移住コラム

徒歩や自転車で暮らしが完結!「コンパクトシティ移住」におすすめな移住先3選!移住先選びのポイントも解説

地方へ移住すると豊かな自然環境は魅力であるものの、都会と比較して車が絶対に必要で日常生活も不便、というイメージをもっていませんか?

確かにそうかもしれませんが、一方で、商業・企業・医療・行政などがコンパクトな範囲に集まった「コンパクトシティ」であれば、徒歩や自転車だけで暮らしが完結し、車なしでも不便さを感じることなく充実した移住生活が可能です。

「都会だったらわかるけど、地方にそんな街は存在するの??」

大丈夫です。地方においても、徒歩や自転車で生活が可能な「コンパクトシティ」は存在します!むしろ、高齢化や過疎化が進む地方であるからこそ、各施設を1か所に集めるコンパクトシティの重要性が高まっているといっても過言ではありません。

そこで今回は、「コンパクトシティ移住」をテーマに、魅力やメリット・デメリット、コンパクトシティを選ぶ際のポイント、おすすめ移住先を紹介します!

ぜひあなたも、抜群の生活利便性を享受できる「コンパクトシティ移住」を検討しましょう!

コンパクトシティ移住の魅力/メリット3選

メリットの様子

まずは、コンパクトシティ移住の魅力・メリットを3つ紹介します!日常生活の移動が最小限におさえられることで、ストレスも少なく満足度の高い移住生活が可能です。ぜひご覧ください!

商業・企業・医療・行政が集積し利便性が格段に向上

コンパクトシティ移住の最大の魅力は、商業・企業・医療・行政など暮らしに必要な施設がコンパクトな範囲に集積し、日常の利便性が格段に向上することです。

コンパクトシティといわれる地方都市は、東京や大阪などの大都市よりこれらの施設を1か所に集めやすく、より快適な暮らしが実現できます。徒歩や自転車圏内で日常の買い物だけでなく場合によっては仕事まで完結するため、移動に必要な時間やストレスが少なく、便利であることはもちろん、時間を最大限有効活用できることもメリットといえるでしょう。

地方移住で必須の車が必要ないため生活コストがダウン

コンパクトシティ移住では、地方移住において必須といわれる車が必要なく、あったとしても使う頻度が少なくなるためガソリン代などの維持費がおさえられ、結果的に生活コストを下げられます

また、生活に必要な施設が徒歩・自転車圏内にそろうコンパクトシティ移住では、現在車を所有していない方や、車の運転に不安がある方が快適に暮らせることもメリットです。車の運転が移住実現へのハードルとなっている方は、車なしでも生活が可能なコンパクトシティ移住を検討してみてはいかがでしょうか?

高齢者や子育て世帯でも安心して暮らせる

暮らしに車が必ずしも必要ないことは、高齢者や小さな子どもを抱える子育て世帯にとって大きな安心感が得られます。とくに、公共交通機関が脆弱な地方における高齢者の移動は社会問題化しており、コンパクトシティの存在はそれを解消する最適解の1つといえるでしょう。

また、保育園・小中学校や高校までの通園・通学距離が短く、子ども自身の安全とともに親の送り迎えの負担も少なくなります。全ての世代にメリットがあるコンパクトシティ移住は、今後の地方移住における新たなトレンドとなっていくかもしれませんね。

コンパクトシティ移住のデメリット3選

メリットとデメリット・デメリットを選ぶの様子
続いて、コンパクトシティ移住のデメリットも3つ紹介します!メリット・デメリットの両方を理解して、納得の移住を叶えましょう!

他地域と比較して地価や家賃相場が高くなる

コンパクトシティといわれる地域は、商業や医療・行政などが集積する街の中心市街地であるため、同じ市町村内であっても地価や家賃相場が高くなることはデメリットといえます。

ただし、大都市と比べれば圧倒的に安く、また、それ以上に生活利便性が格段によくなるため、そこまで気にする必要はなさそうです。

人口密度が高いため騒音や災害時の被害が集中しやすい

コンパクトシティはその利便性の高さから周辺地域よりも人口密度が高く、騒音が発生しやすいことはデメリットといえるでしょう。また、人口密度が高いということは、災害発生時における被害(建物火災など)が集中しやすい構造であることも事前に知っておいたほうがよさそうです。

そのため、コンパクトシティへ移住する際は、優先事項(利便性特化・またはバランス型など)やライフスタイルを明確にし、移住先や住む場所を選びましょう。

狭い範囲で暮らしが完結するため遠出をしなくなる可能性

コンパクトシティ移住でおちいりがちな「罠」ともいえるのが、狭い範囲で暮らしが完結してしまうため、地方移住の楽しみの1つである遠出をしなくなる可能性があることです。

