移住コラム

移住先として人気の都道府県ランキング!世代別のおすすめ移住先と選ぶポイントを解説

テレワークの浸透により、好きな地域に移住して仕事をする習慣が広まりつつありますが、移住先として一番人気のある都道府県はご存知でしょうか?これまでは、山に囲まれ自然豊かな「長野県」が1位でしたが、2020年は変化があったようです。

この記事では、2020年度の移住先として人気だった都道府県ランキングを紹介します。世代別のおすすめ移住先移住先を選ぶポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

移住先として人気の都道府県ランキングベスト5

ふるさと回帰支援センターでは、相談に来られた方のデータを集計して移住希望地ランキングを発表しています。今回は2020年度の移住希望地ランキングのうち、上位5位の移住地を紹介します。

参考:2020年移住希望地域ランキング / ふるさと回帰支援センター

1位:静岡県

1位は静岡県です。首都圏と名古屋の両方にアクセスしやすく、双方とも東海道新幹線で1時間以内で行くことができるため、パッと都会に出られるのが特徴です。

街も特色豊かで、温泉街の熱海や海鮮の美味しい焼津、自然豊かな伊豆半島など様々な魅力に触れられます。また、静岡や浜松など規模の大きい都市もあり、都市の生活も楽しみやすいです。

自然が豊かで都市機能も整っているので、娯楽だけでなく子育ても考えた長期的な移住先としておすすめです。

2位:山梨県

2位は山梨県です。自然豊かな移住先として非常に人気です。富士山や八ヶ岳、南アルプスなどの観光地に囲まれており、休日はキャンプなどのアウトドアを満喫できます

野菜や果物の生産も盛んで、スーパーマーケットで地元の新鮮な食べ物をすぐに手に入れられるのも魅力です。特に桃やぶどうは名産品として有名で季節により果物狩りを楽しめます。

首都圏からのアクセスはとてもよく、中央線を利用すれば甲府から東京まで約90分で行くことができるので、勤務先を変える必要もありません。今の仕事を変えず自然豊かな生活を送れるのは他の移住先にはないメリットでしょう。

3位:長野県

3位は長野県です。移住したい都市ランキングでは常に上位で、移住先としてとても人気のある地域です。

アルプス山脈に囲まれており、夏は登山、冬はスキーなど年中アウトドアを楽しめます。上高地や軽井沢などの観光地も多く、休日には昔ながらの街並みや豊かな自然を満喫できます。また、日帰り温泉の数は全国1位で、いつでも手軽に温泉を楽しめるのが魅力です。

長野県と聞くと田舎のイメージが強いですが、主要都市の長野と松本はそれぞれ人口35万人、25万人と規模は大きく、日常生活で不便に感じることは少ないでしょう。

都市圏へのアクセスも良好で、新幹線を使えば約1時間半で東京に出られます。プライベートを充実させやすいことと、アクセスのしやすさが長野県の人気の秘訣です。

4位:福岡県

4位に選ばれた移住先は福岡県です。2020年度の国勢調査では、政令指定都市の中での人口増加率は1位で、その背景には移住先としての様々な魅力があります。

まず就職先が充実していることが魅力の1つです。昔からサービス業が盛んなうえに、県がスタートアップ企業の誘致に力を入れているため、就職先が豊富にあります。実際に、ここ数年有効求人倍率は1を切っておらず、働き口が多いことがわかります。

都市部はスーパーや病院など様々な施設が数km圏内に集まっているコンパクトシティで、とても生活しやすいです。

参考: 都道府県・政令指定都市 人口増加率ランキング/都道府県市区町村
参考:職業紹介-都道府県別有効求人倍率/独立行政法人 労働政策研究・研修機構

5位:宮城県

5位に選ばれた移住地が宮城県です。宮城県が人気なのは100万都市「仙台」の存在が大きいです。人口が多いため就職先が豊富で、ショッピングモールやレストランなどの娯楽施設も充実しています。

奥羽山脈が近く緑が豊富なため、住環境はとても良いです。また、海に面している石巻などに住めば、新鮮な海産物を味わうことができます。

都会と田舎の良い面を味わえるのが宮城の魅力と言えるでしょう。

世代別おすすめの移住先

「仕事を重視したい」「のびのびと子育てをしたい」などライフスタイルにより最適な移住先は異なるものです。ここでは世代ごとにおすすめの移住先を紹介します。

若者世代におすすめの移住先

20〜30代の移住で大事なのは仕事の確保です。産業が盛んで、仕事の多い地域に移住すると良いでしょう。具体的には仙台市(宮城県)や福岡市(福岡県)、広島市(広島県)など、人口100万人以上の都市に近い地域がおすすめです。

