移住コラム

サーフィン目的で移住するならどの地域?いい波が待っているおすすめエリア5選

サーファーにとって、気軽にサーフィンができる海近くの住まいは憧れの存在でしょう。「サーフィンのために思い切って移住を…!」と検討する方もいるかと思います。しかし、移住するとなれば、海へのアクセスの良さだけでなく、住みやすさも重視しなければいけません。

そこで今回は、サーフィンスポットと住みやすさが揃った、国内のおすすめエリアを紹介します。海近くに住むメリット・デメリット、移住を成功させるコツも併せて解説するので、サーフィン目的で移住を検討する方は参考にしてください。

サーファーの移住先におすすめ!サーフィンスポット5選

サーフィン目的で移住するなら、海近くであることは外せないポイントです。しかし、一時のバケーションではなく移住となると、生活のことも含めて考える必要があります。

ここではサーファーにおすすめの移住先として5つの地域を紹介します。

  • ①千葉県一宮町
  • ②宮崎県川南町
  • ③静岡県牧之原市
  • ④高知県室戸市
  • ⑤宮崎県日向市

町の特徴と自治体による移住者向けのサポートも併せて紹介するので、移住先選びの参考にしてください。

【①千葉県一宮町】都内にも通勤しやすい立地

町の特徴

千葉県一宮町は、太平洋に面した自然豊かな町です。一宮や東浪見、サンライズ、釣ケ崎などサーフポイントが幾つもあり、年間を通してサーフィンを楽しめます。

町内の中心地からサーフスポットまでは、車で約5分。海までのアクセスも良好で、サーフィン目的の移住者にぴったりの場所といえます。

さらに、上総一ノ宮駅は通勤快速の始発駅なので、座ったまま首都圏までの通勤が可能です。一宮町なら、首都圏で働きながら海のある暮らしを実現できます。

自治体によるサポート

千葉県一宮町で行っている、移住者を対象とした主な支援制度は、下記のとおりです。

  • 住宅用太陽光発電システム設置補助金(補助単価:1Kwあたり3万円・限度額13万5千円)
  • 住宅用省エネルギー設備設置事業補助金(家庭用燃料電池システム限度額5万円・定置用リチウムイオン蓄電システム限度額10万円)
  • 第3子以降の副食費の無償化(第3子以降のお子さんの保育所等の副食費(おかず代)が無料)
  • 不妊治療費の助成制度(不妊治療をされているご夫婦を対象に医療費の一部を助成)

この他にも、さまざまな支援制度を行っています。詳しくは、千葉県一宮町のライフスタイル紹介サイトをチェックするか、企画課(0475-42-2113)に問い合わせてみてください。

参考:千葉県一宮町のライフスタイル紹介サイト 移住Q&A

【②宮崎県川南町】手厚い移住サポートが安心

町の特徴

宮崎県川南町は東に日向灘、西部に九州山地がそびえ立つ、自然に恵まれた町です。海岸沿いに位置する川南町には、サーフスポットにおすすめの伊倉浜自然公園があります。南東に開けた海岸に入る極上の波に魅了され、移住を決めた人も少なくありません。

また川南町は、町全体が地域おこしに積極的に取り組んでいる印象も受けます。農業就職支援や移住前のお試し滞在の実施など、移住者を手厚くサポートしており知らない土地での移住に不安を抱えている方にもおすすめです。

さらに、川南町には経済面においても住みやすい特徴があります。総務省によると、宮崎県は物価の安さは全国No.1であることが報告されています。移住する上で、生活費が安いことはとても魅力的です。

参考:小売物価統計調査(構造編)-2019年(令和元年)結果-

自治体によるサポート

宮崎県川南町で行っている、移住者を対象とした主な支援制度は下記のとおりです。

  • 県外から川南町内へ移住した人に最大15万円を助成
  • 町内事業所に勤務する人が、町外から町内の民間賃貸住宅に居住する場合、生活費の一部を36か月間助成
  • 夫婦ともに40歳以下で、婚姻の届け出から3年以内の新婚世帯に、月額15,000円を36か月間助成
  • 平成31年4月1日以降に住宅取得に係る契約を行った人へご夫婦の合計年齢に応じた助成金を交付
  • 川南町への移住を目的に、仕事又は住居を探される人にお試し滞在助成金を交付