あまりにも暮らしの利便性が高いため、気がつけば狭い範囲での移動のみを繰り返してしまい、移住生活そのものが退屈に感じてしまうかもしれません。これは非常にもったいないことです。基本的に地方のコンパクトシティの周辺には豊かな自然が広がっており、ハイキングやキャンプ・川遊び・海水浴などさまざまなレジャーを都会よりも気軽に楽しめます。

暮らしのマンネリ化を防ぐために、ぜひ積極的にお出かけすることを心がけましょう。

コンパクトシティな移住先を選ぶ際のポイント3選

虫眼鏡と豆電球とノートの様子

ここからは、コンパクトシティな移住先を選ぶ際のポイントを3つ解説します!これらのポイントをおさえておけば、抜群の暮らしやすさを感じられるでしょう。

徒歩や自転車圏内に各種施設がそろっているか

「コンパクトシティ」に明確な定義はないものの、徒歩や自転車圏内で暮らしに必要な施設へアクセスできるかどうかは重要です。

例えば、スーパー・コンビニ・病院・学校・市役所(支所含む)・郵便局・飲食店・オフィスなど、最低でもこれら全てそろっていることが望まれます。また、これらの施設が自転車10分(半径2.5km)圏内に収まっていれば、コンパクトシティとして抜群の暮らしやすさを感じられるでしょう。

バス・電車など公共交通機関の充実度

徒歩や自転車圏内で暮らしが完結するものの、バスや電車など公共交通機関の充実度はチェックしておきましょう。とくに、車のない暮らしを想定している場合、遠出ができなくなるおそれがあり、バスや電車は必須です。

また、都会と比較して本数がかなり少ないため、移住先選びの段階で本数を調べておくことはもちろん、近隣都市(県庁所在地など)へのアクセスのしやすさもチェックしておきましょう。

街の周辺には自然が広がりアクセスしやすいか

地方におけるコンパクトシティでは、街の周辺に緑の山や田園風景・美しい海などの豊かな自然が広がっていることがほとんどです。移住先を選ぶ際は、自然環境へアクセスしやすく、できれば大きな公園や、自然のレジャーを満喫できる施設(海水浴場や川遊びスポット・キャンプ場など)があるかどうかもチェックしてみましょう。

自然の景色が住む場所の目に届く範囲にあるだけで癒しを感じられるものの、そこへ遊びに出かけられるかどうかは別問題です。地方移住の醍醐味でもある「自然とのふれあい」を体験するためにも、ぜひ周辺の自然スポットにも着目してみてください。

暮らしやすさ抜群!おすすめ「コンパクトシティ移住先」3選!

それでは、暮らしやすさが抜群の、おすすめ「コンパクトシティ移住先」を3つ紹介します!移住先として日常のインフラに優れており、自然とのバランスも抜群です。ぜひ移住の際の参考にしてください!

【静岡県菊川市】茶畑の緑が美しい癒やしのコンパクトシティ!

菊川市の町並み(2022年・秋冬Ver)の様子

静岡県菊川市(きくがわし)は、太平洋にほど近く気候も温暖で、静岡県ならではの美しい茶畑の丘陵地が広がる移住先です。市の代表駅であるJR菊川駅の南側一帯は、日常生活に必要なコンビニ・スーパー・市役所・病院・郵便局・幼稚園・小中高校などが徒歩圏内にそろうコンパクトシティとして機能しており、抜群の暮らしやすさを感じられます。

また、市の北部にはキャンプ場やホタル観賞スポット「西富田ほたるの里」があり、海で泳ぎたいのであれば下道30分ほどで近隣の海水浴場へ出かけられるなど、自然環境へのアクセスのよさも魅力です。今回おすすめするコンパクトシティ移住先のなかでも、菊川市は生活利便性と自然環境のバランスのよさに秀でた街といえるでしょう。

さらに、コンパクトシティとしての利便性と自然環境のバランスのよさに加え、子育て支援も充実しており、過去には「主婦が安心して暮らせる街」東海4県で第1位にも選ばれました。街全体が穏やかな雰囲気のため、子育て世帯の移住先としてもぜひおすすめです。

公共交通機関の充実度として、JR菊川駅から東海道新幹線停車駅である掛川駅まで約6分のため、そこから新幹線に乗り換え東京や大阪・名古屋方面へアクセスできる立地も強みといえます。車移動が中心であれば、東名高速道路・菊川ICがすぐ近くのため、西へ東へ遊びに出かけられるのもいいですね。

最後に、菊川市は太平洋に近いものの内陸部に位置するため、地震における直接的な津波被害を受けないといわれていることは、特筆すべき注目ポイントといえるでしょう。温暖な気候と静岡県ならではの美しい茶畑の緑を体験できる静岡県菊川市は、バランスのよい暮らしが実現できる、コンパクトシティ移住先としてぜひおすすめです。

参考:

静岡県
【静岡県】美しい緑の茶畑広がる菊川市は穏やかな移住生活に最適!充実した子育て支援も魅力静岡県菊川市は、静岡県ならではの美しい茶畑が広がる丘陵地や、生活に必要な施設が一手に集まる利便性の高いエリア、田園風景が広がるのどかなエ...

