移住コラム

【鹿児島県】日置市に移住して、「利便性」と「田舎暮らし」を手に入れよう!

鹿児島県西部、薩摩半島のほぼ中央に位置する日置市は、海・山の自然に囲まれながらも生活利便性に優れた街です。

隣接する鹿児島市へは車で30分で移動できることから、鹿児島市のベッドタウンとしても人気があります。南九州西回りの高速道路やJR鹿児島本線、九州新幹線が通っていることに加え、買い物や医療へのアクセスも良好な点が住民から人気です。

東シナ海に面しているため海の幸が豊富であることはもちろん、海水浴やサーフィンなどのマリンスポーツも楽しめます。また、温泉地でもある日置市では、ぜひ市内に点在する温泉や銭湯巡りをしてみましょう。特に、二大温泉郷「湯之元温泉郷」と「吹上温泉郷」は、西郷隆盛や斉藤茂吉などの偉人が好んで訪れた場所としても知られており、温泉好きの方にはぴったりです。

さらに、関ヶ原の戦いでの「敵中突破」が有名な島津義久の生誕地でもある日置市では、伝統行事や工芸が現在でも大切に受け継がれています。
鹿児島三大行事ともなっており、甲冑姿で闊歩する武者行列が見物の「妙円寺(みょうえんじ)詣り」、「流鏑馬」、無病息災・豊年満作を願い泥まみれになって踊る「せっぺとべ」など、全国でも珍しい独自の行事が目白押しです。

そんな自然と歴史に溢れながら利便性も得られる日置市では、近年移住支援に力を入れています。この記事では、日置市に移住するメリットやデメリットはもちろんのこと、住みやすいエリアや利用できる移住支援制度などを紹介しているので、日置市に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!

鹿児島県日置市移住の魅力/メリット3選

徳重神社の様子

日置市に住むメリットとは?自然豊かな日置市には、都会の生活では得られない数々の利点があります。ここでは3点取りあげてみました。

温暖な気候で冬でも過ごしやすい

日本列島南西部・鹿児島県内に位置する日置市は、年間平均気温が16~17℃と暖かいのが特徴です。最も寒い1月の平均気温でも7.2℃と温暖で雪もほとんど降らないため、寒さが苦手な方には嬉しいですね。

参照:日置市ー日置市環境基本計画

その反面、夏の平均気温は32℃前後と高温かつ亜熱帯気候で湿気も多くなっています。

海と山に囲まれており自然の幸に恵まれている

市内や鹿児島市へのアクセスに優れたベッドタウンであると同時に、東シナ海や山々といった大自然を楽しめるのも日置市の自慢です。

47㎞にも及ぶ弧状の砂浜が特徴の「吹上浜」は、白砂青松を有する日本三大砂丘の一つにも選ばれており、心地よい海風にあたりながら辺りながらウォーキングが楽しめます。九州百名山に選ばれた霊峰・「金峰山(きんぽうざん)」、四季折々の草花が咲き誇る「観音ヶ池(かんのんがいけ)市民の森」をはじめとする緑あふれるスポットも点在し、都会の喧騒を忘れて自然の中での暮らしが楽しめるのが大きなメリットです。

そして、豊かな自然に囲まれ気候も温暖とくれば、食べ物が美味しくないはずがありません!オリーブ、イチゴ、ポンカン、お茶、はちみつなどの山の幸は、温暖な日置市の誇る特産品です。さらに、「江口蓬莱館」では、江口漁港で水揚げされたマグロ、タカエビ、月日貝などの新鮮な魚介類に出会えます。

都会ではなかなか味わえない自然の恵みを、たっぷりと堪能してみたくなりますね。

温泉地のため銭湯感覚で温泉に入れる

鹿児島といえば言わずと知れた温泉地であり、日置市も例外ではありません。日置市は、あの西郷隆盛や島津の殿様が湯治に訪れたと言われる「湯之元温泉郷」「吹上温泉郷」の2つの温泉郷を有しています。海や山の絶景を眺めながら浸かれる温泉宿の他、格安で利用できる温泉施設も点在しているので、銭湯感覚でふらりと訪れることができるのは温泉好きにはたまらないでしょう。

自然と歴史を感じながらゆっくりと温泉巡りをするのも、移住後の楽しみになりますね!

