移住コラム

ライフスタイル移住とは?理想の暮らしを叶える移住先12選

生活の質向上を目的に、他の土地へと移り住む「ライフスタイル移住」。比較的、金銭面に余裕がある中間層の人々に見られる移住スタイルの1つです。とはいっても、ライフスタイル移住と従来の移住は何が違うのか分からないと、イメージしにくいでしょう。

そこで本記事では、ライフスタイル移住の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。自分はライフスタイル移住に適しているのかどうか、判断できるようになるでしょう。また、理想の暮らしを実現しやすいおすすめの移住先もご紹介するので、あわせてチェックしてみてください。

ライフスタイル移住とは?

まずはライフスタイル移住について詳しく解説します。従来の移住と何が違うのか、しっかり区別できるようにしましょう。

ライフスタイル移住の特徴

ライフスタイル移住とは、ワークバランスや住環境など、生活の質を高めることを目的におこなう移住のことです。従来の移住といえば、主に低所得者が経済的苦境からの脱出や経済的成功などの理由によって、ほかの土地へと移り住むことを意味していました。それに対し、ライフスタイル移住は中間所得層にあたる方たちに見られるのが特徴で、理想のライフスタイルを実現するために自発的におこなわれます。

「マリンスポーツを身近で楽しめるように海の近くに移住する」「子供がもっと自然と触れ合えるように緑豊かな土地へ移住する」など、暮らしを豊かにしたい方におすすめの移住スタイルです。

ライフスタイル移住の定義は幅広い!

ライフスタイル移住の定義は広く、さまざまな移住スタイルが該当しています。例えば、ロングステイやIターン(都市部出身者が地方に移住すること)、リタイアメント移住(退職し移住すること)なども、ライフスタイル移住の一種と考えられています。

年齢や移住先の選び方などに決まりはなく、「生活の質向上」を目的としている移住はすべてライフスタイル移住に該当するといってよいでしょう。

ライフスタイル移住は自分に合う?メリット・デメリット

ライフスタイル移住について理解できたところで、どのようなメリット・デメリットがあるのかをチェックしておきましょう。自分に適しているのかどうか、判断しやすくなります。

ライフスタイル移住のメリット

ライフスタイル移住のメリットは、以下のとおりです。

  • 理想の暮らしを実現できる
  • 生活が豊かになる
  • 新鮮な食材が手に入りやすい
  • 渋滞や混雑が少ない
  • 一軒家を持ちやすい
  • キャンプやスキー、海水浴などを手軽に楽しめる

移住先には、自然が近い土地が選ばれる傾向があります。アクティブに過ごしたい方や静かな土地で暮らしたい方、子育て世帯、定年退職した世代など多くの方にとって、得られるメリットはどれも魅力的でしょう。

ライフスタイル移住のデメリット

ライフスタイル移住のデメリットは、以下のとおりです。

  • 車がないと不便に感じやすい
  • 都心に比べると交通の便は良くない
  • 車の維持費や暖房費など出費が増えやすい
  • 虫が多い
  • その土地の風習がある
  • 地域付き合いへの参加が多い(子供会・青年団・消防団など)

また、ライフスタイル移住でよくある失敗として、「イメージと違っていた」といった点が挙げられます。思い違いによって後悔するケースは少なくないので、事前調査はしっかりおこなうことが大切です。

ライフスタイル移住を叶えられるおすすめ移住先12選

ここからはライフスタイル移住にぴったりなおすすめの移住先をご紹介します。「二地域居住・遠距離通勤に適した移住先」「自然豊かな移住先」「教育水準が高い移住先」の3つに分けて厳選したので、ぜひ参考にしてみてください。

多様な働き方が可能!【二地域居住・遠距離通勤に適した移住先3選】

都市部への通勤が便利なエリアをご紹介します。二地域居住もしくは遠距離通勤を叶えたい方は、参考にしてみてください。

交通環境が整っている「神奈川県」


東京都に隣接する神奈川県は、都心部で働く方に人気のエリアです。県内から東京方面に向かう路線には、JR京浜東北線や小田急線、みなとみらい線など、全部で9路線あります。都心へは乗り換えなしで行けるところも魅力の1つ。毎日の通勤や通学も負担にならずに済むでしょう。

また、高速道路のアクセスが良いところも特徴で、県内を縦断する東名高速道路を利用すれば、車での移動も可能です。

神奈川県といえば、熱海や伊豆、箱根といった観光地が多いエリアでもあります。海・川・山にも恵まれており、登山や渓流釣り、サーフィンといったさまざまなアウトドアを手軽に楽しめます。充実した休日を過ごしたい方にもおすすめです。

神奈川県への移住を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
神奈川への移住は後悔しない?魅力や特徴、住みやすい地域も紹介