【神奈川県小田原市】東京へのアクセス抜群な歴史の町!

神奈川県小田原市(おだわらし)は、東京へのアクセスが抜群であり、古くからの歴史を感じられる観光地としての魅力も兼ね備えた移住先です。JR小田原駅を中心に広く市街地が発展しており、生活に必要な施設が集まったコンパクトシティ移住先として、都市の利便性を大いに享受できる暮らしが実現できます。

小田原市の魅力といえば、暮らしに便利であることはもちろん、「小田原城」を中心とした豊富な歴史を体験でき、海と山の自然の充実、さらには新幹線で東京駅まで約35分・在来線の特急でも約70分という近さです。複合的な魅力を兼ね備えているため、アクティブな移住生活を送り、都内へもひんぱんに出かけたいという方にピッタリといえるかもしれません。

また、箱根や湯河原町といった温泉観光地が近く、電車でそれぞれ15分ほどでアクセスできることも魅力として挙げられます。市街地で暮らしながら、ふらっと箱根や湯河原町へ出かけることは、小田原市ならではといえるでしょう。

さらに、人口約18万人と今回紹介する移住先のなかでもっとも人口が多いため、「ミナカ小田原」や「ダイナシティ」といった大型商業施設が充実しており、日常の買い物だけでなく休日の買い物に困ることもなさそうです。都市の利便性に軸足を置いたコンパクトシティ移住を検討している方は、神奈川県小田原市がおすすめです。

参考:

小田原に移住して大自然のなか暮らしに便利な生活を!人気の理由やおすすめエリアも紹介働き方改革などによりリモートワークが推進されている現在、地方への移住を検討されている方が年々増えてきております。そのなかでも、移住先とし...

【石川県小松市】空港・新幹線が利用でき広域移動に便利!

加賀平野を疾走する北陸新幹線と田舎の風景の様子

石川県小松市(こまつし)は、県南西部に位置し、海や山・川といった自然が充実した移住先です。中心市街地であるJR小松駅周辺は、暮らしに必要な施設が集積したコンパクトシティとしての側面をもち、のどかな自然に囲まれながらも便利な日常生活が実現できます。また、2024年3月に北陸新幹線が延伸したこともあり、今後の発展にも期待できるエリアといえるでしょう。

西側を海・東側を山に挟まれた小松市の中心市街地・JR小松駅は、海と山の自然がかなり近く田園風景もすぐ目の前のため、のどかな自然とともに便利な暮らしが実現できるコンパクトシティです。西側に広がる海岸では、サーフィンやSUP(スタンドアップパドルボード)、シュノーケリングといったマリンスポーツを楽しめ、東側にある山々ではキャンプや川遊びなど、海と山の両方の自然を気軽に満喫できます。そのため、小松市は自然環境の豊かさをより重視したい方にピッタリなコンパクトシティといえるかもしれません。

また、JR小松駅は北陸新幹線だけでなく、車でわずか10分の距離に「小松空港」があり、飛行機利用しやすい立地であることも特筆すべき魅力です。新幹線と飛行機の両方をここまで便利に利用できる移住先はあまりなく、移住先選びにおいて大きなアドバンテージとなるのではないでしょうか?

さらに、JR小松駅から、石川県の県庁所在地であり「加賀百万石」の観光地でもある金沢市へ、在来線で約30分・新幹線であれば約10分の距離のため、気軽に遊びに出かけられるのもおすすめポイントといえます。暮らしの利便性とともに海と山の自然がより近く、多彩な自然体験が可能な石川県小松市も、ぜひコンパクトシティ移住先として検討してみてください。

参考:

【小松市】自然と文化、便利さを兼ね備えたコンパクトシティ!小松市で理想の移住生活をおくろう石川県小松市は石川県の南西部に位置する、工業が盛んな地域です。自然に恵まれており、周囲には山や海、川など多様な自然環境があります。特に白...

移住の相談窓口「スタイルチャット」に相談する

オフィスでスマホを使うビジネスマンの様子

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コンパクトシティへ移住して便利な暮らしを実現しよう

色鮮やかなアンブレラスカイの様子

暮らしに必要なスーパーや病院・学校・企業などが1か所に集まる「コンパクトシティ」では、これらの施設へ徒歩や自転車でアクセスが可能です。日常生活における移動距離が短いため必ずしも車は必要なく、若者世代からシニア世代まで、多くの方にメリットが感じられるでしょう。便利な暮らしと豊かな自然の両方を体験できる「コンパクトシティ移住」は、今後ますます注目度を高めていくはずです。

ぜひあなたも、コンパクトシティへ移住して便利な暮らしを実現しましょう!

※内容は2025年6月執筆時のものです。

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