鹿児島県日置市移住で困ること/デメリット3選

江口浜海浜公園の風景の様子

地方移住計画を進めるのにあたって、その土地のデメリットを確認しておくことは最重要事項です。移住してから後悔することのないよう、次の3点もチェックしてみてください。

都市部のようにお店がなく日常の買い物も不便になる

当然ながら、都市部と比較して田舎では買い物や娯楽へのアクセスは悪くなります。現在コンビニやスーパーが徒歩圏内にある方にとっては、日置市での暮らしは不便に感じるでしょう。大型ショッピングモールや飲食店などの数は少なく、目当てのショップに行くために規模の大きい近隣都市まで出なければならないこともあります。

また、公共交通機関の本数も少ないため、生活するには車が必須です。その反面、車があればスーパー、ホームセンター、コンビニ、家電量販店、病院などへも気軽に行け荷物の運搬の心配もなくなるので、慣れてしまえば不便さは感じなくなるでしょう。

桜島の火山灰対策が必要

鹿児島県に住むうえで気にかけておきたいのが、火山灰の影響です。桜島は活火山であり、現在も噴火を繰り返しています。下記のマップから確認できるように、降灰被害を受けているのは桜島や周辺地域に限ったことではありません。

火山灰が服や髪に付くと落ちにくく、目は痛み、呼吸器系の疾患がある場合は悪化する可能性があります。また粒子が細かいため、車の窓ガラスに積もった火山灰をワイパーで取り除こうとすると傷をつけることになりかねません。

火山灰のもたらす影響とともに、マスクを付ける、普段コンタクトレンズの方はメガネに替える、車にカバーをかけるなどのしっかりとした火山灰対策も心得ておくと良いですね。

参照:国土交通省ー桜島広域火山防災マップ

地震発生回数が多い

鹿児島県は地震発生回数が多い県です。気象庁は、統計開始の1918年から2023年までに鹿児島県で観測された地震のうち、震度5は22回、震度6以上は1回と発表しました。さらに、「2021年の1年間に起こった震度1以上の地震」が多い県をランキング化したところ、鹿児島県は47都道府県でなんと1位を記録しています。

参照:気象庁ー震度データベース検索

日置市を含む鹿児島県の大部分は南海トラフ防災対策の推進地域にも指定されているため、日頃から高い防災意識を持つことが大切です。鹿児島県のWebサイトに防災関連情報がまとめられているので、定期的に確認しておくと良いでしょう。

参照:鹿児島県ー危機管理・防災

鹿児島県日置市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

持ち家か賃貸か?新築か中古か?の様子

日置市に移住した場合、どのような支援が受けられるのでしょうか?魅力的な移住支援が豊富にあるので、移住前にチェックすることをお忘れなく!

住宅取得で使える!過疎地域移住定住促進事業

過疎地域への移住・定住の促進を目的としており、日置市の対象エリアに転入し、住宅を購入またはリフォームした場合に一律20万円の補助金が支給されます。

56歳以上65歳以下の転入者は、生計を同じくする配偶者又は18歳以下の扶養者を有していること、住宅を取得した日から5年以上居住すること、など支援を受けるにはさまざまな要件が設定されているので、下記のリンクから確認してみてください。

参照:日置市ー【移住して定住される方へ】過疎地域移住定住促進事業費補助金(市外転入者向け)

空き家のリフォーム費用を補助!空き家改修補助金

日置市への定住の促進と空き家の有効活用を目的とした制度です。対象の空き家の購入・賃借した場合、改修費用の3分の1の範囲内で補助金が支給されます。

改修対象工事や対象となる空き家の種類などが細かく設定されており、さらに改修工事着工前に、市へ「空き家活用計画承認申請書」を提出し、承認を受ける必要があることを抑えておきましょう。

参照:日置市ー【空き家を活用しませんか】空き家改修事業を紹介します!

一泊3,000円で利用可能!お試し住宅カメハウス

実際に試住して移住先の暮らしぶりを体感することは、移住候補地を絞り込むうえで効率の良い方法です。
日置市では、日置市への移住を検討している方が1泊3,000円で最大30泊まで滞在できるお試し住宅・「カメハウス」を用意しています。滞在前に「ひおきカメカメ団 住んでみ隊」への所属が必須となりますが、登録は無料なので躊躇する必要はありません。

人生の大きなターニングポイントとなる地方移住では、誰もが絶対に後悔したくない、と願うものです。日置市でのライフスタイルが掴めるのはもちろん、地元の人々のコミュニティに溶け込むこともできるので、積極的に「カメハウス」を活用してみてください!

参照:日置市ーオススメはお試し滞在!お試し住宅カメハウスを紹介します!

鹿児島県日置市移住でおすすめのエリア3選

江口浜海浜公園の風景の様子

さあ、日置市への興味が高まってきたのではないでしょうか?とは言っても、日置市のどこに住むのがベストなのか、疑問に思っていることでしょう。次は、エリアごとの魅力を知り、自分のお気に入りを見つけてみてください!