他にも、子育て世代に嬉しい医療費と保育料の補助&軽減の支援も行っています。

参考:川南合衆国 サポート体制

【③静岡県牧之原市】待機児童ゼロ!子どもを育てやすい環境

町の特徴

静岡県牧之原市は、陸海空それぞれの玄関口を持っており、交通の便が良い町です。静波海岸とさがらサンビーチは、遠浅で穏やかな波が特徴。年間を通し温暖な気候でありながら、寒暖差が少ないこともあり、サーファーに人気のスポットです。

また牧之原市は、子育て世代が過ごしやすい町でもあります。待機児童ゼロに加え、高校生まで医療費が無料なので、子どものいるご家庭にとっては、魅力的に感じる部分が多いでしょう。

製造業やお茶の求人(茶葉収穫・商品梱包・販売スタッフなど)も多いので、移住後の転職先に悩む心配もありません。

自治体によるサポート

静岡県牧之原市で行っている、移住者を対象とした主な支援制度は、下記のとおりです。

  • 東京圏から牧之原市へ移住・就業された人の経済的負担を軽減する「移住支援金(2人以上の世帯の場合100万円、単身の場合60万円)」を支給
  • 新たに市内に住宅を購入した場合、奨励金を交付(基本額20万円)

参考:牧之原市移住定住サイト 移住・就業支援金について(令和3年度から要件が緩和されました)
参考:牧之原市移住定住サイト 子育て家族定住奨励金

【④高知県室戸市】職業支援で就活を徹底サポート

町の特徴

高知県室戸市は、大自然に恵まれた地形で、アクティブに過ごしたい方におすすめの町です。特徴は、日本八景にも選ばれている「室戸岬」を中心とした50km程度の長い海岸線。サーフスポットが幾つもあり、サーファーが集います。

また、亜熱帯性気候にある室戸市の年平均気温は16℃台です。年間を通して温暖な気候なので、「毎日サーフィンを楽しみたい」という願いも叶えられるでしょう。

室戸市は交通機関量が少なく、交通の便は決して良いとはいえません。住民は車を所有すれば不便に感じることはありませんが、バケーション目的で訪れる方にとっては不便に感じるでしょう。その点も踏まえ、観光客が押し寄せる心配もなさそうです。

自治体によるサポート

高知県室戸市で行っている、移住者を対象とした主な支援制度は、下記のとおりです。

  • 移住体験住宅(1,020円/1日(2泊3日 3,060円より)で室戸市を体験)
  • 空き家バンク制度(室戸市内の空き家の紹介。改修にかかる経費10/10(上限240万円)を補助が可能)
  • 無料職業紹介所の開設

さらに支援制度とは別に、移住希望者をサポートする企画も実施しています。「高知で暮らし隊」の会員になると、お店や企業で割引やポイント付与など、さまざまな特典を受けらてお得です。

参考:室戸市移住公式サイト 支援制度
参考:室戸市内の移住者特典一覧

【⑤宮崎県日向市】サーフスポットとしても有名

町の特徴

宮崎県日向市は海と山に囲まれており、どちらの暮らしも満喫できる町です。日向市には、全国有数のサーフスポットとしても有名なお倉ヶ浜があります。「日本の渚百選」に選ばれているお倉ヶ浜は、全長4㎞にわたる海岸線で、大小さまざまな波が入るのが特徴です。過去には世界大会も開かれており、サーファーたちからも人気があります。

また日向市は、川南町と同じく、物価の安い宮崎県に位置します。物価が安いことも予測できるので、豊かな自然に加え、経済的面においても過ごしやすいでしょう。

自治体によるサポート

宮崎県日向市で行っている、移住者を対象とした主な支援制度は、下記のとおりです。

  • 日向市お試し滞在施設の案内(1世帯1,000円/日)
  • 日向市移住促進レンタカー補助金
  • 日向市移住支援金(単身世帯 60万円、2人以上の世帯 100万円)
  • 日向市空き家利活用促進事業補助金(補助対象経費の3分の2以内、上限あり)

参考:ヒュー!日向ヒュー!っと移住 支援制度

海が近い地域へ移住するメリット・デメリット


サーファーにとって海が近い地域への移住は理想ではあるものの、生活するとなると話が別です。住んでから後悔するのは嫌ですよね。ここでは、海が近い地域への移住に対するメリットとデメリットを紹介します。

