜150万円未満のキッチンリフォームの場合

50〜150万円未満のキッチンリフォームでは、キッチンのグレードを大きく変えることが可能で、例えば、I型キッチン、L型、対面型、アイランド型などから選択できます。どの種類のキッチンにするかによって費用は多少異なります。

50万円未満の価格帯と比較すると、L型、対面型、アイランド型キッチンを候補に入れられたり、I型キッチンでも各メーカーのハイグレードモデルに交換できたり、オプション機能を付けられたりなどの違いがあります。

ただ、最近人気の対面型とアイランド型のキッチンは、配管の場所が変わるため費用が嵩む傾向があります。なので、費用をなるべく抑えるなら今まで使用してきたキッチンを選んだり、最新モデルよりも一つ前のものを選ぶことで費用を抑えられます。

150万円以上のキッチンリフォームの場合

150万円以上のキッチンリフォームでは、キッチンの位置移動や対面型のキッチンにリフォームする場合、排水管や排気用ダクト、電気配線等の大規模な配管工事が必要となると150万円以上の費用を超える可能性があります。

また、他にもケースがあります。例えば、壁や床板などキッチン周りが傷んでいて追加修理が必要な場合や、一回り小さいキッチンにする場合は壁や床も合わせて張替えが必要になるので、その分費用がかさんでしまうので注意しましょう。

見積もりは確定費用ではないため、予算ギリギリでリフォームしてしまうと追加費用が払えない事態に陥ってしまいます。予め計画を立てた上で余裕を持った資金でキッチンリフォームの検討をすることが大切です。

キッチンのリフォーム費用を抑える5つのコツ

キッチンは毎日使用するものなので、使い勝手や見栄えなどこだわりたい部分も多いものです。しかし、それと同時にリフォーム費用を最小限に抑えたいというのも本音ではないでしょうか。

下記では「キッチンリフォームの費用を抑えるコツ」について解説します。この機会に参考にしてください。

1.複数の優良な業者に見積もりを依頼する

キッチンリフォームを請け負う会社は、リフォーム専門会社やキッチンメーカー、ホームセンターや大工・工務店など様々な業者が存在します。見積もりをもらう際は「ここに頼めば間違いない」と考えるのではなく、まずは色々な会社に連絡し、業者によってどの程度の費用がかかるのか確認することが大切です。

なぜなら、費用が安いというだけでお願いしても、工事内容がずさんな状態で、後々修繕費用がかかってしまうなどのケースも中にはあるからです。なので、見積もりを見比べる際は安さだけで選ぶのではなく、SNSやGoogle検索でその会社の口コミや評判を細かくチェックしたり、実際に話を聞いたうえで工事内容にも納得できるところを選びましょう。

2.DIYを取り入れる

システムキッチンのリフォームをDIYでやりたいと考える方は多いですが、専門的な知識が必要になるため、システムキッチン部分のリフォームはプロに頼むのが安全です。

一方でキッチン本体以外の部分である収納部分や壁付け部分はプロに任せなくても自分でDIYができるので、最大限自分ができる部分はDIYした方が費用は抑えられます。また、DIYは費用が抑えられる以外にも、自分好みの棚や引き出しなどを取付けられるため、好きなデザインや使い勝手の良さを楽しみながら追求できる点が魅力でもあります。

3.キッチンの場所を変えない

キッチンの場所を1階から2階に移動したり、流行りの対面型やアイランド型のキッチンに変更したりする場合は、キッチンの場所自体を変えるリフォームをしなければいけません。
キッチンを移動すると壁や床板などが傷んでいる場合、追加修理が必要です。また、キッチンを移動したことで発生する電気配線等の大規模な配管工事代金が追加でかかります

このケースだと合計費用が150万円を超えてしまう場合が多いので、キッチンリフォームの費用をなるべく抑えたい方は、キッチンの場所を移動させないことが大切です。どうしてもキッチンを移動させなければいけないという場合は、リフォーム代金プラスで最低でも30万円前後ほど金額が上がることを把握しておきましょう