自宅周辺の利便性を確保したいなら「市街地中心部エリア」

とにかく利便性を第一に考えたいなら、「市街地中心部エリア」一択です!日置市を代表する伊集院駅周辺は再開発化が進み、コンビニ、スーパー、100円ショップ、ドラッグストア、飲食店などが続々と出店しています。市役所や銀行も近くにあるため、駅周辺で生活が完結するのは嬉しいですね。

JR鹿児島本線が運行しており隣の鹿児島市へは20分でアクセスできるので、通勤・通学も可能です。

駅前ながらも落ち着いた環境にあるため、都会の喧騒を離れたいけれど利便性も捨てがたい、と考えている方にはぴったりのエリアではないでしょうか?

海の絶景を堪能したいなら「海岸エリア」

紺碧の東シナ海に、どこまでも続く白い砂浜……そんな海の絶景を堪能したいのなら、「海岸エリア」がおすすめです。

日置市の海を語るうえで外せないのが、北部のいちき串木野市、中部の日置市、南部の南さつま市まで47㎞にもわたる海岸線が弧を描くように続く、「吹上浜」です。「吹上浜」は日本一長い砂丘として日本の渚百選にも指定されており、潮干狩りや観光地引網体験などのイベントが楽しめます。

吹上浜北部、白砂やウッドデッキが整備された「江口浜海浜公園」は、休憩所やイベント会場もある人工ビーチです。隣接する物産館・「江口蓬莱館」では、新鮮な魚介類が堪能できます(「海と山に囲まれており自然の幸に恵まれている」を参照)。美しいサンセットが見られるビーチとしても名高いので、海を眺めてゆったりと過ごすのに最適です。

サーフィンやSUP、シュノーケリングなどのマリンスポーツのメッカとしても有名なので、日置市に移住したらぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

ゆっくり温泉でリラックスしたいなら「湯之元駅周辺エリア」

温泉が好きなら、「湯之元駅周辺エリア」はいかがでしょうか?江口浜から5㎞ほど内陸にある「湯之元温泉郷」は、江戸時代に発見され島津の殿様にも愛されたと言われる、市が誇る温泉郷の一つです。

湯之元駅周辺には日帰り温泉や温泉宿が立ち並び、格安、銭湯感覚で温泉に入れるという何とも有難いメリットがあります。場所によっては江口浜を眺めながら温泉に浸かることもでき、夕日の絶景と名湯は疲れた身体を癒すには最高のコンビネーションです!

車必須のエリアではありますが、温泉街だけあってコンビニやスーパー、飲食店なども多いため生活に不便を感じることは少ないでしょう。鹿児島市へも電車で一本、30分でアクセス可能です。

鹿児島県日置市の情報を収集する際に便利なサイト3選

床に座ってスマートフォンを使う様子

移住成功のカギは、事前の情報収集にあります。日置市の情報をもっと集めたい方は、下記のサイトを参考にしてみましょう。

ひおきと

日置市の情報を集める際にまず訪れてほしいサイトが「ひおきと」です。日置市の自然や文化、仕事、住まいはもちろん、現地の人しか知らないマニアックなお店やイベント情報もブログ感覚で盛りだくさん紹介されています。時間がないという方も、このサイトさえ見ておけば日置市の概要が丸わかりですよ!

参照:ひおきと

かごしま移住ネット

鹿児島県が運営する「かごしま移住ネット」は、その名の通り鹿児島県全体の魅力や移住関連情報が得られるサイトです。2023年2月にリニューアルされたばかりなので、シンプルで見やすいデザインに好感が持てますね。

日置市を含む鹿児島県内43市町村の魅力やイベント情報のほか、仕事、ワーケーション、移住制度、移住体験談なども発信されています。まずは鹿児島県のことを知ってみたい、という方はぜひ一度目を通してみてください!

参照:鹿児島県移住・交流ポータルサイトーかごしま移住ネット

日置市観光協会

日置市の概要をはじめ、宿泊、食事、温泉、歴史文化などの観光情報がまとめられたサイトです。エリアごとの細かな特徴、マリンスポーツや陶芸などの体験・見学に関するお役立ち情報まで網羅しているので、見どころの多い日置市を知るうえでは欠かせません。観光面から日置市の魅力を抑えておけば、移住後の生活もより充実したものになるでしょう。

参照:日置市観光協会

鹿児島県日置市の魅力を知って移住を検討しよう

江口浜海浜公園から見る夕景の様子

豊かな自然と食文化、歴史ある名湯に伝統行事……と見どころ満載の日置市は、都市部へのアクセスが手軽な点も相まって、じわじわと人気が広がりつつある街です。ゆったりとした時間の流れを楽しみつつ、必要な時にすぐに鹿児島市へ出られる距離感は、都会暮らしに慣れている方にちょうど良いかもしれません。

ぜひこの記事を参考に、日置市で「利便性」と「田舎暮らし」のバランスの取れたライフを手に入れましょう!

※内容は2023年8月執筆時のものです 。

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