海が近い地域に移住するメリット

海が近い地域に移住するメリットは下記3つです。

  • 気軽にサーフィンを楽しめる
  • 海を近くに感じられる
  • 新鮮な魚が食べられる

気軽にサーフィンを楽しめる

サーファーにとって、海が近い地域に移住する最大のメリットは、気軽にサーフィンを楽しめることです。海が近ければ休日はもちろん、出勤前のサーフィンも可能になります。

また移住は、海への移動時間の短縮にもつながります。サーフィンをするために片道1時間以上かけているという方もいるでしょう。移住することで移動に要していた時間をサーフィンへと使うことができます。

海を近くに感じられる

海近くの暮らしは、常に海を感じながら過ごせます。心地よい波の音や穏やかな凪は、市街地では体験できない自然がもたらす贅沢な空間です。

また広大な海は、眺めるだけでも癒されます。見渡す限り広がる水平線は、日頃のストレスや疲れを忘れさせてくれるでしょう。

絶景を楽しめるのは、夏に限ったことではありません。冬は空気が澄んでいるので、朝日や夕日がより美しく見えます。季節によって表情を変える景色を楽しめるのは、海近くに住んでいる人の特権といえるでしょう。

新鮮な魚が食べられる

海辺の町には漁港があることが多く、新鮮な魚を手に入れやすい環境にあります。海近くのスーパーや魚屋さんには、市街地では取り扱っていない珍しい魚が販売されていることも。常に新鮮でおいしい魚を食べられるのは、海近くに住んでいるからこそです。

また、海沿いのカフェやレストランに行けば、新鮮な魚介類を使ったメニューを楽しめ、釣りをすれば自分で釣った魚を堪能できます。サーフィン好きな上に魚好きとなれば、海近くの移住に満足しやすいでしょう。

海が近い地域に移住するデメリット

海が近い地域に移住するデメリットは、下記3つです。

  • 風が強い
  • 塩害に悩まされる
  • 台風や津波による被害を受ける可能性がある

それぞれのデメリットを把握しておきましょう。

風が強い

海と家との間に遮るものがない場合、強い風に悩まされる恐れがあります。特に、太平洋や日本海など海岸線が広いとより強い風が吹き込んでくるでしょう。

時には、洗濯物が飛ばされたり、ビーチの砂が家の中に入ったりすることもあります。せっかくのオーシャンビューでも、窓を閉め切って過ごす羽目になるかもしれません。

塩害に悩まされる

海近くの移住で、避けて通れないのが塩害による被害です。潮風によって運ばれた塩は、車や自転車などにとっては、天敵ともいえる厄介な存在。

塩がついたまま放置してしまうと、サビてしまい劣化の原因になります。サビを防ぐためにも、洗車は頻繁に行わなければいけません。

さらに、家の壁や窓なども、塩の影響を受ける場合があります。放置すれば劣化を早める恐れがあるので、定期的なメンテナンスが必要です。

台風や津波による被害を受ける可能性がある

海近くへの移住を検討する際は、自然災害による被害を受けやすいことも想定しておきましょう。

起こりやすい自然災害といえば、台風があります。近年は、大型の台風によって甚大な被害が出ているので、決して侮れません。

特に、海沿いの家は潮風を遮るものがないので、直で強風を受けてしまいます。台風の勢力が強ければ、木が倒れたり、家の窓ガラスが割れたり、さまざまな被害が出るでしょう。

また地震によって津波が起こると、海に近い家ほど大きな影響を受けます。万が一に備え、日頃から防災意識を高く持つことが大切です。

失敗を防ぐ!海近くへの移住前にやっておくべきこと


「海近くに移住してみたけれど、失敗だったかも……」このような状況に陥らないよう、事前準備は必須です。移住前にやるべきことは、主に下記4つです。

  • 移住体験をしてみる
  • 町のことを調べる
  • その町の海でサーフィンをする
  • 海近くに適した家の特徴を知る

移住してから後悔しないよう、しっかりチェックしておきましょう。

移住体験をしてみる

色々な情報を集めても、実際に住んでみないと分からないことはたくさんあります。例えば、昼は静かだったけれど、夜になるとバイクや車の音がうるさくて眠れない、といったケースもあります。