都心に近く家賃が安い「埼玉県」


埼玉県には、都内への主要駅まで1時間以内で到着できる始発駅が多数あります。直通している路線も多く、乗り換え不要なところも魅力。始発駅なので座って通勤・通学できる可能性が高いところもまた、埼玉県が二地域居住や遠距離通勤に適している理由の1つです。

交通の便の良さのほか、都心より家賃が安いところも埼玉県の魅力です。「子供が大きくなり部屋数を増やしたい」「テレワーク用の仕事部屋が欲しい」など、広い家への引っ越しを検討している方にとっても良い機会かもしれません。

埼玉県への移住を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
埼玉に移住するならどの地域がおすすめ?子育てや仕事環境や移住支援制度を紹介

主要都へのアクセス良好な「茨城県」


茨城県は東京都をはじめ、千葉県や埼玉県へのアクセスが良いエリアです。東京駅や上野駅、品川駅といった都内の主要駅に直通している路線もあるため、行き来しやすくなっています。電車のほかにも、バスや高速道路、飛行機など交通設備が充実しており、さまざまなエリアへの移動も楽にできます。

また、茨城県の魅力は、経済的に余裕のある暮らしを実現しやすいところも挙げられます。国土交通省の調べによると、茨城県の経済的豊かさは全国で第3位。茨城県を生活拠点にすることで、家計に余裕が生まれ、生活の質向上につなげられるでしょう。

参考:都道府県別の経済的豊かさ(可処分所得と基礎支出)|国土交通省

茨城県への移住を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
茨城は移住先にぴったり!?経済面や住環境を徹底検証してみた

アクティブに過ごせる!【自然豊かな移住先3選】

登山やキャンプ、釣り、海水浴などのアウトドア系趣味をもっている方は、自然に恵まれた土地への移住がおすすめです。アウトドアを手軽に楽しめる環境に憧れている方は、参考にしてみてください。

山・川・湖に恵まれている「長野県」


長野県といえば日本のほぼ中心に位置するエリアです。海はありませんが、山・川・湖に恵まれており、さまざまなアウトドア系の趣味を楽しめます。さらに、「いやし効果のある森林数」は全国第1位。静かな空間の中で、おだやかに暮らしたい方に適しています。

空気が澄んでいるところも魅力です。ぜんそくや気管支炎などのリスクを高めるといわれているPM2.5の環境基準は、2010年度から10年連続で達成。また、県内には湧水が点在しており、水の質が高いところも特徴です。その結果、長野県では美味しい食材がたくさん採れるので、食においても満足しやすいでしょう。

長野県への移住を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
長野県への移住におすすめの地域を紹介!人気の理由と知っておくべきことを解説

雄大な山々に囲まれた「山梨県」


山梨県は富士山や八ヶ岳、南アルプスなど雄大な山々に囲まれたエリアです。ふもとに広がるのは広大な農村風景。豊かな四季折々を楽しめるでしょう。また、年間を通して過ごしやすい気候であるところもポイントです。盆地特有の気候ではあるものの、夏の夜は比較的涼しいためぐっすり眠れます。冬は積雪が少ないため、交通網がマヒすることもほとんどありません。

移住相談を専門に取り扱う「ふるさと回帰支援センター」の調べによると、2021年の窓口相談者が選んだ移住希望地は山梨県が全国第3位に選ばれています。これもまた、山梨県に魅力がある証拠といえるでしょう。

参考:2021年の移住相談の傾向、移住希望地ランキング公開
|認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

年間を通して温暖な気候で過ごしやすい「宮崎県」


気象庁によると、宮崎県の年間の平均気温は17.7℃とされています。年間を通して温暖な気候は、アクティビティを満喫したい方にとって魅力に感じるポイントでしょう。魅力はそれだけではありません。宮崎県の山間部においては積雪があるため、ウィンタースポーツも可能です。五ヶ瀬町には日本最南端のスキー場があり、シーズンになるとスキーやスノーボードなどを楽しむ方たちが多く訪れます。

また、県内には高速移動路や鉄道網が整っているため、交通の便においても不便に感じることはないでしょう。宮崎港や宮崎空港もあり、全国の主要都市へのアクセスも良好です。

宮崎県への移住を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
宮崎移住の魅力はサーフィンや温暖な気候!支援制度やおすすめ移住先も解説

参考:平年値(年・月ごとの値)|気象庁

子育て世帯におすすめ!教育水準が高い移住先2選

教育水準が高い移住先をご紹介します。また、教育だけでなく自然環境にも恵まれているので、多くの子育て世帯におすすめです。ぜひ参考にしてみてください。

全国的に子供の学力が高い「石川県」


小学校・中学校を対象におこなわれた学力・学習状況調査によると、石川県の学力の高さは全国トップレベルであることが報告されています。教育環境がしっかり整えられており、一人ひとりの学力を伸ばす取り組みが実施されているからです。