4.システムキッチンのグレードを下げる

キッチンリフォームにかかる費用の多くは設備関連です。つまり、コストを最小限に抑えてリフォームするコツは、いかに設備費用を抑えられるかがポイントになります。

リフォーム工事にかかる費用は、壁などが傷つかないように保護する「仮設工事」、キッチンを解体して破棄する「解体工事」、キッチンの設備を設置する「住宅設備機器費用」などの費用がかかります。

これらの費用を抑えるには、システムキッチンのグレードを下げることです。例えば、I型キッチン、L型キッチン、対面型キッチンのリフォームでは、それぞれ「シンプル」「スタンダード」「ハイグレード」3つのグレードがあります。設備のグレードを下げると購入費用が下がるので、第一希望以外のグレードも検討し、譲れないポイントを考慮したうえで、総合的に評価して購入することをおすすめします。

5.ローンはリフォームローンを利用する

キッチンリフォームにあたりローンの利用を検討する場合は、リフォームローンを利用することをおすすめします。住宅ローンの場合は担保提供が必要ですが、リフォームローンの場合は担保提供がなくても融資を受けられるのが大きなメリットです。

また、手続き書類が少なく申込みから借入までの期間が短いことに加え、審査基準もそれほど厳しくありません。その他にも、建物と土地に担保権を設定する抵当権が住宅ローン借入時には必要ですが、リフォームローンは抵当権にかかる費用数万円を支払わなくて済みます。

このように、キッチンリフォーム時にリフォームローンを利用すれば、審査が速く融資決定も早いため、リフォーム工事に早期着工できるので賢く利用してみましょう。

キッチンのリフォームにおける注意点

キッチンリフォームは使い始めてから後悔することが多いため、予めどんな不満があるのかハッキリさせておくことが大切です。

作業のしやすいカウンターの広さを確保する

特にこれまでスペースを有効活用できる壁付けキッチンをI型キッチン、L型キッチン、対面型キッチンなどに変更した場合、「前よりもカウンターが狭くなった」と感じる方が少なくないようです。

このような失敗はキッチンリフォームを行う前に、必要なカウンターの広さを予め把握しておくことで回避できます。まずは、具体的に今のキッチンをどのように改良するべきかを把握することから始めましょう。

キッチン全体のレイアウトを作りイメージを膨らませる

キッチンリフォーム後に冷蔵庫やゴミ箱の置き場所、食器棚や家具類などをどこに何を配置するのか考えたうえでレイアウトを作るようにしましょう

イメージを膨らませる方法として、本やインターネットを利用して理想のキッチンのイメージを家族で共有したり、施工事例などを参考にしてキッチンの種類や間取りなどをイメージしたりすることがおすすめです。

キッチンリフォームの補助金制度

キッチンリフォーム時に申請できる補助金制度はいくつかありますが、一番可能性があるのが長期優良住宅化リフォーム推進事業です。利用できるケースは3つあります。

1つ目は「評価基準型」です。一定の耐震や耐久、省エネ性を確保したもので100万円/戸。断熱リフォームや耐震性の不安を解消した場合が挙げられます。

2つ目は「認定長期優良住宅型」です。高い耐震性や耐久性・省エネを確保したもので200万円/戸。フルリフォームの住宅にした場合が挙げられます。

3つ目は「高度省エネルギー型」です。「認定長期優良住宅型」をさらにレベルアップしたもので250万円/戸。フルリフォームより高性能な住宅にした場合が挙げられます。

参考:国立研究開発法人 建築研究所 国土交通省 長期優良住宅化リフォーム推進事業 総合トップページ

中古物件購入時にキッチンリノベーションを検討してみよう

中古物件購入時にキッチンリフォームを行うことは、数あるリフォームの中でも、一番生活をより良くする可能性が高いリノベーションです。

キッチンの雰囲気を大きく変えることで、家族と一緒に食事をすることが楽しくなったり、食事を作ることがラクになったりと、毎日の生活がより豊かになるでしょう。

まずは、ご自身でキッチンリフォームのレイアウトを作りイメージを膨らませ、その後に自分に合ったリフォーム会社を探すようにするといいでしょう。

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