移住を決める前に、その町に宿泊してみるのがおすすめです。宿泊先は旅館やホテルでもよいのですが、その町で移住体験を実施しているのであれば、活用しない手はありません。

町役場の職員から町の話を直接聞けるので、いろいろと参考になることも多いでしょう。自分たちで宿と取って宿泊するよりも低価格で済むので、経済的でもあります。

今回紹介した町では、「宮崎県川南町」「高知県室戸市」「宮崎県日向市」の3つが、移住体験をサポートしています。興味のある方は、各自治体のホームページから申し込み可能です。

町のことを調べる

移住した時のことを考え、スーパーや病院、学校などの場所や交通の便の良さなど、町のことを詳しく調べておきましょう。もし、移住後も転職するつもりがない場合は、勤め先への通勤手段や通勤時間もしっかり把握しておくべきです。

またサーフィン目的で移住するなら、海へのルートや距離など、アクセスの良さもチェックしておくとよいでしょう。自然災害が起こったときのことを考え、災害マップや避難場所の確認も必須です。

その町の海でサーフィンをする

海が生み出す波は、潮流や気候などの環境によってコンディションが決まります。そのため、町によって波のサイズは異なりやすく、サーファーによって好みが分かれる部分でしょう。

サーフィン目的での移住であれば、自分好みの波かどうかは必ず確認しておくべきポイントです。実際に体験することで、判断しやすくなるでしょう。

海近くに適した家の特徴を知る

海近くの家は、塩害や強風など、市街地では起こり得ないトラブルに悩まされやすいものです。快適に過ごせるよう、海近くに適した家選びが重要となります。

具体的には、下記の特徴が見られる家がおすすめです。

  • 湿気対策が取られている家
  • サンルームなど室内干しができる家
  • 強化ガラスなど強風に備えた家

他にも、屋外にシャワーある、バスルームへの動線がスムーズなどの特徴があると、過ごしやすい家となるでしょう。

海近くで働くとしたら?求人のある業種・職種

移住は住む場所だけでなく、収入源の確保も必須です。転職するのか今の仕事を続けるのか、リモートワークを取り入れて働き方を変えるのか、この辺りをハッキリさせておく必要があります。場合によっては、2拠点生活をするといった選択肢もあるでしょう。

転職を考えている場合、その地域の求人情報をチェックしておきましょう。海に関連する、様々な職種の求人があります。

レジャーに関する仕事なら、ダイビングインストラクターやマリンスポーツ関連の会社、観光船のスタッフなど、また食に関する仕事なら、漁師や水産加工会社、海沿いのカフェ・レストランのスタッフなどが挙げられます。

他にも海に関連していない、その地域ならではの仕事もあります。例えば、今回紹介した町でいえば、静岡県牧之原市では製造業やお茶の求人(茶葉収穫・商品梱包・販売スタッフなど)を出しています。移住と共に、転職を検討している方にとって、求人のジャンルが広いのは魅力的でしょう。

さらに、町によっては就職支援をサポートしてくれる自治体もあるので、移住後の転職活動に不安がある方は、一度相談してみてください。

サーフィン目的で移住するなら住みやすさも重要!海近くで快適に過ごそう

サーフィン目的の移住を成功させるためには、住みやすさも重視すべきです。交通の便はよいか、スーパーや病院は近くにあるのかなど、移住した後のことを想像しながら検討するようにしましょう。

しかし、初めての移住となれば、分からないこともたくさんあるはずです。特に、海近くに住むとなれば、住宅の選び方も市街地とは異なります。移住体験をしたり、家の特徴を押さえたりすることで、海近くへの移住を成功させられるでしょう。

移住に迷ったらまずはこれ!
LINEでかんたん移住診断。 何でも聞ける、移住の相談窓口 “スタイルチャット”を覗いてみる
インタビューバナーインタビューバナー
ABOUT ME
移住スタイル編集部
移住スタイル編集メンバーが更新します。移住をこれから検討する方のために、移住に関する、最新情報やノウハウをわかりやすく紹介します!
関連記事
移住に迷ったらまずはこれ!
LINEでかんたん移住診断。