娯楽や人の出会いが多いという点でも、人が集まる都会の方が良いでしょう。特に若いときの人との出会いは今後のキャリアや家庭生活を左右します。馴染みのある地元ならともかく、全く知らない田舎では特別やりたいことがない限り、キャリアを形成するのは難しいでしょう。

子育て世代におすすめの移住先

キャリアが十分に形成されつつある子育て世代の移住は、子育てに適した住みやすい環境が人気です。自然豊かな一方で、生活環境の整った長野市・松本市(長野県)や甲府市(山梨県)、静岡市(静岡県)などの都市がおすすめです。

人口過密な都市だと待機児童問題や治安の悪さがネックですが、一方で人口が少なすぎても教育施設が揃っていない、十分な娯楽施設がないなどの問題があります。

自然と都市機能の両方が揃い、かつ治安も良い地方都市の住宅街なら、のびのびと子育てしつつ、子供に娯楽を楽しませることもできるでしょう。

シニア世代におすすめの移住先

子育ても終え、仕事も定年を迎えつつあるシニア世代の移住先は、都市機能の整った街がおすすめです。東京都の多摩地区や神奈川県、兵庫県などの都会に近い地域がよいでしょう。

シニア世代は体力が衰えるため、遠出するのが困難になります。そのため交通が整備されており、自宅から徒歩圏内にスーパーなどの商業施設があると生活しやすいです。

子どもがいる方は、もし可能であれば子どもの近くに住むのもおすすめです。突然体調に異変が起こっても、子どもに連絡すればすぐに駆けつけてもらうことができます。また、子どもの近くに住めば孤独感をあまり感じずに暮らせるでしょう。

移住先選びで検討すべきこと

移住先には様々な候補が考えられますが、候補地を選ぶにはいくつか注意点があります。ここでは、移住先選びで検討すべき事を説明します。

実際に移住するうえで大切なことばかりなので見落とさないようにしましょう。

仕事

移住の際には、事前に仕事を確保しておきましょう。移住してから働き口がなければ、収入が大きく減り、生活に影響が出ます。

職場がリモートワークに対応済か確認を取り、場合によっては転職活動を行うなどし、収入が確保できる目途が立ってから移住を検討しましょう。

物価

日本国内でも地域によって物価は変動します。移住前と同程度の給与水準でも物価が上がれば手元に残るお金は少なくなります。

基本的に東京や神奈川など首都圏の物価が高く、地方は低いですが、北海道や高知県は全国平均より物価が高いなど都市規模と必ずしも比例しません。住む場所や就職状況によっては、収入が減ったうえに物価が上がってしまい、生活が苦しくなる可能性もあります。移住したい場所の物価は必ず確認しておきましょう

参考:小売物価統計調査(構造編)

風習・治安

地域の風習や治安は、移住先の暮らしやすさに大きく影響します。地方によっては、地元の祭りや町内会などに習慣的に参加する必要があり、都会よりも人付き合いが活発です。人と関わることが苦手な人は少し億劫に感じてしまうかもしれません。

治安も地域ごとに大きく異なります。住む場所によっては騒音などが多く、犯罪に巻き込まれる確率も高くなります。

風習と治安は子育てにも大きく影響するため、現地に訪れるなどして事前に把握しておきましょう

医療

移住先によっては十分な医療施設がない可能性があります。医療施設がないと体調を崩したときや、怪我をしたときにすぐに処置を受けることができません。特に、シニア世代には命に関わる問題です。

移住先を選ぶ前に、インターネットなどで医療施設が揃っているか確認しておきましょう。

自然環境

都会から地方に移住される方で自然豊かな環境に憧れる方は多いでしょう。自然が多いと空気がきれいで、快適に過ごせます。また、住む場所にもよりますが、キャンプやサーフィンなどの自然の中でしかできないアクティビティも楽しめます。

趣味や子育てに力を入れたい方は、移住前に現地に足を運んでおきましょう。

ライフスタイルに合った魅力的な場所を見つけよう

ランキングに掲載された移住先は自然環境や仕事、娯楽など様々な面で魅力的で、快適な生活を送れます。

ただ、若者世代は人が集まる地域がよい、シニア世代は交通が整備されてる地域がよいなど、人によって生活しやすい移住先は異なります。様々な要素を検討して、自分に合うか考えることが重要です。移住してみたい、自分に合うと思える魅力的な移住先を見つけた方は、まずは現地を訪れてから移住を検討してみましょう。

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