また、県内にある小学校・中学校のほとんどは公立ですが、国立・県立・私立の学校を選択することも可能です。大学や短期大学も充実しているため、長い目で見ても、石川県への移住はメリットが大きいでしょう。

魅力はほかにも、豊かな自然や風情ある城下町金沢の伝統、温泉に恵まれた加賀などさまざまです。観光名所も多く、刺激的な日々を過ごしたい方にもおすすめです。

参考:令和3年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料 【都道府県別】|国立教育政策研究所

大学と連携した教育環境が魅力の「福岡県」


福岡県では小中学校の学力向上のために、教育環境の充実を図る取り組みがおこなわれています。代表的な例として、糸島市では九州大学と連携・交流を図り、教育現場に新しい風を入れています。九大生が先生となり、学習する目的や将来の夢などを語ることで、教育環境の充実と学習意欲の向上につなげているのです。

また、自然に恵まれている環境も、子育て世帯には嬉しいポイント。福岡県は3つの海に面し、山地や河川と豊かな自然に囲まれたエリアです。年間を通して温暖なため、冬の寒さが気になる方も過ごしやすいでしょう。

ゆったりとした暮らしをしたい!温泉が楽しめる移住先3選

温泉

「愛媛県松山市」道後温泉があり生活満足度抜群

愛媛県松山市は四国でも最大の都市で、中でも道後温泉は日本最古の温泉として知られており、夏目漱石も入浴したという話があります。また、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する油屋の舞台とも言われており、その雰囲気はまさにジブリの世界観そのものです。そんな松山市は移住支援が充実しており、特に子育て世代の若い世帯にとって移住しやすい環境です。例えば、18歳未満の子どもがいる世帯の移住に、必要な引越費用を一部補助される『まつやま子育て世帯いらっしゃい事業補助金』や、空き家の改修費用の際に補助金を受給できる『松山市移住者住宅改修支援事業』など。補助を受けるには条件や申請期間が決まっているので、詳細は対象の窓口やホームページにて確認しましょう。

参考:【愛媛県】道後温泉!松山城!家賃も安い松山市へ移住しよう!生活満足度抜群コンパクトシティの魅力とは!?

「岡山県美作市」美しい自然と豊かな観光資源がある

岡山県の北東部に位置する美作市は、四方を山に囲まれた穏やかな街です。また、市内には『美作三湯』と呼ばれる、湯原温泉・奥津温泉・湯郷温泉の3つの温泉があり、西日本有数の温泉地で、温泉が好きな人にはたまらない環境です。地方移住も積極的に受け入れており、新築住宅や中古住宅を購入する際に一部費用が補助される制度があります。都市部だと戸建住宅に住もうと思うと大きな費用がかかる上に土地が狭くなりますが、比較すると美作市は戸建住宅を購入しやすく、また土地も広いので、広々とした環境で暮らせます。もしいきなりの地方移住が不安な人は、月額2万円で利用できるお試し移住制度もあるので、ぜひ活用してみてくださいね。

参考:【岡山県】美作市は自然豊かで温泉が楽しめる観光地!魅力や移住するメリットを解説

「静岡県下田市」海水浴などにも最高のリゾート地

綺麗な海が魅力の静岡県下田市は、伊豆半島のリゾート地として人気の街です。特にサーフィンスポットとして有名で、近隣から多くのサーファーが訪れます。そんな下田市の街中には多くの温泉や足湯があり、気軽に温泉が楽しめる環境です。もし子育て世代で東京圏から下田市に移住する場合は、最大100万円支給される移住支援金制度があるので、ぜひ活用しましょう。また、下田市での暮らしの不安を解消できる『オーダーメイド型移住ツアー』や、移住前の下見を目的とした滞在で費用が一部補助される『移住希望者滞在費補助金』の制度があるので、それらを活用し、下田市でどんな暮らしがおくれるか、事前に体験してみると安心です。

参考:【静岡県】下田市は美しいビーチや温泉が自慢の移住先!サーフィンや海水浴などにも最高のリゾート地

ライフスタイル移住を成功させて生活を豊かにしよう!

生活の質向上を目的にほかの土地へと移り住むライフスタイル移住。比較的金銭に余裕のある方がおこなう移住スタイルです。「自然に触れながらアクティブに過ごしたい」「四季折々の変化が感じられる暮らしがしたい」「教育環境が充実した土地で子育てしたい」など、ライフスタイル移住の目的は人によって異なります。まずは、何のために移住したいのかを明確にすることが大切です。

今回はライフスタイル移住にぴったりな移住先をご紹介しました。移住支援をおこなっている自治体もあるので、ぜひチェックしてみてください。お試し移住ができる場合は、イメージと現実のギャップがないか確認するためにも一度利用してみるとよいでしょう。

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